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30話:白犬さんと好きなVtuberについて語ろう!! 後編

『へぇ〜、ボクも男の子で素の声がとても可愛い子を知ってるよ。』


『え、そうなんですか!?』


『うん、ディスコードでアニメの推しキャラを間違えて送信してしまった子なんだけどね』


ん…??



『慌てて送信取り消そうとしていたときの声が可愛かったなぁ』


それって…え…


〈そんな子いるんや〉

〈え、誰や〉

〈知り合いのVtuber?〉



僕のことじゃない??

2日前に海に僕の好きなアニメの推しキャラの画像を送ったら海じゃなくてエターナル所属Vtuberのところに送っちゃったんだよね…

皆はあまり気にしなかったみたいだけど僕は焦っちゃったんだよ…


………だから絶対僕のことだよねこれ…

というか白犬さんも僕が男だって知ってたのか…!知ってるのは同期の2期生だけだと思ってたけど…


え…てかこれ僕を男って言う流れじゃない…?



『白犬さん…?あの…』



『ふふっ…なんだいアザーちゃん?それでね、その子は…』


『わ、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!』


それ以上は言っちゃいけないよ白犬さん…!?



〈うぉっ…!?アザーちゃん急にどうした…!?〉

〈叫び声が可愛いけどなんで叫んだんだ?〉

〈発作か?〉

〈発作なのはお前や〉



『その子は知り合いのVtuberじゃないよ、普通に働いている子だよ。だからネットに出る事はないだろうね…あの子かわいいから残念なのに……っで、アザーちゃんはなんで急に叫んだの…?』



私に問いかける声に若干笑いが含まれている…

んぐぅ…白犬さんのいたずらかぁ…でも本当に時間心臓に悪いよ…僕が男の子だってバレるかと思ったもん。まぁ普通に考えれば白犬さんはそんなことしないって分かるけど…



『ふふっ、それでアザーちゃん他におすすめなVtuberはいるの?』



『他にですか…だったら最近観てるのは菜乃葉ちゃんですね。声も可愛いし見た目もいいし性格もいいし、何から何まで癒やされるんですよね。あとバイオリン配信が凄く良くて、私バイオリンに関してはあまり詳しくないんですけど菜乃葉ちゃんのバイオリンは凄く上手って分かるんですよね。音色が綺麗で聴いてて自分が浄化するかと思いましたよ!!』



〈アザーちゃん、菜乃葉ちゃんを観てたんだ!〉

〈菜乃葉ちゃんのバイオリンはレベチ〉

〈うん、本当に浄化されそう…〉

〈歌も上手いしね〉

〈菜乃葉ちゃんは可愛さが限界突破してるからなぁ〉



『菜乃葉ちゃんは知ってるよ!ボクもバイオリン配信1回だけだけど観たことあるんだよね。凄いクオリティだったよ。今度また配信観に行くね』



『はい!観まくって菜乃葉ちゃんの可愛さとかっこよさを存分に味わってください!普段の配信とバイオリン配信の時の雰囲気が全然違くてギャップ萌え…?ではないですけどめちゃくちゃ胸に来ます!』



菜乃葉✔〈アザーちゃんが…嬉しい!!〉

〈え…!?菜乃葉ちゃんいる!?〉

〈菜乃葉ちゃんおるやん〉

〈まじか観てたのかw〉

〈アザーちゃんと白犬のコラボ配信に菜乃葉ちゃんが居ると考えたら最高…!〉



『な、菜乃葉ちゃん…!?私の配信観てくれてたんだ…!!私も…菜乃葉ちゃんが居てくれて嬉しいよ!』



菜乃葉✔〈私もアザーちゃんが推しで…だからこれから仲良くしていきたいなぁ…なんて〉



『わ、私も…菜乃葉ちゃんと仲良くなりたいからよろしくね…!』


『ついでにボクもね』



菜乃葉✔〈はい…!ありがとうございます!アザーちゃんも白犬さんも!〉

〈菜乃葉ちゃんとアザーちゃんのコラボこれ観れるのか?〉

〈菜乃葉ちゃんとアザーちゃんが絡むのは予想外だったな〉

〈これもてぇてぇ〉

〈アザーちゃんはてぇてぇコンビが多すぎる…〉



『じゃあアザーちゃんから二人もVtuberを教えてもらえたし今日はここまでにしようか!』



『そうですね…じゃあこれで配信を終わります!おつアザー♪』



『お疲れワン!』



〈おつアザー!〉

〈おつアザ〜♪〉

〈おつアザ〜!〉

〈お疲れワン!〉

〈おつアザー〉

〈お疲れワン!〉

〈お疲れワン!〉




――――――――――


「ふぅ…」


配信終わったぁ… 緊張したけど楽しくできたなぁ… 


「あっ…!そうだった白犬さん!僕が男だったの知ってたんですね!というかあの話の流れ的に僕が男だって言っちゃうかと思いましたよ!」



「ごめんごめん、ついからかいたくなっちゃってさ。ちなみにアザーちゃんが男だって教えてもらったのは2期生のマネージャーの琴葉さんからだよ。いや〜最初聞いたときびっくりしたよね」



「今度からからかう時はもっと心臓に悪くない軽い感じにしてくださいよ…!」



「それじゃからかう意味がないから嫌だなぁ…!」



「白犬さん!!」

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