表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

139/163

51話:清水アザーのホラーゲーム配信 #4

『…でこれゾンビ倒したけどどこに行けばいいのかな…暗くてよく分からないや…』



〈暗くて部屋がよく見えないな〉

〈さっきは客間の部屋の光でアザーちゃんの周辺は見れたけど奥までは見れないね〉

〈ここまで進めてないからどうすんのか分かんないな〉

〈あれ?照らす道具持ってなかったっけ〉

〈懐中電灯使えば〉

〈懐中電灯ある〉



『あっ、そっか懐中電灯があったか!忘れてたよ。さっきまでの部屋は明るかったからね…』



僕は懐中電灯を装備するとこの部屋の奥を照らした。正面に通路があるね。部屋の左右には道がないから正面の通路に行けばいいのかな。



『じゃあ進もっか!』




僕は暗い通路まで来たんだけど懐中電灯使っても前がよく見えないな…雰囲気がめちゃくちゃ怖い……


いや、でも今の僕はゾンビの対処法を完全に理解できているから負けることはない…だからもう怯えなくて大丈夫だよね…



『………あっ…行き止まりだ……』


歩いていると通路の行き止まりに当たった。

ここの通路が行き止まりならどこの部屋に行けばいいんだ…??他に行ける部屋なんてあったっけ。



〈行き止まり…?〉

〈まじで…?〉

〈他に行ける部屋あったか??〉

〈いや、行き止まりじゃなくね?〉

〈行き止まりじゃないよ〉

〈暗くて分かりにくいけど鉄製のドアあるね〉

〈ほんとやw〉



『本当に鉄製の扉があった…!!分かりにくすぎるでしょ…というか鉄製だけどこれ開けられるのかな。鍵ないんだけど…』



僕は鉄製の扉まで近付いて扉を開けてみる…

すると少しずつだが鉄製の扉が開き始めた。


普通に開けられるやつだったね…鍵必要なやつじゃなくて助かったよ。

扉が完全に開いたので僕は早速部屋の中に入ってみた。



『えーっと…ここは…研究室…??』


中に入ってみるとそこは白い部屋だった。

患者を寝させるようなベッドだったり手術に使うような物が散らばっている…実験に使っていた部屋なのかな…?



〈明るいね〉

〈血の跡も残ってるね〜、ここからゾンビが出たのかな〉

〈実験する部屋なんかな〉

〈なんか部屋の奥にあるくね??〉



『部屋の奥…?』


コメントを読み部屋の奥を見てみると壁に何かが設置されてあった。人を一人分入れられるカプセルみたいな…それが3つくらい並んでいる。そのうち2つはカプセルが開いているけどもう一つは閉じているんだけど…



『…これ中に何が入っているんだろう…』


他に調べるところもないので閉じているカプセルの中身を開いてみることにした。そうしないと先に進まなそうだしね。



〈もう開くのか〉

〈勇気あるねアザーちゃん〉

〈今のアザーちゃんは無敵状態だぞ〉

〈今までのアザーちゃんとは一味違う…〉




『……って、うわぁ…これ人間…??』



開いてみると中に凍らされた人間が入っていた。キンキンに凍らされてるけど…あの日記に書かれていた人なのかな。



〈凍ってるのリアルだな…〉

〈最初見たときはびっくりしたわ〉

〈凍ってる人可愛い…〉

〈美人やな〉

〈え…でも日記の人ならゾンビになってるはずじゃね??〉

〈そうだな…〉

〈ん…?てことは…??〉




『え…??』



コメントを読んでいたら前からピシピシッ…と氷が割れるような音が聞こえてきた。


僕はコメントを読むのをやめて前を見ると、凍らされた人間の氷が割れ始めていた…

顔を凍らしていた氷が溶けると目を開いてこちらを見てくる…手を凍らしていた氷が溶けると指が動く。


そして全体の氷が溶けると…足を動かし始める…





まさか…この人は…生きて「グギャァァァ…!!」






『……ってゾンビじゃん!!』




〈草〉

〈そらそやろ〉

〈この展開でこいつ生きてたら笑ってまうわ〉

〈初ボス戦おめ!〉

〈ボス戦なんかw〉

〈こいつ結構強いから頑張ってネ!〉






『いやそれでボス戦なのね…まぁ…でも今の私にかかれば余裕でちょちょいのちょいで倒せちゃうよ!!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ