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48話:盛り上がれ体育祭!!

「って、今年はルールが変わって縦割り事で一気に戦うんだった。やっぱり海の出番だったよ。ごめん…」



「…おう、知ってたから大丈夫」




………絶対嘘じゃん…





――――――――――― 






『去年は学年事に戦っていましたが騎馬が少なく一試合がすぐ終わるということで、今年から騎馬の数を増やし試合は縦割りでチームになって一気に戦ってもらいます。ルールは簡単!一番多くのはちまきを取ったチームが勝ちです!皆さん盛り上がっていきましょう!!!』



「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」



放送を聞いて皆が声を上げる。騎馬戦はこの学校の競技の中で一番盛り上がるからね。それに得点配分も多いから皆やる気満々だよ。


えーっと…クラスで20人出すから騎馬は一クラス5騎。縦割り事のチームだから1チーム15騎の8クラスで120騎で一気に戦うんだね…120騎が一気に戦うとか凄いなぁ…



「凄い盛り上がりですね〜」


「うん、そうだね……って胡桃ちゃん…!?…なんで胡桃ちゃんがここに居るの!?」


後ろから話しかけられたので振り向きながら答えるとそこに居たのは胡桃ちゃんだった。

ここ2年生のテントだから1年生のテントからは遠いのに…



「トイレのついでに来ちゃいました〜♪」


「あ…まだトイレしてたんだ。長かったね…」


「え…!?どうしてトイレしてたこと知ってるんですか…!?ま、まさかずっと私のことを…」


「いや、借り物競走でまた『異性の後輩か先輩達』ってお題が出てさ…だから胡桃ちゃんがいるテントに行ったら胡桃ちゃんがトイレに行ってるから居ないって教えられてね」


「あっ…そういうことですか…でも女の子にトイレ長かったねとか言うの失礼ですよ!先輩にはデリカシーってものがないんですか!」


「ご、ごめん……えーっと…もうすぐ騎馬戦始まるから胡桃ちゃんはテントに戻ったほうがいいよ」


「いえ、ここで見るので大丈夫です!」


そう言って胡桃ちゃんは僕の隣の海の席に座った。……絶対バレたら先生に怒られるだろうけど…まぁいいか…



『では、全騎馬が揃いましたので騎馬戦を開始したいと思います!皆さん準備はいいですか〜!!』



「「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」



騎馬達が一斉に声を上げる…さっきよりも声が大きいね…去年よりも騎馬の数が多いから迫力が凄すぎるよ…なんかもう空気がビリビリしてるもん。


「なんか大の男達数百人が一斉に叫んでるところ見ると笑えますね……って痛い…!先輩なんで叩くんですか〜!」


「流石にこれは叩かずにはいられないよ。これが一番熱い勝負だからね」




『では………よ〜〜〜〜い、始め!!!!』


ピストルの合図で騎馬が一斉に走り出す。100騎を超える騎馬が一斉に走ってるのを見るともう戦にしか見えないよ…!



「おらぁ…!!」


戦場の中から海の声が聞こえてきた…!海の騎馬を見てみるともうすでに3騎の騎馬を倒していた…凄まじいね…やはり今年も海が無双するのか…



「先輩、あっちのムキムキ集団やばいですよ…」


胡桃ちゃんが指さした報を見てみるとムキムキで身長が高い4人組の騎馬が戦場を走り回りながら他の人騎馬を蹴散らしていた…


あ…あれは怪力王津田の騎馬…!そういえばこの騎馬が居たね…あの巨大が突っ込んでくるとか他の騎馬からしたら地獄でしかないね…もうあれは重戦車だよ…


「海先輩あれに勝てるんですかね…今年も海先輩が倒しまくるのかと思ってたんですけど…」


「分からないね…海の騎馬の方が身長も体重もほぼほぼ不利だけど…海達の騎馬は俊敏だから勝つ可能性も全然あるとは思う…でも流石に前回のように全ての騎馬を圧倒することはできないかな…あの騎馬も他の騎馬を蹴散らしまくってるし…」



「私チーム別ですけどこれは海先輩を応援したくなりますね…海先輩頑張れ〜!!」


「海頑張って〜!!」

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