49話:カリンマッマとお絵描き配信
『というかこんな話ばっかしてるから絵を描くのが全然進んでないんだけど…!!私絵を描くのが得意じゃないからただでさえ時間かかるのに…!』
『え〜…私もう少しで描き終わっちゃうよ…?あっ…!ならマッマが絵の描き方を手取り足取り教えてあげよっか?…うん、マッマが娘に教えてあげるのは当然だもんね。グヘヘヘ(*´﹃`*)』
『……遠慮しておくよ…』
もう笑い方からして変なこと教えようとしてるでしょ…カリンマッマは最初はこんな感じじゃなかったのに…日に日に変態レベルが上がっていく…
〈笑い方草〉
〈キモいっす〉
〈マッマが娘に対してしちゃいけない笑い方しとんなぁ〉
〈グヘヘヘって笑い方する人いたんだ〉
〈マッマは2枚目のアザーちゃんの絵でも描いてなさい〉
『あっ…!そうしよっか!というか一枚の絵に複数の格好をしたアザーちゃんを書こうかな。あ〜…アザーちゃんに囲まれるとか最高の空間じゃん。いい匂いがするだろうなぁ。真ん中に私でも追加しとこうかな』
〈やめろ〉
〈それだけはするなよ〉
〈絵が汚れてしまう・ω・〉
〈アザーちゃんのイラストはアザーちゃんだけが描かれているから良いのであって、アザーちゃん以外の…特にカリンマッマとか玄とか黒猫とか汚れた人間と一緒になったらだめなんだ〉
『はぁっ…!?なんだとぉ…!私はクリーンな心を持った人間だ!!というかそれ他の二人にも喧嘩売ってるけど大丈夫??』
〈大丈夫〉
〈まぁ猫と変態やし大丈夫やろ〉
〈クリーンな人間なわけなくて草〉
〈乳連呼する人間がクリーンだと…?〉
〈クリーンの意味って知ってる??〉
『え…??だから私は清潔な心を持った人間って事だよ!!』
〈え?意味わかってるのに言ってたの?〉
〈おいおい、まじかよ〉
〈日本語の勉強し直してくれ〉
『ちょっと、辛辣すぎない…??私アザーちゃんのマッマなのに…!』
『いや私のママかは関係ないけどね…』
―――――――――――――――
『よ〜し…ようやく完成したぁ…!』
あれから1時間…ワタアメを読みながら真剣に描いてなんとか描き終わった…
『おぉ!もう完成したんだ。流石アザーちゃん速いね!』
『カリンママは複数人描いてるのに僕よりも速く終わってるんだからママこそ速すぎるよ。
…それじゃあ早速見せ合おうか!まずは私からいくね!』
僕は画面に完成したイラストを貼り付ける。
我ながら良く出来たと思うんだよね。
流石にカリンマッマよりは劣るけどアガットちゃんのツンデレ感が出せてるかな。
〈上手い!〉
〈アザーちゃん前より上達してる!〉
〈かわええ〜〉
〈魔女っ娘カワユス〉
『アザーちゃんめちゃくちゃ上手い!赤色の髪のツインテールの髪とか服の明暗がしっかりしてて立体的でいい!凄いいい!こっちを睨んでる感じがまたいい!』
『カリンマッマありがと〜!じゃあ次はカリンマッマのイラストをお願いします!』
『はい、私のイラストはこれだよ!』
………おぉぉぉっ!!!やっぱりカリンマッマのイラストは僕のとじゃレベルが違うや…
まるで生きてるみたいに感じるほどの躍動感があって凄すぎる…
イラストは5人のアザーが居て…えーっと…真ん中が白いワンピースのアザー、左がセーラー服、もう隣がメイド服……アザーのメイド服姿はめちゃくちゃ可愛いなぁ…
え〜…それで右がもこもこのパジャマ姿…!これもめちゃくちゃ可愛い!!
で…その隣が…セーラー服………
やっぱり流石のクオリティーだなぁ。
………って、うん……??
セーラー服…??…セーラー服二人出てなかった…??
僕は疑問に思い左端にいるセーラー服のアザーをよく見てみる。
……右のアザーとあまり違いはないが……
……っ…!?!?ってこれ…よくよく見るとアザーの下着が透けてるんだけど…!!
なんだこのカリンママの技術は…!?なんでよく見ないと下着が見えないんだこれは…ってそれよりも……!!!!
『…ねぇ、カリンママ…バレないと思った?』
『………へ?』
『下着が透けてるアザーバレないと思った??謎の技術使ってよく見ないと分からないレベルの絵だけどさ。私って結構目がいいから分かるんだよねこういうの…』
『あ…いや……その………』
『もう許さないよ…!!!!カリンマッマの電話中に起こったあれを話してやる!』
そしてカリンマッマの黒歴史をアザ友全員に教えカリンマッマは叫びながら配信が終了した。
その日からカリンマッマはアザーちゃんのエロいイラストを一生描かないと誓ったらしい。




