表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影武者な僕  作者: 大木鈴
第5話 奏としての再出発
38/42

誘拐

音無との付き合いは幸せすぎて手放したく無かっただけどこれ以上後悔したく無かったから真実を伝える事にした。


怖かった口の中は乾き手足は震える、音無に嫌われたくは無かった軽蔑されるだろう…音無は嘘が大嫌いだから。


音無は家に呼び出していた斉藤先生はちょうど学校で大会の準備があるので帰りが遅くなる予定だった、保険医は普段は暇みたいだが行事が絡むととたんに忙しくなるみたいだ。二人きりで話すのにちょうどいいと思って呼び出したのだ。


あと五分程で到着するだろう、私は今か今かと待っていた焦っていただから普段は絶対にしない事をしてしまった。


”ピンポーン”


「あれ?思ったよりも早いな」


不思議に思ったが真面目な音無の事だから早めにきたのかと思い確認もせず扉を開いてしまった。


「はろはろ、初めましてガスさんあなたには人質になってもらうわね」


そこに居たのは岩沢先輩だった。岩沢先輩は私に協力な睡眠魔法を掛けたらしく意識が遠のく。


「な、ぜ…あ…なた…はつかえ…ないはず」


「あれあれあれれ、何故私がこの魔法が使えるなかった事を知っているのかなかな」


完全に壊れた石沢先輩の不自然な笑顔を見たのを最後に私は意識を手放した。



_____


目が覚めるとそこはじめじめした地下室だった。


ベットに鎖で大の字で縛り付けられている服装は気絶する前のままだったがガスマスクは取り外されていた。


「あれあれあれれ、お目覚めですかかか」


壊れたCDのように言う岩沢先輩。



「私に何をするつもりなの!」


私は叫ぶが岩沢先輩は私を無視した。


「はじじめはあなた、たただの人質だったのよだったのよでもででもね状況は変わったの」


岩沢先輩はカクカクと細かく動きながら言った、人間を止めたのではないかと疑問を抱いく。


「どういう事なの?とにかくこれを外して」


「むりむり無無理」


私の言葉に石沢先輩は振り過ぎじゃないかという程首を横に振った。


「あああ、あなたは白夜様の娘めめだかから状況変わったたのの」


「白夜様?」


「あなたたたの父親父親なのなのお」


私の質問に岩沢先輩は信じられない事を言った。


「私の父親?」


「そうそうそうです。あなたの父親私の新しいボスボスボボスなのよね」


相変わらず岩沢先輩は壊れたCDみたいな喋り方だおかげで聞き取りづらい。


「私の父親が今更私に何のようなのよ」


「うふふふ。初めは奏汰君を盗ったたたたおと音無に、ふ復讐するためあなたを攫うよていっだたたのよよ。でもあなたはボスすの娘めだから生かしままなのほんとは殺すす予定だったた大事なモノヲを殺されたたアイツノクヤシガルスガタ見たかったたの」


岩沢先輩はニタリと笑う。


「離して!!」


私は繋がれた鎖に魔力を込めたがビクともしない、それどころか力を込めれば込める程力が抜けて行く。


「止めたがイイノニそれはねね魔力をウバウも魔導具なのよねね本来いは凶悪犯専用のものなのの」


「私をどうするつもりなの質問に答えて!!」


「奏汰とおまえの母親を呼び出すすえええ餌にするんおの」


岩沢先輩はそう言ったきり言葉を発さなくなった、ただそこに居るだけ私を見張りじとっとした目線たまらなく居心地が悪いがその視線から逃れられない。


私はどうする事も出来ずただ自分の浅はかな行動を後悔していた。



______



”ピンポーン”


僕は彼女に呼び出された時間きっちりに彼女に家に着いたインターホンを鳴らしても返事がない僕は再度押してみたがそれでも返事がなかった。


諦めて帰ろうかとも思ったがふとドアをよく見てみるとわずかにだが開いていた、不用心だなと思ったが気になったのでとりあえず開けてみた。


「ガスちゃん!居るのかい時間通りに来たのだがどうしたのだ、鍵も閉めていなければドアも少し開いている不用心ではないか」


と声を掛けてみたが返事はない。


彼女を怒らしてしまったのかと思い帰ろうとしたが玄関マットに落ちているガスマスクに気づいてしまった。


「ガスちゃん大丈夫か返事をしてくれ!!」


と大声を出してみたがもちろん返事はなかった。


僕はしびれを切らし中に入る、リビングに信じられない光景が広がった。


壁一面赤い文字で、デカデカと奏ちゃんはいただいた返して欲しければ奏汰とかおりをよべと書かれていた。

僕はあわてて家の中をかけずり回りガスちゃんを探したが居ない、僕はやっとその文字の通りの事が起こっていることを理解した。


僕は壁に駆け寄りその文字を注意深く観察する、よかった血で書かれた文字ではないようだ。


「ただいま〜って何で鍵があっけぱなし?」


玄関から斉藤先生の声がした。


「あれ?なんで君がここにいるのってなによこれ!!」


斉藤先生は驚いていたがすぐにじっくりと壁にかかれていた文字を見つめた。


「君が何故ここに居るかは大方予想がついたし今何が起こったか理解したわ」


斉藤先生は真剣なまなざしで僕を見つめた。


「斉藤先生、どういう事ですかなぜガスちゃんの家に斉藤先生がいるのですか?何故ガスちゃんがさらわれたのですか?」


「まってまってそんな矢継ぎ早に言われても答えられないわよ、まず一つ、ガスちゃんは私の家に住んでいるから正確には私の家にガスちゃんがいるのよ」


斉藤先生は人差し指をピンと立ていった。


「二つ目はこれは本当は本人の口から言うはずだったのだけど、ガスちゃんの本名は泡沫奏、奏汰君の双子の妹よ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ