39話:海とゲームセンターで
「じゃあ…リズムゲームをしに行こっか!カートは後でいいよね?」
「おう、でも俺そういえばリズムゲームはやったことないなぁ…今日はやろうかな。見本見せてくれ」
リズムゲームが出来る場所に移動したのでまずはじめ僕が最初にやることにする。
僕はゲームが苦手だがそれは、コントローラーでポチポチする方のゲームの事だから、ここで体を動かして遊ぶリズムゲームはできるのだ!
僕は集中力を高めてリズムゲームの台しか視界に入らないようにする…
こうしないと集中出来なくてスコアが高くならないんだ。
「ふぅ…始めるね…」
曲は僕が今観ているアニメのオープニング曲だ。この曲凄い好きなんだよね。サビに向かって盛り上がる感じがたまらないんだよ…
「るい、頑張れよ〜!」
「うん…!やるね。よしっ…!アタタタっ…!」
―――――――――――――
「はぁ…はぁ…はぁ…」
僕はやったぞ…!自己最高記録を達成できた…!
学校からここに来る途中で脳内でタップする練習をした成果が出たよ…!
やっぱり僕にはリズムゲームしかないね!
「あ〜…なんかめっちゃドヤ顔だけど評価Eだったぞ。るいは運動音痴だからまぁしょうがないけどさ」
「………今、自己最高記録を心から喜んでいるんだからそういうこと言わないでよ…!
僕が運動音痴なんてとっくに分かってるんだからさ…!評価Eなんて言わずに夢を見せてよ…」
「まぁまぁ、俺もやってみるわ」
「……うん…頑張ってね…」
海はゲームの台の上に立つと静かになった。
海はリズムゲームをやったことなかったんだよね。だからどれくらいリズムゲームが出来るのか分からないけど…
難易度は10あるうちの5だ。ノーマルモードだね。ちなみに僕の難易度は3だ…
え…僕の難易度低すぎるって感じるかもだけど本当に難しいんだよね。めちゃくちゃ疲れるし…僕は多分難易度1でも評価Sは取れないよ…
でも面白いから続けているんだよね。
「じゃあ…始めるかぁ…」
そう言って海はゲームをスタートした。
曲は僕と同じ曲だ…
海に僕がアニメをおすすめしたから海もハマっているのだろう…海もアニメ好き化がどんどん進んでいってるね。
そういえばVtuberの配信はまだ観ているのかな…?
まずは左右から丸形のタイルがゆっくりなスピードで流れてきた…
僕はあれですらミスるんだけどね…
でも海は余裕そうに全てタップしていた…
まぁ…海は運動神経がいいからね。でもここからが難しいんだよ!
僕は難易度5はほぼほぼミスったからね。最後ら辺なんかはもう速すぎて適当にタイルを押してたんだっけ…
あっきたっ…!ここから速くなってくるんだよね。
「まだここは大丈夫かな…」
そう言って海は余裕そうに全てのタイルを押した。曲を楽しんでいるし…
その後も速いスピードでタイルが来たが海は全てのタイルを押し、ミス無しで評価がSになった…
「リズムゲーム初めてやったけど面白いな。曲楽しみながらタップするのがクセになるわこれ。これなら難易度8とかもいけるかもなぁ。もう一回やろう!」
海は難易度8にしてもう一回リズムゲームを始めた…
「…後でモグラ叩きでもやろうかな!」
……あっ…そういえば僕はモグラ叩きも全然出来なかったんだ。




