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「2話」カレーの風味は恋のよう?(2/6)

本日の投稿分であります…

明日も更新いたしますので、みなさまよろしくお願いいたします…


#1




──ぎしっ、ぎし、ぎしぎし──





 あっ♡あっ♡あっ♡ はぁっ♡




「………………、、、。。。。」



──ルーのやつに、乱暴を振るわれている、俺ちゃん……である。


 きょうも、きょうとて……



「あうっ、あふっ、あぅ、あっ、あんあっ、あっ//////」



 嗚呼、あの、ルーさん? や…………

 ワタクシメは……わたくしめは…………



 そう言いかけた俺ちゃんの顎を、ルーのやつは、クィっ、と持ち上げて、


 ルーはその愛らしい造作の顔を、

 劣情に迸らせながら、の……表情で、

 それを、俺の顔面の直前に至近させて……




「ユウタ、ユウタには、ふふふ、ふ////////

 抵抗する権限はありませんよ?


 今だから言います……あの日は、よくも、あんな目にあわせてくれました、ね? あふっ、/////////


……こないだは酷い目に合わさせられましたから、

 その分、ボクも鬱憤とストレスというのが、

 たくさんたまっているのです、

 うっ、ふっ、あうっ♡」



 ぎしぎし、ぎしぎし、、、、




「あの日のできごとで、

 ボクも、ある一種の、スイッチ、が、入ってしまいました…………

 もっと、らんぼーに、ちょくじょーてきに、

 しげきてきに、むちゅうになれるなら♪

 ユウタに身ほどきをして、ボクのモノにするためには♡

──ボクだけのモノにするためには。

 いまのこの、これを、

 そうしないと、いけなかった、……のでしょう?、



 だから、刻みつける、のですっ♡//////////



 あふっ♡ はふぅっっ/////////」




 ぎしっぎしっ、ぎしっ──




「ボクの、ボクの、ボクだけの、ユウタ♪

 ユウタのぷよぷよ贅肉、気持ちいい♡


 まえから思ってました…………これはっ、やみつきですねっ♪



 ずっと、ボクだけのモノでいて♡

 ユウタとボクの肉体が、共に滅びる、その時まで……

 いや、灰一粒ですら残らなかったとしても、

 ボクとユウタのたましいは、永遠に、共に一緒ですっ♡

 永遠に、永久に、生まれ変わったその後であっても、

 そのまたさらに生まれ変わりでも、

 その先の輪廻転生のすべてとその先も、共に側にあってほしいです♡

 永久に……共にいてくださいっ♡



 誓ってくれますか? 誓ってくれますね♡

 誓ってくれたぁ♡ 

 いい子、ですねっ♡

 う~ん♪ユウタはやっぱり、ボクだけのモノなのですねっ♡



 あふっ♡はふっ♪ひゃふっ♡あうぅ……/////」




 軋む音が、ルーのやつの呼吸と吐息遣いにビートを刻むように、細かく荒ぐ…………



 まあやられてるのは、いつもどおりの、匂い付け……というわけだが。




 密着し合った、俺とルーの……

 互いにバクバクと鳴り合う、

 その鼓動の感触が、重なるように響き合う……

 といえば、聞こえはいいのだろうが、



(あああ、、、、俺ちゃん、なにやってるんだろう……)



 さて、おれは、マグロであった。

 動物園ゆえに、水族館である……


 回転寿司屋の安い皿寿司のごとく、ルーのやつにパックンチョ! されている俺たんは、ともかくとして、だ。




「むふ~、♡ ボクにとっては、最上にして最高至上、至福の一品なのですよ……?」




…………。。。。。。



 マッタク、

 このゲテモノ食いめ……(自分で言うか?)




…………、、、。。。、、




 ルーのやつはエキサイトしていて、

 一方的に狼藉を俺ちゃんに振るっているわけだが、

 

 俺ちゃんは、

 ちびっこいルーにくらべて相対的な体格差が大きいので、

 今日のところは、

 受けるダメージの総量としては、まあ、許容できる削れ幅だった、という言い方も、できなくはないだろう。

 だが……しかし……



「やめんか、っ、かむな、っ!?」


「…………っ・・・・っ……///……//////」



 まあ、腕などに噛みついては来るわ、



「ぎゃ、ああ、っ、やめ、やめっ、!!!?」


「…………ぁぁあっ///、はぁあっ///、はっふっ////

、はふっ、ひゃひゅ、はひゅ、ひゃふっ……///////////」



 おれちゃんの頭の髪の毛を掴んできて、強引に、

 あたまごと、

 俺の唇を、奪おうとしたり、あるいは、俺の顔にぺろぺろ、ちゅっちゅ、……してきたり、

 やや強引に、俺の胸懐に顔を埋めてきたり、

 はたまたその逆に、ルーのやつが、布のはだけた自分の胸懐に、

 もっと強引に! 俺のあたまを、うずめさせようとしてきたり…………




 体格差ラヴ? そんな、そんな、素敵なものなのだろーか???




「……ユウタ、ユウタ、♡」




 ちゅぅ、



…………只今、キスをされてしまっている。




 嗚呼亜…………




 拝啓、家族へ。

 俺は、ショタっ子騎士様の、お稚児さんにされてしまいました……(泣)



 ありゃ、失敗だ。

 これの文面だけだと、なにいってっか、わかんねーな……



 いや、俺自身、よくわからないけど!

 今日に至るも、場と状況に流されてるだけで!?



 そうおもいたい……そうおもわせてくれ……



 そう、これはひとときの、かりそめの関係。

 そう思おうということにしておこう……


 この性別不明子?なルーのやつは、 

 いまでこそゾッコン♡ラブ、といーう体でおれたんにキャフキャフやってはいるが、

 どーせ、ほどよく成長して毛が生えてくるころになったら、

 おれたんなんて、用済みで放り出されるに、きまっておるのだ!(被害妄想……)



 あるいは、このまま成長したあとも、今のような性別不明娘のままで、

 そうしたら、今と変わらず、すね毛の生えることすら無い、

 今のままの、美ショタ?ロリ? 男の娘?それとも?の、そのまま…ということでもあろうか。

 いや、どうなのでもないであろうが…



 少なくとも、おれたんの本意本心としては、

 この状況を、是……とは、やはりしがたい……のだけど……



 とにかく、状況と経緯の説明として、こいつと出会って、それから今日までのおよそ三週間弱が、あったわけでして……




「ああ……っ……♡」



(ルーのやつの身もだえと吐息はさておき……)

 きっと、ご好意をされている今の俺ちゃんの顔と目を、 第三者が見てみたら、

 いわゆる、“冷凍イカの目”というものに……なっていることだろう……





 俺ちゃん、悲しい……ロンリネス……





…………



……






「 てれび、みましょう♡ 」






 ベッドの上から、


 かぐうような……

 汗に濡れて、はだけかけた就寝衣の装いの上から、

 シーツにくるまったルーのやつである。


 俺相手のひとこなしをこなして、

 上気して、濃密なしっとり湿度と共に、体温の上がりきったルーのやつ。

 そいつは今……




 テレビ、である。


 この小屋の中は、

 引っ張ってきた耐候性ケーブルを使って、現代日本のテレビ番組も見れるようになっていた……




「……ぁ。」




 ルーの奴は、

 カレーのCMを見て、

 よだれを、垂らしている……


 俺ちゃん相手へのここ数日のアグレッシブとは裏腹に、 


 こういう時は、おこちゃま相応というか……





「ねっ。ねぇ、ユウタ、これ! これって、作れるの?」




「まあ、やれなくはないな」



「!」




 いっしょに、たべたい♡



 たべさせて♪




「近日中に、たべてみたいです!」




 んあじゃあ、明日にでも、つくるよ……



「はわぁ♪ 楽しみにしてますねっ♡」





 そんな感じに、夜は更けていった……





(……んを、?)




 その時、俺ちゃん、ひらめいた。






     * * * * *




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