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日曜日到来⑦

今回はギャグ控え目な感じでお送りします。

ではどうぞ~

香奈Side


私と陽多君は子供の頃に遊んだ場所や通学路、小学校などを見て回っていた


「あんまり変わんねえな」


「そうだね」


思い出が多い場所もあるからね。あんまり変わってないのは嬉しいな


「改めて思うけど、私達って本当に付き合い長いよね」


「幼稚園で出会って仲良くなって。同じ小学校に通って…中学と高校まで同じだもんな」


本当に……本当にたくさんの出来事があったなぁ…。



……特に…今いる場所での出来事は忘れられない


「………」


そう…この公園から私は見てしまった。




私の両親が轢かれる瞬間を




「……ここから見てたんだな?」


「うん…陽多君を庇って轢かれる所をね」


私達の視線の先にはあの交差点が見える。

今でこそ普通だけど……あの時陽多君へ抱いた気持ちは凄かった。

殺意や憎悪が一気にわき出してきた


「香奈が俺を憎むのも当然だな。俺のせいで親が死んだんだ。憎みもするだろ」


「………」


「なぁ、そんなに俺を憎んでたのにさ…何で俺を好きになったんだ?」


陽多君が私に聞いてきた


「だって……優しいんだもん」


「優しかったっけ?俺」


「優しかったよ。親がいないことでいじめられそうになった私を助けてくれたり、一人暮らしは危ないからって私も陽多君の家に住めるようにしてくれたり…」


そして、何よりも嬉しかったのは…


「陽多君、記憶を失ってたはずなのに言ってくれたんだよ。私とずっと一緒にいるって…」


「……嫌じゃなかったのか?親が死んだ原因の俺に優しくされて」


「勿論最初は嫌だったんだよ。憎んでる人にそんなことされてもって。でもね、私はどんどん陽多君の優しさに惹かれていったんだよ」


そして私は彼の目を見て言う


「あの時から今までこの気持ちは変わらない。私は貴方が好きだよ、陽多君」


陽多君も私の目を見て言う


「俺もこの気持ちを変えることはない。俺はお前が好きだ、香奈」


………ぷっ


「あはははっ!」


「何故笑う!?」


「だ、だって…似合わない…」


「うおい!俺だって真面目になるときくらいあるわ!」


陽多君の真面目な台詞がおかしくて私は吹き出してしまった


「あはは……はぁはぁ…笑いすぎた…」


「ったく、そろそろ帰ろうぜ」


「はぁ…う、うん」


私はそこで陽多君の手を握る。そのまま並んで帰ろうと思って


「急にどうした?」


「たまには良いでしょ。行こ?」


「そうだな」


私達は手を繋いだまま歩いていった。

この絆が永遠に続いてほしいと願って

















紗季Side


私は空君を連れてある場所まで向かった。

ある意味思い出の場所とも言うべき場所へ


「ここが紗季の思い出の場所なの?」


「うん、そうだよ」


「まぁ思い出の場所って言えなくもないか…」


私達がいるのはとある廃墟。

以前、私は辰也君達に捕まってここに連れてこられた


「そういえばあの時の発信機ってまだ持ってるの?」


「持ってるよ。今のところ使い道無いけどね」


あれを拾ったから助かったんだよね、私


「あの時は焦ったよ。紗季の悲鳴が聞こえたと思ったら紗季がいなくなってたんだもん」


「私も怖かったよ。いきなり捕まってさ」


だからこそ空君が助けに現れた時、凄く安心したんだよね


「……ねぇ空君。私を助けてくれたお礼に私が何をしたか覚えてる?」


「えっと確か………っ!!」


突然顔を真っ赤にする空君


「どうしたの?」


「い、いや…なんだったっけなぁ…?」


そっか、忘れちゃったのか。

私が空君の頬にキスしたこと


「……もしかしてあの事件は空君にとってどうでも良い事件だったり…」


「そ、そんなわけないだろ!」


空君が強く言った


「あの時、俺は凄く心配したんだぞ!紗季がいなくなったらどうしようって!それでやっと助けられて安心するまで焦りまくってたんだから!」


「空君…」


「だから……どうでも良いはずないよ」


「そっか、そうだよね」


空君は必死に言ってくれた。彼は私をここまで大事に思ってくれてるんだ


「でもね、私の空君へのお礼は忘れてほしくなかったな」


「い、いやそれは…」


口ごもる空君に私は近づく


「それじゃ、思い出させてあげるね」


そして、私は前と同じように……







空君の頬にキスをした


「……………え?」


「じゃあ行こうか、空君」


私は顔を真っ赤にして頬をおさえている空君の手を握って廃墟から出た


「ほら空君、いつまでも放心してないで行くよ」


「……はっ!?さ、紗季!今なにを……」


「……言わせるの?」


「あ、あのさ紗季。俺ちゃんと覚えてたよ。紗季のお礼」


「え?そうだったの?」


じゃあ言ってくれれば良いのに


「いや…ちょっと口では言いにくくてさ」


「それじゃさっきの空君の質問に答えられなかった私も普通だよね?」


「そうだね…聞いた俺が間違いだった」


「それじゃ行こ。そろそろ帰らないと」


「うん…」


「楽しい時間はすぐに終わっちゃうね~」


私達は並んで歩き出す


「また二人で遊びに行こうね」


「ああ!」


……前だったら今度は皆で行こうとか言ってたけど…言わなかったね。

もしかして空君の気持ちも私に傾いてきてたり…


(…自惚れすぎか)


そんなことを考えながら歩いて行くのだった
















優里Side


「お、着いたな」


「ええ」


私と賢也君は子供の頃よく来ていた公園に到着した。

ここでも色々あったわね


「最後に来たのは俺がお前に告白した時だよな」


「そうよ、私を見つけてくれた賢也君が告白してきたのよね」


あの時は驚きと嬉しさで一杯になったわ。それに


「賢也君が結婚の約束を覚えててくれて嬉しかったわ」


「正直あの時、優里が忘れてたら凄くショックだったと思うぞ」


「忘れないわよ。忘れるわけないじゃない」


まぁあの時期は名字で呼んでたりしたから忘れてるかもしれないと思って不安だったのよね、お互いに


「……何で結婚の約束をしたのかも覚えてる?」


「当然だ」


そして賢也君は言った


「お前の家がでかくて楽しそうだから」


「はい正解」


ま、子供の頃の結婚の動機なんてこんなものよ


「……まぁ本当はそれだけじゃないんだがな」


「え?何か言った?」


「いや何でも」


賢也君が小声で何か言ったように聞こえたのだけど…気のせいかしら


「でも今は違うぞ。優里が好きだから告白したんだからな」


「ふふ、同じ理由だったら私、泣くわよ」


割と本気で


「さてと、そろそろ帰りますか?」


「そうね…日も暮れてきたし」


「んじゃ行くか」


「ええ」


そして私は賢也君の腕に抱きついてみた


「……このまま帰るのかよ?」


「良いじゃない。それとも鼻血出しちゃうかしら?」


「このくらいじゃ出さねえよ。あいつじゃあるまいし」


彼なら間違いなく噴射してることでしょうね


「さ、行きましょ」


「仕方ないな」


「……もしかして嫌?」


「………嫌じゃねえよ。それと上目遣いは反則だ」


快く了承してくれたので私達はそのまま帰ることにした


「結局デートっぽくはなかったけど楽しかったわね」


「だな。また行こうぜ」


「ええ、当然」


私はまたこんな風にデートしたいと思うのだった

 


  

   

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