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58話:水着を買おう

「え?女性用の水着じゃ駄目なの?」 


美咲アガットは首を傾げながら聞いてきた。


「この前はお店で女性用の服を着たけどさ、流石に水着の女性用は着れないよ!!しかもそれ花柄のビキニだから恥ずかしいし!」


両手を振りながら全力で拒否をする。

家なんかでも女装は偶にしてるけど、下着までは女性用のなんて履いてない。だから女性用の水着を付けるなんて無理だよ。ハードルが高すぎる。


「それにもし知り合いに見られたら僕の人生が終わる……」


「あ〜……ならしょうがないわね。本当は着せたいけど嫌がっている相手に無理矢理着せるのはよくないし。その水着でもるい(アザー)は十分可愛いから、まぁいっか!」


「ふぅ……」


美咲ちゃんが無理矢理着せてくる様な人じゃ無くてよかった。……まぁでも、美咲ちゃんが持っているピンク色の花柄のビキニ、結構可愛いなぁ。……着ないけどさ。


「これ、どうだ??」


声が聞こえたので後ろを振り向くと、尚樹(雌黄)が立っていた。手に持っているのは黒色に白色と赤色の線が交差している水着だ。


「かっこいいと思うよ!」

「まぁまぁね」


「……じゃあこの水着にするか。るいももう水着は決めたようだし、会計をして店を出るか」


歩き始めた尚樹さんに僕達もついていく。


「この後はどうするの?」


「……そろそろ飯でも食べるか?」


尚樹さんは美咲ちゃんの問いかけに顎に手を当てながら答えた。確かに、結構時間も経って僕もお腹減ってきたなぁ。


「じゃあそうしようか!」


★☆★☆★☆★☆


水着を買った後フードコートに移動し、それぞれお店を選んで席に着いた。ちなみに僕はうどんを選んだ。お肉系はすぐお腹に溜まっちゃうからね。


「というか、愛莉(萌葱)美雨()が今日来ていないが、ちゃんと水着は持っているんだよな?」


「二人はもう水着は買ってあるって言ってたわよ」


ステーキを食べていた尚樹さんの問いに、美咲ちゃんはジュースを飲みながら答えた。だから二人は今日来てなかったんだね。

これで二人共当日になって水着が無いって事にならなそうでよかった。


……あ、そういえば


「皆はコミケに行くの?」


そういえば近々コミケがあるんだった。僕達が所属しているエターナルはグッズを売るだけで、僕達自身は行く必要がないんだけど……。


「行くに決まってるわよ!!」

「まぁ、行こうとは思ってるな」


二人共行くつもりのようだ。

まぁそりゃそうだよね。Vtuberになるくらいなんだから僕達はオタクだ。そんな僕達がコミケに行かないわけがないよね。


って、言っているけど実は僕まだコミケに一回も行った事が無いんだ……。去年は金銭的にも余裕が無かったし、そもそもでコミケに一緒に行くような友達が居なかったんだよね。一人で行くのはなんだか怖いし。


「僕も行くつもりだけど、まだコミケには一回も行ったことがないんだよね。……あっ、そうだ。もしよかったら美咲ちゃんも一緒に行かない??」


「いいわよ!私も一人で行く予定だったし!……尚樹も一緒に行く?」


「あぁ。というかこの三人で行くよりも、どうせなら同期全員で行かないか?」 


「それ良いわね!ラインで聞いてみるわ!…………あ、返信来た。よかった、二人共行けるらしいわよ!」


「同期全員で行けるなら、コミケ行った足でそのまま旅行に行けないか?確かコミケ会場はホテルに近かっただろ」


「あ〜、確かに。でも日にちがだいぶ離れてるわね。今からホテルに泊まる日にちを変えられないか聞いてみるわ!」


美咲ちゃんの話を聞きながらうどんをすする。


……旅行にコミケに配信にイベント。

今年の夏は忙しくなりそうだなぁ。









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