4(4/8)-アヴトリッヒ家の華麗なる食卓-
書き貯めの備蓄がととのったので、だいたい十一日間ほど、連続投稿できる目処が建ちました…
みなさま、ごゆるりと…
###4(4/8)-アヴトリッヒ家の華麗なる食卓-
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さて、それから、俺は、ルーと一緒に、風呂にはいっていた。
入っていたのだ…………が、
がちゃ、
「んっふっん~ふっふっ。んふっふっふっんんふっふっふ、ん…ん?」
扉をひらかれたとき、脱衣所にはその姿があった。
相手も、俺とルーのやつという先客を目撃して、硬直している。
俺の思考は固まっていた。
開きかかった扉の間からこちらを見ることができる状態だった、
ルーのやつは目をまんまるにして、その人物を目撃していた。
「ばかおにぃ――!」
「ぐへぇ?!」
どがぁ!――と、
俺にけたぐりとポカポカぱんちの連撃を一瞬のうちに見舞った、
その疾風のような影がしゃべると、
「とうとう犯罪に手をだしたか!
まえから変態ですくいようのないやつだとは思っていたけど、
今度はとうとう………いよいよ………、ちんこかくせ!」
「おっふぅ、」
投げつけられたハンドタオルを俺は腰に装備して、
股間を隠す防御力を手に入れた。
いっぽうの妹さまとはいうと、パンツとブラジャーのみの、下着姿。
俺と、湯船の中のルーがその様子をみている。
視線に気づいた妹は、カァッ、と顔を紅顔させて、
恥じらう様子をいまさらながらに見せた後、
「わたしのはだかを、みるな!」
「はだかっつーか、下着姿じゃろがい。
というかちんちくりんのお前のなんぞ、見てもうれしとーないわい」
「なんんだとこのぉー!」
いもうとさまがお怒りになられてる……
「きのうの、フシンシャ、じゃん!!」
そんな妹は、怒りの丈を尚も晴らし足らないように、
ゆびで、びしぃ! と、浴槽の中のルーを指さして、
「どこのだれなのさ、その娘!」
「なにって……同性の、ともだち?」
は、? 、。……と妹は言葉と思考を固まらせた、その一拍の間の後、
「……彼女にするには見た目が犯罪的すぎるよ!?」
「オイオイオイ、」
さてさてさて、
「気にするなよ、というか気にするほうがおかしいだろ??
安心しろ、問題ない。
あいつは男だ。」
「どうみてもおんなのこじゃん!?」
「バカおにい、そのまましんじゃえっ!」
そのまま、激高した妹は、ばたん、と、
風呂場の扉を閉めていった。
「今の女性の……おんなのこの方、どなたなのですか?」
「あぁ、俺の妹だ……ご覧の通り、元気が有り余っていて、
闊達で、
そんで、俺のことを嫌っている……」
ルーのやつはしばし考えたあと、
「ほんとうですか?」
……
「……ほんとうなんですか……?」
いやもう、信用してくれよ……。。。。。
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