表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/163

22話:同期全員とコラボ!! 5

寝不足で雑な文章になってますね。後で書き直します

『藤宮さんの「郷愁」を歌います…』


〈郷愁か…〉

〈郷愁めちゃくちゃ好きや〉

〈まだ20代なのになんか懐かしく感じるんよな〉


『〜〜〜〜………』





春は小鳥のさえずりが耳に入り、寝具から体を起こす… 

あたり一面に満開に咲き誇る風光明媚な桜の花吹雪を身に浴び、心を打たれながら馴染みの学友や新たな学友と出会い、今年も始まるんだな…と感じる…


夏は学友と田んぼや畑、広場で走り回りかくれんぼや鬼ごっこを日が暮れるまで遊び、風鈴のチリンッ…という音を聞きながら西瓜を食べ、ラムネを飲んだ…


秋は自分が山で採ったきのこやたけのこを母さんに料理に出してもらったり、海のように広がった真紅の紅葉を見る…


冬は辺り一帯が真っ白な雪に覆われ、自分はこたつに入りながら蜜柑を食べ、猫とともに寝りにつく…


この「郷愁」という歌は藤宮さんが子供の頃に暮らしていた田舎の故郷の景色、人、四季、楽しかった思い出を懐かしんで書いた歌だ…



僕はこの歌を藤宮さんのように完璧には歌えないだろう…


藤宮さんのように桜に心を打たれるようなことはないし、風鈴の音を聞きながら西瓜も食べたことも海のように広がった真紅の紅葉も見ることはない。



故郷も僕は田舎ではないから何もかもが違う…



だから僕は自分が住んでいる街を離れたら…家族や友達と離れたら… 歳をとって懐かしむとき…そんなのは想像でしかないが…その僅かな想いを歌に変換する…


皆が懐かしくなるような気持ちになるように…



『〜〜〜〜………♪♪♪』



〈………〉

〈……〉

〈……〉

〈……〉




最後は…皆が泣きたくなるように…故郷を懐かしみながらも今を大事に出来るように…


この歌を届ける…




『〜〜〜………!!』




――――――――――――




『〜〜〜………ふぅ…』


歌い終わった…僕が今出せる全力で心を込めて…想像をして歌った…


皆の反応はどうかな…? そう思って顔をあげる…


『……え?』


え…!?なんか…皆泣いてるんだけど… 確かに全力で歌ったけど…泣くほど…!?



〈やばい…〉

〈久しぶりに母ちゃんに会いたいわ…〉

〈地元に帰りたいなぁ…〉

〈なんか…凄すぎて言葉に出来ない…〉

〈天使や…〉

〈歌声で浄化された〉

〈まじで凄い、歌で鳥肌がたったの初めて〉

〈エグすぎ、それしか言えん〉



『………家族の事を思い出したんだよ…』


『久しぶりに夫との楽しい記憶が…』


いや…玄さん独身だからそれは嘘だよね…


『お母さん…』


『つ、次私…の番…え…無理よ…え…』


『アガットちゃん一人だけ別の理由で泣いてない…!?』


『アザーちゃん…素晴らしいです…その一言に尽きます…うぅ…髪の触り心地良すぎ…』


琴葉さんは泣きすぎだよ…あと僕の頭撫でないで!!


『すみません…ついつい触りたくなってしまうので。では、最後はアガットさんです』





『は…はい…!えーっと…歌う曲は「道」です…』


〈アガットちゃんの歌楽しみだ〜〉

〈道いい曲よな〉

〈頑張れ〜!〉

〈アガットちゃんがんば!〉


アガットちゃん話し方敬語になってるけど大丈夫かな…




『〜〜〜………♪♪♪』





――――――――――――




『〜〜〜………あっ…(やばい…サビの歌詞を少し忘れた…どうしよう…もうすぐサビなのに…

うぅ…)』



『そ…その…足『その足跡が〜♪♪』』


『(………!?アザーちゃんがサビのハモリの部分に入ってきた…!?そ…そっか…私がここの歌詞が分からないって分かったんだ…)』




『『〜〜〜………♪♪♪♪』』





―――――――――



『『〜〜〜……ふぅ……!!』』


〈88888888〉

〈二人の歌凄い綺麗だった!!〉

〈アガットちゃん頑張った!!〉

〈感動した…〉

〈やばい…〉

〈てぇてぇ〉

〈てぇてぇよぉ〜〉



『アガットちゃん頑張って偉いんだよ!』


『うむ、綺麗な歌声じゃったぞ!』


『まぁアガットにしてはやった方だな』


『アガットちゃん上手かったよ!!』


『……っ!皆……っうん!』


『アガットさんありがとうございました。歌声がとても綺麗で頑張ってたのが伝わってきました。では、視聴者の皆さんは誰が1番歌が上手かったか投票をしてください。投票はエターナル公式アカウントで行っています。投票時間は17時20分までです』


〈おけ〜〉

〈投票してくる〉

〈皆良かったから難しいわ〉

〈公式アカウントに投票か〉






『では、17時20分になりましたので、投票を終了したいと思います』


〈もうか〉

〈ワクワク〉

〈誰なんやろ〉



『え〜、今回は1位の人だけ発表をしたいと思います。1位は…アザーさんです』


『………っ!!やったぁ!!』


やった!!僕が1位…僕も出来ることがあるのが皆に分かってもらえたかな…


『アザーおめでとうなんだよ!』


『うむ、アザーがずば抜けておったから分かってはいたがのぅ』


『しょうがないが今回は負けを認めてやる…』


『アザーちゃん…上手かったわよ。おめでとう…!』


『うん…ありがとう!』



『では豪華賞品をアザーさんにあげましょうか。賞品は高級焼肉食べ放題6人分です!』


『焼肉…!』


〈焼肉ええなぁ〉

〈久しぶりに食いたい…〉

〈今食ったら胃がもたれる…〉


『では、これにて配信を終了したいと思います』


『『『『『皆バイバイ〜!!』』』』』


〈バイバイ〜!〉

〈バイバイ!〉

〈おつアザー!〉

〈バイバイ〉

〈次の配信も楽しみ!〉



―――――――――――



「この後2期生と琴葉さんで焼肉店に行きませんか??」



「別に大丈夫ですが…せっかくの焼肉食べ放題を私達に使っていいんですか?」


「はい!僕は皆と焼肉を食ベたいので!!」


皆ともっと仲良くなりたいし、家族以外の人と焼肉に行きたいって思っていたんだ…

こんなこと思ってるのは友達があまり多くないからなんだけど…


「るいさん…良い子すぎ……髪の毛の触り心地良すぎ…」


「だから頭撫でないでくださいってば!!」


琴葉さんはもう僕に対してそのキャラを隠さなくなったね…

皆の前で撫でるのは恥ずかしいからやめてほしいな…


「焼肉楽しみなんだよ〜!」


「るい、ありがとうのぉ…」


「肉食べまくるぜ」


「るい…ありがとね…!」







エターナル事務所の本社から歩いて10分のところの焼肉店の焼肉食べ放題だったので、そのまま皆で歩いて向かった。


店に着いて早速肉を頼んだのだが…



「このタンは俺のだ!!」


「私が焼いてたんだから私のなんだよ!!」


「この世は弱肉強食なんだ。強いものが勝つ。だから俺が全ての肉を食べる」


「関係ないんだよ!!」


「弱肉強食なら雌黄の肉いただくぞぉ…はむっ… 美味いのぉ」


「勝手に俺のを食べるな!!」



「賑やかですね…」


「そうですね」


賑やかすぎて店員さんに怒られそうだけど…

あっ…怒られた…


「まったく…肉の取り合いなんて子供ね…」


そう言ってるけどアガットちゃん何枚も肉抱えてる…


「琴葉さんも食べてますか?」


「はい。美味しいですね。流石高級焼肉店です」






「「「「「「ごちそうさまでした」」」」」」



そして僕達は店を出た。もう19時を過ぎていて空は暗かった。お肉を食べすぎてもうお腹に何も入らないな…

皆で焼肉を食べるのは楽しいね…また皆で行きたいな。


「ふぅ…たくさん食べたんだよ!」


「お腹いっぱいじゃのぉ」


「もう食えないな…」


「もう19時ですね。ここで解散にしましょうか」


「了解なんだよ!」


「じゃあ私はもう行くのぉ…」


「俺もさらばだ!」


「私も仕事があるので」



皆すぐに解散していった。皆車で来ているらしい。電車は僕だけだから一人で帰るのか…



「ねぇ…るい…」



「…あれ?美咲ちゃんどうしたの…?」


皆帰ったかと思ったがまだ美咲アガットちゃんはまだ残っていたみたいだ。



「その…私が配信の時のサビの部分を歌えなかったでしょ。そこをハモってカバーしてくれてありがとう…」


「あぁ…そのことね。僕も初配信や初コラボのとき、買い物に行ったときにも美咲ちゃんに頼助けられてばっかだから…美咲ちゃんが困っていたら助けないとね!!」


「うん…だけど…多分私は今日の選手権最下位だわ…だって一人じゃ失敗していたもの…」


「順位も大切だけどさ…やっぱり1番大切なのは自分が楽しく歌えたかじゃないかな」


「楽しく…歌えたか…」


「うん、やっぱり歌は楽しく歌うからこそ上手くなるんだよ。最初っから私は歌が上手くないんだって思ってやるからだめなんだよ。」


「最初っから歌が上手くないんだって思ってやるから…確かに…」


「それに…僕は美咲ちゃんの歌声が1番好きだよ」



「………っ!!!!そ…そんなこと初めて言われたわ…」 


「ほんと…?あっ…というかもう電車来るから急がないと…じゃあねっ!」


「うん…」


そして僕は駅まで走っていった。

少女が頬を真っ赤に染めていることに気付かずに…

文章がおかしかったら言ってください。


あらあら…アガットちゃん…



ブックマーク&★★★★★評価をしていただけるとモチベに繋がります!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ