テスト前2
賢也side
家に帰り、自分の部屋に着いた俺は、早速テスト勉強をしようと考えていた。
………だが
「………なぁ」
「何かしら?」
「何で部屋までついてきてんだよお前は!」
そう、何故か優里が自分の家に帰らずに俺の家、さらには俺の部屋までついてきたのだ。
前にもこんなことなかったか?
「一人で勉強するより二人で勉強した方が良いかと思ってね」
「だからって何も言わずに俺の部屋までついてくるなよ…」
俺はため息をつく。ったくこいつは…
「何よ賢也君。そんなに私と勉強するのは嫌なの?」
「そうは言ってないだろ?」
「ため息ついたじゃない」
「お前の突然の行動で疲れただけだ。とにかく勉強を始めるぞ」
俺達は一つのテーブルに向き合うような形で座る
「分からない所とかは教えあった方が良いわよね」
「ああ、じゃあ互いに教えあうか」
えっと、俺の苦手な科目は…
「暗記科目は結構苦手なんだよな。あれって教科書だけじゃなくて、授業の内容が問題に出てくることもあるし」
「貴方は授業中ずっと寝てるから、ノートもまともに取っていないでしょうしね」
その通りだから言い返せないな
「優里は何か苦手な科目はあるか?」
「そうねぇ…」
そして、優里は少し考え
「特にないわ」
「そうかよ…」
羨ましいな
「じゃあ俺が手伝えることはないんだが」
「良いわ、私が賢也君に教えるだけでも」
「そうか、じゃあ悪いが教えてもらおうか」
「ええ、私が教えてる時に寝ないでよ?」
そして、優里の授業が始まった
辰也side
「じゃあ勉強するぞ」
「やだ」
家に帰り、俺は蜜柑と勉強しようと思ったのだが…
「また追試になっても良いのか!?」
「嫌なものは嫌だもん」
くそ、この優等生もどきが…
「まぁそう言うなって。俺も手伝ってやるからさ」
「お兄ちゃんだってそんなに成績良いわけじゃないじゃん」
「お前よりは良いわ!」
オール1とか取るやつが何を言うか
「何でお前はそんなに勉強したくないんだよ…」
「嫌いだから」
「お前なぁ…」
「お兄ちゃんだって嫌いな事をやるのは嫌でしょ?」
「確かにそうだがな、俺だって勉強は好きじゃない」
俺が言うと蜜柑は笑顔になる
「なら二人で勉強サボっちゃおうよ。テストの事なんて忘れてさ」
「駄目だ」
「む、でもお兄ちゃんだって勉強は好きじゃないって」
「好きじゃないからってやらないわけにはいかないだろ。後々困るのは自分自身なんだしな」
蜜柑は笑顔から一転、ふてくされた顔になる
「で、お前はここまで言ってもやる気が起こらないのか?」
「やる気?なにそれ美味しいの?」
「………」
今回は…諦めるか…
「……わかった。これ以上無理強いしても仕方ない。俺は部屋に戻る」
そして、俺は部屋を出ようとした
「……でもね」
「ん?」
しかし、蜜柑が何か言い始めた
「私嬉しいんだ。お兄ちゃんが私の事、気にかけてくれて」
「……この間までは全く気にかけてやれなかったからな」
「前は話もできなかったもんね」
本当、馬鹿な事をやってたよな
「だから今、本気で心配してんだよ。蜜柑に追試なんて取ってほしくないからな」
「………わかったよ。勉強するよ」
良かった…やっとその気になってくれたか
「よし、なら俺も手伝うぞ」
「うん、よろしくねお兄ちゃん」
さて、勉強開始といくか




