47話:萌葱ちゃんとキューブクリエイトをしよう!
『この子の名前は四郎にしよう…!』
〈四郎…w〉
〈このもふもふ感に四郎…〉
〈可愛いワンちゃんに四郎は渋すぎないか…?〉
〈可愛いけどこれワンちゃんじゃなくて狼なんよな〉
〈太郎じゃなくて何故に四郎w〉
〈アザーちゃん流石のネーミングセンスや〉
『……それ馬鹿にしてない??皆がなんと言おうとこの子は四郎だから!あぁ〜可愛いぃ…癒やされる…』
ほんっとうに四郎は可愛いなぁ…
こんな子を家でも飼いたい。朝起きて布団の中にこの子が潜って寝ていたら尊死するよ。
『モフ子可愛いんだよ…!』
〈モフ子〉
〈見た目まんまやんw〉
〈名前勝手に付けてて草〉
〈というかもうすぐ夜やぞw〉
〈ベッド作らんとね〉
『……あっ!そうじゃん。ベッド2つ作ってモンスターと戦わないようにしなきゃ!……でも今羊毛1つ分しかない…!このままじゃまたモンスター達にやられちゃうよ…』
流石にまた死んだら配信進まなくて今日は死ぬだけの配信になっちゃう…そうなったらまた切り抜かれそうだし、ちゃんと生き残らないと…!
〈…ん?というか羊毛2つ持ってね?〉
〈ほんまや〉
〈え、いつの間に…〉
〈あれ?アザーちゃん羊2頭も倒してたっけ?〉
〈いや1頭だったよね〉
〈いつ拾ったんや〉
〈そういえば四郎が羊を倒す前にすでに羊毛落ちてたよ。あのとき羊2頭倒してたんじゃない?〉
『あぁ〜…あのときすでに1頭倒してたんだ…ナイス四郎!』
そう言って僕は四郎を撫でようかと思ったがそういえばこのゲーム撫でる動作がないんだった…
こんな可愛い狼がいるのに撫でる動作が出来ないなんて…!!
『…急いで作業台作ってベッド作らないとね。えーっと…作業台は木を2つで…よし、出来た!…それで作業台を設置して、木を4つと羊毛1つで…ベッド完成!あとこれをもう一個作れば二人分で夜をしのげるね!』
もう夜になりかけていなから完成したベッドを早速地面に2つ置いて僕達はベッドに横になった…
『よ、ようやく二人ともやられずに朝を迎えられたね…!まさかハードモードがこんなに難しいとは思ってなかったよ…今までイージーモードしかやったことなかったから…』
『眩しくないのに日が目に染みる感じがするんだよ…!…で、起きたけど何するんだよ…?』
『………何しよっか』
〈草〉
〈考えてなかったんかい〉
〈アザーちゃんw〉
〈あんなに仕切ってたからなんか予定たててると思ってたのにw〉
〈建築すれば?〉
〈まずはマイハウス建築や〉
『そうだね〜、キューブクリエイトって言ったら家建てるのが醍醐味だし家建てようか!』
『お〜、なんだよ!』
『と、その前にこの苗木をそこら辺に埋めよう!これを植えて苗木が育てばいちいち森に行って木を伐採せずにすむからね!』
『お〜、アザーちゃんは天才なんだよ!!』
『(*´σー`)エヘヘ』
〈カワイイ〉
〈天才じゃないけどカワイイ〉
〈嬉しくて小刻みに揺れてるアザーちゃんがカワイイ〉
〈天使…〉
〈ふぁ…〉
〈全員語彙力なくなりすぎて草〉
『って、苗木持ってなかった』
『え…』
―――――――――――――
結局二人で森に行き、木を伐採して苗木と木を集めた後、家の建設を始めた。
キューブクリエイト初心者の二人では凝った建築は出来ないので豆腐状の正方形の家を建てることになった。
『じゃあ萌葱ちゃんは下の床を木で埋めてね!』
『わかったんだよ!……で、ブロックってどうやって置くんだよ…?』
〈今頃そこかいw〉
〈キューブクリエイトの配信始まって2時間は経ってるのに…w〉
〈これで家が完成出来るのか…〉
〈豆腐ハウスでもしっかりとした出来になるか不安になってきたぞ…〉
『大丈夫だよ!私が萌葱ちゃんに手取り足取り教えてあげるから!』
『アザーちゃん…!』
〈ごめん、さらに不安になった〉
〈草〉
〈俺等は見守ってるから(゜∀゜)〉
〈暖かな目で見てあげよう〉
『萌葱ちゃん、そのブロックをここに置いて〜』
『了解なんだよ〜!』
『ここにはドアを設置して〜…』
『ここ私の部屋なんだよ〜』
『窓ガラスないけどどうしよう…』
『穴開けとけばいいんだよ…?』
――――――――――――
『『完成〜!!』』
〈おぉ〜!〉
〈頑張った!〉
〈二人とも凄い!〉
〈¥50000:がんばったね!〉
〈¥30000:集中してる二人かっこよかったよ〜〉
〈¥2000〉
〈ちゃんと建てれてえらい〉
建て終えた僕達は改めて今建てた自分の家を見てみる。
うん…凄い綺麗な正方形…!!
これは素晴らしい豆腐建築だね。我ながらよくやったと思う…
部屋は1階がリビング、トイレ(椅子が置いてあるだけ)、お風呂(水なし)
2階は僕の部屋と萌葱ちゃんの部屋(家具なし)、倉庫を作ったよ。
『家も建てたし今日はこれくらいでいいかな。じゃあ終わろうか!おつアザー!』
『バイバイ!』
〈おつアザー!〉
〈おつアザー♪〉
〈バイバ〜イ〉
〈おつアザー!〉
〈おつアザー〉
〈バイバイ!〉
〈バイバイ〉




