45話:暗雲玄の10万人突破記念配信
『えーっと…じゃあまずは玄さんからどうぞ…!』
『………じゃあいくのじゃ…ふぅ……「車を買うか〜………!!!!」』
『なっ……!!流石玄…最初っからそんな高度なダジャレを使うとは……!?』
『………』
〈……〉
〈………〉
〈……〉
〈……え?〉
〈あ、車を買うか〜(car)でか〜と車をかけてるってこと…?〉
〈ここだけ氷河期…?〉
〈やばい、鳥肌立ったよ…〉
〈寒ぅ…〉
〈え、これを黒猫がやるの…?玄さんよりスベると思うんだけど…だってあの黒猫だよ…??〉
〈ま、まじかぁ…〉
げ…玄さん…寒すぎる…寒すぎるよ……!!
英語とかけることによってより寒くなってるよ…!玄さん…どうして一発ギャグでダジャレをやろうと思ったんだ…!しかも黒猫ちゃん、全然高度じゃないよ。ツッコむところ多すぎる…
だけどなんかもう言ったら長々とダジャレを説明されそうだし何も言わなくていいや…
『あ、え…えーっと…すごかったですね〜。じゃあ次は黒猫ちゃんお願いします…!』
『ふふっ…玄さん…ここは勝たせてもらうよ…!
「猫が寝転んだ…!」』
『ね、猫が寝転んだァァ……!?』
『………』
〈……〉
〈あ…あぁ…〉
〈さっむぅぅ…w〉
〈………〉
〈猫が寝転んだとかありきたりだしもう寒すぎてやばい…あれ、今って冬じゃないよね…?〉
〈…え…〉
〈俺等は何見せられてんのこれ…〉
〈というか一発ギャグというよりダジャレじゃん二人とも〉
〈玄と黒猫はもう帰ってええよ〉
『今日はわしの10万人記念配信だからわしが主役なんじゃが…!?全くお主らはわしらのギャグの良さに気づいてないなんてダメダメじゃのう』
『本当にね、私の猫が寝転んだで寒いとか時代遅れすぎなんじゃないの…?もっと最先端行こうよ。アザーちゃんは分かってくれるよね。…じゃあどっちのギャグが良かったか!』
『え…どっちのか…』
どっちもどっちなんだけどな…これ僕が決めないといけないの…??どっちも選べないんだけど…!!
う〜ん…どっちも寒すぎるんだけど…まだ玄さんの英語でかけた方が良かったかな。黒猫ちゃんのはありきたりなやつだし…
『……強いて言うなら玄さんかな…』
『おぉ…流石アザーちゃんじゃ!分かっとるのぉ…!!』
『もう…私のギャグの良さが分からないなんて…もう知らない…!!』
そう言って黒猫ちゃんは通話から抜けていった…
ごめん…黒猫ちゃんのギャグの良さを分かる日は一生来ないかな…
〈草〉
〈まぁどっちか選ぶってなったらまだ玄の方がマシだったな…w〉
〈結局黒猫はダジャレ言って帰っていっただけじゃん…w〉
〈ダジャレ言って帰る先輩…〉
〈黒猫だからしょうがない…〉
『えーっと…じゃあ私も帰るね…役目終わったし、おめでとうって言ったし…』
『アザーちゃんはまだ残っていても大丈夫じゃぞ…?』
『い、いや帰るから…!!じゃあね〜!』
このまま残ってたらずっとこの冷えた空気の中に居ることになるし、また変なことに巻き込まれそうだよ…!
『アザーちゃん…あっ…もう次の人が来てるのぅ。じゃあ自己紹介をお願いするのじゃ』
〈もう!?〉
〈速い!〉
〈この空気の中で来た勇者は誰だ??〉
〈アガットちゃんかな〉
〈救世主来てくれ〉
『エターナル2期生所属の森萌葱なんだよ〜!皆よろしくなんだよ!』
〈萌葱ちゃん〜!〉
〈癒やされるぅ〉
〈萌葱来て助かったよ〉
『まずは玄におめでとうと言いたいところなんだけど、さっきのダジャレ…クソつまんなかったんだよ…!』
『(゜_゜)』
〈草〉
〈萌葱ちゃんのストレートパンチが決まったぁ…!〉
〈めちゃくちゃ言うやんw〉
〈クソつまんないは草〉
〈もう少しオブラートに包んで言うかと思ったら…w〉




