27話:清水azureのホラーゲーム配信#3 前編
[清水azureのホラーゲーム配信
皆でやれば怖くないよね #3 ]#アザーライブ
『アザ友の皆、こんアザー…エターナル2期生所属の清水azureです。今日も私の配信に来てくれてありがとー…』
〈こんアザー!〉
〈こんアザ〜!〉
〈こんアザー〉
〈こんアザー!!〉
〈こんアザ〜〉
〈初っ端から元気なくて草〉
〈アザーちゃんの悲鳴が聞けるときいて…〉
『うぅ…ホラーゲームやりたくないよぉ…』
〈約束だからしょうがないね(^◇^)〉
〈アザーちゃんの悲鳴聴かないと元気でない身体になっちゃったからさ…〉
〈¥20000:この会話の流れ観たことあるぞw〉
〈逆にホラーゲーム配信するの遅かったくらいだよね〉
〈毎秒やって〉
〈タイトルにある通り皆でやれば怖くないんでしょ?〉
『いや、皆でやっても怖いものは怖い!!』
〈急にどうしたw〉
〈開き直らないでもろてw〉
〈ドン!っていう効果音が付くくらい迫真だったな〉
〈¥10000:これでやる気出して〉
『スパチャ嬉しいけどもらってもホラーゲームをやる気は変わらないよ…!?』
〈金で世の中のこと全て解決出来ると思ってたのに…〉
〈スパチャの誘惑が効かないだと…!?〉
〈俺だったら尻尾振って喜んでやるのに…〉
〈おもしれー女…〉
『「おもしれー女」ってそれ女子にモテてる俺様系イケメンになびかないがゆえに面白がられて恋される女子が言われるセリフだよね!?
今、全然そんな場面じゃないよ!!イケメンじゃなくてスパチャになびかなかっただけだから!』
〈モテたことない俺がそのセリフ言ってみるのが夢でさw〉
〈夢くだらなすぎて草〉
〈なんか悲しくなってきた…〉
〈彼女いない歴=年齢…〉
〈うぅ…俺の何がいけないんだ…〉
〈おい皆涙拭けよ(´;ω;`)〉
『ちょ…ちょっと皆コメント欄で悲しい雰囲気にならないでよ!!皆かっこいいからさ!ほら元気出してよ』
〈かっこいい…俺が…あぁ…そういうことか!俺がかっこよすぎてモテなかったのか!〉
〈ソレだ!!!!!!!〉
〈俺は彼女居ないんじゃなくて作らないだけだからな〉
〈アザーちゃんが言うなら俺も魅力があるのかもな…〉
〈俺ってかっこよかったんだな〉
〈自信ついてきました!〉
〈こいつらポジティブすぎて草〉
〈立ち直り速すぎんだろw〉
〈一人言い訳してるやつおるぞw〉
〈自分はかっこよくないからフラれると思って告白してこなかったけど、片想いの子に告白しようと思います〉
『告白頑張って来てね!成功したら皆でお祝いしてあげるし、失敗しても皆で慰めてあげるから!』
〈告白頑張れ!〉
〈結ばれてくれ〜!〉
〈俺達の分まで幸せになるんだ!〉
〈ファイト!〉
〈はい!明日頑張ります!!〉
『ふぅ…なんかいい感じの雰囲気になったから配信終わろうか』
〈?〉
〈は?〉
〈それはいけまへんで〉
〈まだホラーゲームのホの字も感じれてねぇぞ〉
〈告白応援して終わる配信がどこにあるだよ〉
〈アザーちゃんの悲鳴聴いてないよ(^o^)〉
〈アザーちゃんやらなきゃだめだよ〉
『うぅ…皆このまま終わらせてくれたらいいのに…』
〈それは無理な注文だな〉
〈往生際が悪いなアザーちゃん〉
『分かったよ…じゃあゲーム機のコンセント挿すね』
〈そこからかいw〉
〈おい、わざとゆっくり挿してやる時間減らしてるだろw〉
〈アザーちゃん…〉
〈アザーちゃんが言っていた好きな小説のネタバレを…〉
『分かったから…!もうすぐに始めるからさ!ネタバレだけはだめだよ!!……』
僕は急いでテレビの電源ボタンを押し、ゲーム機を起動させソフトを入れゲームを選択した。
今小説盛り上がっているところなのにネタバレされるわけには行かない!それにしてもネタバレしようとするなんて酷いよ!
……まぁ僕がゆったりとしてたから悪いんだけどさ
ゲームを開始すると僕は今明かりが付いた狭い部屋に立っていた。あれ?ここってどこだっけ??
『付けたはいいけど前回どこまでやったんだっけ?』
〈地下牢の部屋で研究員?というかこの屋敷の主のゾンビを倒したところ〉
『あ〜…そうだった。アガットちゃんの指示に従って頑張って倒したんだった!で、これからどうするの?』
〈それを自分で探すんやろw〉
〈先に進めばわかるよ〉
〈ゾンビ倒してりゃええよ〉
〈頑張れ!〉
『な、何するかくらい教えてくれてもいいじゃん!!!』
ホラーゲーム配信なのに前編がホラーゲーム要素全くない…




