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別れの季節に  作者: につき
17/20

尋ねる言葉

通りを埋める群衆の中で

ひとり言葉が歩いていた

数人がそれを見たという

目立たぬ服を着て静かに

独特の歩調で溶け込んで


冷えますね最近いかがです

こんにちは何処からですか


優しい目で微笑んで挨拶を

返すには覚悟させるような

二度と帰らない言葉の深淵

ありふれた物腰と口調すら

息を呑む真摯さが満ち溢れ


どうしました何かありましたか

ちかごろ色々と大変ですものね


魅入られたように離れない

草色のフードを被った者は

嘘偽りのない言葉を求める

尋ねに人は口籠り目は泳ぎ

誤魔化せない己に直面する


ああ……あなたもですか

真似事だけの言葉を吐く人よ

真実を包むことと

誤魔化すことは違うということを

あなたたちは一体

何時、何処で学ぶのでしょうか


束の間 目が眩み

森閑と静かな通りを見回せば

人っ子一人猫一匹いなくなり

ただ己と己の言葉だけがあるばかり


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