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57話:伯母さんのカフェ

「う…うぅ……」


「あっ…気が付いたみたいですね先輩!」



僕は目が覚めるとカフェのテーブルのソファで横になっていた。さっきはなんか上から自分を見下ろしていたんだけど…あれって幽体離脱ってやつなのかな…??初めてなったんだけど…



「るいくんごめんね…!暴走しちゃって!…ついつい肩を揺らしすぎちゃったわ!」


「いや、大丈夫だよ…それにしても本当に伯母さんの力は凄いね…津田さんが本気を出してようやく離れるレベルってさ…柳さんはボロボロになってるし…」



「それは言わないでくれ…カッコつけたかったんだ…。タイマンの柳ってやっぱりかっこよくないか?響きだけはさ…」



「いや、柳先輩…全然かっこよくないです。痩せてるのにタイマンですか…」


岸田さん…確かにかっこよくないけど素直に伝えちゃかわいそうだよ…痩せてるのにタイマンかぁ…とは思ったけど。



「で、私が暴走しちゃってたから忘れてるけど元々るいくんにカフェユニフォームを着せたかったんだよね。すでにるいくん用のカフェユニフォームは出来ているから早速着替えましょう!」


「え、もう出来てるんですか??僕の身長とか知ってるんですか…?」


なんかここで身長とか測ったりしてサイズを決めたりするのかと思ったけど…もう僕の分が出来てるんだ…



「美恵ちゃんに聞いといたのよ。だから先にるいくんが着れるサイズのカフェユニフォームを作っといたのよ!」


「お母さんから…」


いつの間にそんなこと伯母さんに言ってたんだ…



「あっちの更衣室にもうカフェユニフォームが置いてあるから着てきてね!」


「う、うん…分かったよ…」


なんかまた暴走しそうで怖いなぁ…さっきみたいに肩を揺さぶられて昇天しかけるのは嫌だから早く更衣室に行って着替えて来よう…!


……ん?でも待てよ…?伯母さんは僕のカフェユニフォーム姿を見たいんだから、僕が着替えたらまた興奮するんじゃないか…??


……まぁいいか…






僕はカウンターの奥にある更衣室に向かって歩いていった。


カウンターの奥に着いたら僕は早速更衣室の扉を開き中に入った。

…意外と更衣室って広いしおしゃれだね。テーブルもあるし、カフェの雰囲気に合ってるからなんか想像してた感じと違うなぁ。


で、えーっと…カフェユニフォームはどこかな…

置いてあるって言ってたけど…


あっ…!あった!あれかな…テーブルに置いてあるし…自分で言ってて悲しくなるけどサイズが小さいし……





……って、これ……え??…







――――――――――――








「きゃ〜〜!!るいくん可愛い!!やばい!やばすぎるよ!もうやばいしか言えないよ!天使!天使すぎるよ!!」


「店長キモいですよ。…でも確かにこれは可愛いですね。うん食べちゃいたくなるくらいです…

流石先輩…」


「いや、岸田…お前も食べちゃいたくなるくらいです…って相当キモいぞ。顔面がかっこいいから様になってはいるが、普通の顔で言われたら鳥肌もんだな」


「…柳先輩…一回死にますか…??」


「う……お前怖すぎだろ…殺意だだ漏れだぞ…一回人殺したことあるんじゃないのか…??」


「殺したことはないですが、今殺したい人は一人いますよ」




「ふむ…なかなか似合ってますね。ですが筋肉が足りない。このカフェユニフォームは筋肉があればより輝くと思うのですよ。ぱつぱつになってこの筋肉の浮かび上がりを見されるのが最高なんですよね。だからるいくんも…」






「いや別に筋肉は要らないです!!…というか皆なんか言ってますけどこれ女性用のカフェユニフォームですよ…!?!?伯母さんならまだしもなんで皆落ち着いてるんですか!」



…そう、あそこに置いてあったのは女性用のカフェユニフォームだったんだ。いや…もちろん可愛いからいい服だなぁ…とは思ったよ?着たいとは思ったよ?…思ったんだけど流石にバイト服を女性用にするのはやめといた方がいいと思うんだよね。これからは気にしないとか言ってたけど流石にバイト服は…





「るいくんに着せるって言ったらやっぱり女性用じゃないとね!!…安心して!めちゃくちゃ似合ってるわよ!」


「はい、似合ってますね。でも店長…目が血走ってるのでるいくんから離れてください」




「伯母さん…で、でも流石にバイト服を女性用にするのは…」


「いや、いいのよ!可愛ければなんでもいいの!逆にるいくんが女性用のカフェユニフォームを着ないなんて人類の損失よ!だから着ないとだめよ!」


「まぁでも確かに着てたほうがいいかもな。見てるだけで癒やされるし。るいくんは男だからじっくり見れるしな」


「うわぁ……キモい…」


「はぁ…!?岸田お前ふざけんなよ…!?このカフェの美人の店長は性格があれだから目の保養にはなっても癒やしには何ないし、他の女のお前はかっこいいから癒やしになんないし!…このカフェには癒やしが必要なんだよ!!」


「…でもそれは確かにそうですね。先輩のその姿を見ながら仕事出来たら仕事が捗りますね。ということで先輩!今日からその格好でお願いします!!」


「まぁ私はどっちでもいいがな。重要なのは筋肉であって…」





「う、うぅ…そんなに言うなら分かったよ…!」



う〜ん……ま…まぁでも着たいとは思ってたから大丈夫だよね…それに女性用とは言っても色がピンク色なだけだから…対して変わんないと思うし…



……いややっぱり結構変わってるよ……でも可愛いからもうなんでもいいか!

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