1(1/6)-ルーのお礼?-
「ど、どうでしょうか…………?////////」
さて、、今日のルーの奴。
俺の子供時代の服が、なんとジャストサイズであった。
かわいいショタッ子だったんだぜー俺は。三白眼が怖いってもっぱらの評判だったが。
「ひまごができた気分じゃのー」「ゆうたのやつ、ほんな間にこげん好か子と知りあったのかえー」
おいおい、なにいってんだ、じっちゃんばっちゃん、
「/////////」
ルーの奴は、なんか顔紅くしてるし。
さて、準備はととのったので…………
「アキバに、いくゾ☆」
そうなのである……わたくし、ゆうたは生粋のオタクである。
そして、ルーのやつも、オタクの片鱗というかそれっぽい基質は、都度感じられるところであった。
ならば、オタクにとって一番楽しいこととは?
一番かどうかはわからんが、
それでも、アキバ……秋葉原で、すきなものをめいっぱいショッピングや見物できたら、この上ないだろう!
と、俺ちゃんは閃いた次第であります。
俺が出来る、代わり映えのあるお礼、お返し……
というのが、これくらいしか思いつけなかった……というのは、まあある。
だから、ルーのやつと、おもいっきし、遊んでくるのだ!!
メイド二人も付き添いで、
総武線にのって、ぷあーん、。と!
そうしてやってきた……アキバの街……。
まず、ラジオ会館で、模型やフィギュア類を、心ゆくまで堪能した!
いくつか購入したキットやフィギュアもあったが、
それというのは荷物を軽量化するために、
宅配便で家まで届けて貰うようにしつつ…………
ガシャポンを回したり、
食玩類なども買ったりして……これらは携行可能なので、そのまま持って持ち帰ることとしたわけだが、
「おー……」
ルーが、
電子部品店の前で、ずぅーっと、立ち見をしている。
どした?
「 まだよくわかってないんだけど、ラズベリーパイとアルディーノってのは、欲しいかな……」
ようし、頼まれたぜ。
「 えっ?」
即金で、購入!
電車で片道一時間半、
なのに、これだけ楽しめるまちというのが、あるときた。
ふむ……
わたくしは秋葉原の飯の事情には疎いので、
メシは牛丼屋で済ませてきた。メイドと来たら、特盛り牛丼二杯でもまだ足りない喰いっぷりで……いやはやなんとやら。
そんな感じに、一日は終了し…………
^^^^^^^^^^^^
とっても、とっても、たのしかった!
「ユウタ、ユウタ、♪
今日は、とっても楽しかったですねっ♡」
「ああ、そうだな!」
「ぁ//////、はいっ!!/////////」
そんな感じに、ルーの屋敷に戻りつつ…………
「いよっす、待ったわよ?」
「え、?」
その存在を認めた時、ルーは果たして混乱していた……
アリエスタが、なぜか屋敷にいた。
そのアリエスタに…………
「おう、これを、」
「サンキュ!」
「え……え、?」
そのアリエスタに、手提げの紙袋を渡した、ゆうた。 ルーは、さらに混乱するしかない。
「ユ、ユウタ、? どういうことなんです??」
「ああ?ああ、折角アキバに行くって事で、アリエスタにおつかいを聞いてきたんだ。
今日、盛大に使った金の出所も、
予定を繰り上げてアリエスタを窓口に換金して貰った分なんだぜ?
まったく大助かりよ!かっかっか!!
“ひとりでもたのしめて、家の外に出なくてもご自宅で素敵な体験をエキサイトできる、”……つーことだったんだが、これでいいか? アリエスタ?」
「よくわからないけど、とりあえず、ヨシとするわ!」
ルーは、目をもじゃもじゃにぬりつぶしたような感じにしつつ、目の前で起きていることが、
あまりよくわかっていない…………
そうして……
「成功報酬、くれてやるわ。」
「ああ? 報酬なんぞ、なくたって、別に、良いさ……っ、て、」
ちゅっ、と
「………っ!!!!!!?????!!??」
「ふふん、」
「!」
なんと、ゆうたはアリエスタにキスされたのだ。
「お礼よ、お礼! まったくあんたのおかげで、あたし大儲かりぃ!」
「へ、へ、ひゃ、は、………………、、、。。。。」
「あら?」
「 」
▼ゆうたは、ゆでだこになってしまった。
「まったく、初心わねぇ。
まーいーけど。私は、とっくのむかしに、思い人さまに差し上げましたからー?」
そんな話を聞いてか聞かずか、ゆうたはまだ、ゆでだこ状態から回復していない……
そんな一方で、
「あ……」
ズキン、と胸が痛む、そんな感覚が、ルーの心に去来した。
「おれい……」
(なんでボク、こんなに厭なきもちになっちゃうんだろう?)
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「うれそうなもの、あんまりもってない。……」
屋敷の納戸を探して漁っても、おかねになりそうなものは、あまりでてこなかった。。
「ユウタぁ…………」
ルーには、答えがなかった……





