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昨日の勝負?
聞いてない、全然聞いてない…
あの馬鹿は言ってなかった、僕が家から出る時だっていつも通り母さんに甘えていたし…
母さんは僕には目だって合わせてくれないのに
と話がずれた戻さないと。
「女装?なんの事だい」
とりあえず僕は音無に詳細を聞いてみる事にした。
「ふざけるのもいい加減にしろ!昨日僕と男同士の真剣勝負で負けたのを忘れたのか!?」
相変わらずの暑苦しさの音無。
「それで罰ゲームが女装一週間」
僕はなる程と思いぼそりと呟く、というかどんな勝負をしたんだ?
「そうだ、思い出したか?」
音無はニヤニヤと笑いながらいった、何だろ凄く殴りたい。
「思い出したよ、でも女装なんてしたことないからさ僕には出来なかったよ」
と、僕は逃げようとした。
「何いってんだ、道具は僕達が用意すると言ったじゃないか! だから7時に空き教室に集合と行ったのに…」
音無は拳を強く握りしめ言った、強く握りしめ過ぎなのか拳が震えている。
これ以上音無と関わるのは面倒なので僕は行く事にした。
「分かったよ、それじゃ行ってくるよ」




