表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/156

二人きり

賢也Side


俺は優里と一緒に学校を見て回っていた。転校してきたばかりだから見ておきたいらしい


「ごめんなさいね賢也君。学校の案内なんて頼んじゃって」


「気にすんなって、どうせ俺暇だからな」


それにたまには二人きりってのも悪くない


「さてと、後見てみたいのはどこだ?」


「購買を見ておきたいわ」


「良いけど…お前のいた学校よりもはるかにショボいと思うぞ」


「私的にはその方が嬉しいわ」


というわけで購買までやって来た


「へぇ…食べ物もいっぱい置いてあるのね…」


「前は無かったのかよ?」


「基本お弁当じゃないと駄目だったから。食べ物は無かったのよねぇ」


「面倒だなそれ」


規則が厳しい所だったんだな


「まぁ将来、料理くらいはできないとまずいからなんとかなってたんだけど…購買で買う方法もこれからはあるわね」


「そういえば優里の作った料理って食べたことないな」


「あら、そうだったわね。食べてみたいのかしら?賢也君」


「まあな」


優里の料理の腕、気になるしな


「じゃあそのうち作ってきてあげるわ」


「大丈夫なのか?俺の分まで作ってもらって…」


「気にしないの」


「そっか、なら頼む」


「ええ」


優里は笑顔で答えてくれた


「にしても偉いな。ちゃんと料理の練習してるんだな」


「当然よ。他にもお金を稼ぐ方法も学びたいと思ってるわ」


優里の家は金持ちなのに、本当に偉いな


「バイトとか探してみるか?俺も手伝うぜ」


「本当に?ありがとう賢也君!」


そんなこんなで購買を後にした

















その後もいくつか学校の中を見て回り、学校案内は終わった


「今日は本当にありがとね、賢也君」


「ああ、バイト探す時とかも遠慮なく相談してくれよ?」


「ふふ、わかってるわ。頼りにしてる」


二人で下校する。いつもは六人だからなんか新鮮だ


「二人だけだと何だか静かな感じだな」


「そうね。皆がいるともっと賑やかだものね」


俺的には今みたいに二人きりってのも良いんだけど……六人で騒ぎながら帰るのも好きだ


「それにしても不思議ね。皆と出会ってまだそんなに経ってないのに…まるで昔からの友達みたいだわ」


「それだけ馴染みやすいやつらなんだろうな」


ま、俺もそれを期待して入学初日に陽多と香奈に声をかけたんだがな


「……そろそろ家に着くわね」


「そうだな」


名残惜しいが二人きりの時間はここまでだな


「じゃあ最後に賢也君に今日のお礼をしてあげるわね」


そう言うと優里は俺の首の後ろに手を回し…


「ん……」


「………」


俺は目を閉じる。

そして少し長めのキスを終える


「じゃあまた明日ね。賢也君」


「おう、じゃあな」


そして優里は家に入っていった


「んじゃ帰りますか」


そして、俺は家に向けて足を進めた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ