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48話:盛り上がれ体育祭!!

「うぉぉ…もう皆居るのか」


学校に着き、校門をくぐると校庭は大量のテントの中に椅子が並べられてあって、生徒が座って友達と談笑していたり、円陣を組んでいたり…

とにかく熱気が凄い…皆やる気に満ちているよ…


僕はまだ椅子をテントに持っていって居ないので一回教室に行って鋳巣を持ってからテントに行く必要がある。…あの椅子重いから運ぶの大変なんだよね…


「はぁ…ここに突っ立っていても時間がすぎるだけだし、そんなに時間に余裕があるわけじゃないから速く教室に行くか…」




玄関で靴を上履きに履き替え、自分の教室に向かう。僕のクラスは2-3で教室は2階にあるから階段を登って少し歩く。

教室に着いたので扉を開けて中に入った。


「あっ…海…!」


「ん?あ、るいか」


教室に入ると窓から外の様子を眺めていた海だけが居た。他に席はないし僕が一番最後に登校してきたのか…

というよりなんで海はまだここの教室に居るんだろう。



「海って確か実行委員だよね。なんでまだ教室に居るの?」


「ここから皆を眺めるのがなんか良くてなぁ。言葉にするのが難しいんだけどよ。あとるいが来るのを待ってたってのも理由の1つだぜ。1番遅いしよ。1人で行くのも寂しいだろうと思ってな」



「僕は小さい子供じゃないんだから別に1人でも寂しくなんかないよ!まったく…時間もそんなにあるわけじゃないから速く行こ!もう結構な人数が校庭に行ってるしさ」


「はいよ〜」


海の返事を聞いた僕は椅子を持って教室から出る。……お、重いぃぃぃ…なんでこんなに椅子が重いんだ… これを校庭のテントまで運ぶのか……

無理だ…絶対そこまで運ぶ前に落としちゃうよ。

というか階段でもう力尽きるかも…


「うぅ…はぁ…はぁ…はぁ………ってあれ…?」


急に持っていた椅子がなくなった。

どこにあるんだ…?と当たりを見回すと隣を歩いていた海が僕の椅子を持っていた。


「流石にそんな疲れてるのに持たせて歩かせるわけにはいかないからな。ここで疲れてたら体育祭で体力もたねぇぞ。椅子は俺が持つからさ」


「……うん、海ありがとう…」



僕は楽になった体で階段を降りる。

…海は僕が椅子が運べなくて困ると予想して教室で待っていてくれたのだろう。この後実行委員の仕事があるのに。海は優しいのにそういうところを素直に言わないからね…

今度アイスでも奢ってあげようかな。





その後玄関でまた靴に履き替え、校庭の端を歩きテントに着いた。テントまではしっかり海が運んでくれて、海はこの後、実行委員の仕事があるみたいだからすぐにテントから出ていった。



この後は開会式なのでテントに着いてすぐだが僕達は校庭の真ん中に集合した。

開会式はまず校長先生の長い話から始まった…

どうして校長先生はこんなに長い話をするんだろう…?皆暑すぎてよく聞いてないし…

僕も暑くて全然話が耳に入って来ないよ。


校長先生の話が終わったと思ったら次は来賓の方の挨拶。…うん…ようやく話が終わったと思ったらまた長い挨拶…皆明らかに絶望したような顔してるよ…

下手したら来賓の挨拶の方が校長先生の話より長いかもしれない…



「はぁぁ…ようやく話が終わったァァ…」


僕は来賓の方の挨拶が終わりようやく開放されると思い声を出す。

これでテントに戻れる…!!


って…ラジオ体操…!?!?


ようやく終わるかと思っていたがまだテントには戻れないらしい。ラジオ体操はもちろん体を慣らすために必要だと思うけど今回は長い話が続いたあとだから面倒くさく感じてしまう…

もちろんちゃんとするんだけどね!



そしてラジオ体操も終わりようやくテントに戻れる。こっからは競技だし足を引っ張らないように頑張ろう!!

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