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2(2/4)-シャンプーとひみつと編んだ髪…-

###ルーの洗髪と編んだ髪…








……さて今日もまた……ゆうたは風呂でルーの髪を洗っていた。




 しゃかしゃかしゃか……




「ん~、っ♡ この、シャンプーハット、というのは格別ですねっ!/////」



「そうだろう? 文明の利器、ってのはこのことよ!」



 しゃかしゃかしゃかしゃか……



「まぁ、オマエが小柄で、たっぱがちんまい、ちみっこだから、余計に洗いやすいってのはあるだろうがよ、わっはは、わっはっはっ……」




「!?」




 がーん!!! とショックを受けたルーである…

…何に対して?

 というのは、まずのユウタのその軽口というのが、




(ちみっこ、……)




(ボクのからだの発育、や、やっぱり、そんなにちんちくりんなのかなぁっ?!!

 ゆ、ユウタ~~~……)




(ちみっこ……ちみっこ……・・・・)




 ルーにとっては、果たして先日の思い悩みというのも相まって、

……リフレインとなって、ルーの奥底にまで、渦の螺旋となって、深く染み渡っていった……らしい……のだが……



 するとすると、




(! ぁ、……)




「……む、むふ~、♡」



 ルーは少々思いついたというような表情で、己の洗髪を終えた、ユウタに対面して迫り……




「ボクに、ユウタのあらいっこ、させてくださいっ/////」


 


……と、ルーは言い出した。




「ん???

 ルーに髪を洗ってもらう・ルーにからだを洗ってもらう……???

 んーーーー……

 なんとも因業な……

 ルー?ちみっこのオマエなんだから、無理はせえへんでも、

「ユウタ、ボクはっ!///// そんなにちんちくりんではありませんっ!

 やるときめたのですっ////

 なので、やらせてっ、ください!!/////」お、おう…?」



 まあそれはともかく……




(ふ、ふふふ~!//////)


 ぴちょん、……水滴の落ちる音がする……


(ユウタにこうして触れ合えるのは、間近でユウタの側でなんでもできるのは…、このボクの、特権なのですっ♡/////

 今日までの、この日々のあいだ。

 ボクがこうしてユウタとの間に築き上げた、この、絆っ/////

 この絆は、不朽にして不滅なのです!

 決して、アリエスタのやつに取られるものではない、絶対無敵、万全盤石この上ない、そのはずなのです……////)



 

 ルーなりに、ルー自身の今のポジショニング。

 おのれとゆうたとの、親密さ。

 それを再確認したい、というのがその動機であったらしいのだった。



……そうして……




「ふ~、ふ~~ん~~っ♪

 ユウタの髪は洗いわって、からだの上半身も済みましたぁっ!/////


 残るは……」




……




「………ほぉ~……」

 

 

「こら、ルー! そこは、そこはせんでエエがな!?」


 いやん、まって、ちょ、ちょいっと、ちょおっとぉ……




 型なしに崩れるユウタに、果たしてルーの側は、容赦なく迫り……




(ふーむ……ふむふむ……ほぉ……?

 いろいろと興味深いことが、ユウタの反応として、堪能することが出来ましたっ////

 そして、スキンシップはこのまま続行しますっ。

 そしてそのまま、ユウタの体に、ボクは正面から抱きつきます!)



「ちょ、ちょっとぉ……」




「ねぇっ、ユウタ!」

 


 な、なんさね???




 すん、……ルーはユウタと密着した、己の顔の鼻で嗅ぐと、




「ユウタのからだ、……せっけんの匂いがします……」




「え、ええ、そうじゃろな、ボディソープでお前さんが洗ってくれてるんだもんよな? まさに今、」



「ふぅん、……」



「ん???」




 己の顔と身体の反りで舐めるように、

 今度はその顔の正面をユウタの前面に近づけさせ、触れさせたルーは……



 

「今のユウタって、おひめさまみたいですねっ」


 

「えっ、」



「ボクという騎士に、守られしお姫様っ♡

 なぜなら、今までを振り返っても、そうでした。

 ボクにとって、得難い体験と、思いやりの慈愛を、慈しむようにして、与えてくれる…

 ボクにとっての、聖母であり、プリンセスっ。

…ユウタと出会えて、ボクは、とってもしあわせなのですっ/////」



 なので、



「いずれ、ボクは、そんなユウタに、受けた恩と優しさを返したいのですっ……

 だ、だから、その、/////……

 ボクは勇者になりたい身の上です。なので、いずれは、お姫様の“ひろいん”がほしいのですっ!」



 だから……

 

 

「だから……ボクが、ユウタの王子様になってみせます!」


 

 えっ、えっ……??

 


「 ///// 」




(これは、ボクなりの、……ぷろぽーず、のつもりですっ////

 今の気持ちを、つつみかくさず、ありのまま、うけわたしちゃいました。

 それが、今まで、となっただろう未来のときのこと。

 その時に、その時の今度こそは、……//////)


 


「ねっ? ユウタ!/////」






「…そうか~? ならよっ、」



「うぇ、? きゃぁっ!?/////」

 




……お風呂上がりにボクの髪を乾かしてくれたユウタは、ボクに、あることをしてくださりましたっ。





「されっぱなしじゃあ、こっちは下がれんぜよ。




 ルー、後ろ頭の髪を貸しな。



 編んでやる……」



「えぅ/////



 あう、あぅ、ユウタぁ……」



 あみ、あみ、……


 あみあみ、あみ…




「……ホントなぁ、毎日、楽しくやってくれて、

 おまえと出会えてからってものの俺の退屈が紛れているわけだが、

 反面、すまねーって思ってるわけよ。


 なんてことのない、ダメニートだし! 俺!



 だからなぁ、

 なんだかなぁ、俺ちゃんには、こんなくらいしか、できることはねぇし……」




 そ、そうしたら…そう思われるのでしたら、

 そしたら…



 ん?




「抱きしめて、ください……/////」




 え、ええっ……





「ユウタ……/////」


 


……はぁあ、そうかい? そうさね……




「むー、ごまかさないで、くださ、あわ、あふ、」




 今度な! 今度!。



……あんま派手なことやってると、アフロにすんぞ?



 !?



……それとも、パンチパーマがいいか?



 ゆ、ゆうたー! 




……ははは、あっはっはっは!


……いやなあ…おれがまだガキの頃のをおもいだして!

 まあいまでも年甲斐のない人間ではあるわけだが…




「あ、あ、あぅ、ぁぅ、ぁう、……/////」




(ユウタが、ボクのの髪を編んでくれる

 編んでくれてる……/////)


 



……いもうとのちっちゃかったころを思い出すな…



 ふえっ?




……ほれ、できた。





 あぅ、…




……/////





 ユウタ、だいすきです…





……そうかい? 俺もすきだよ、あっはっはっ!!!













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