いつもと違う
また〜り投稿です( ̄^ ̄)ゞ
その日の泡沫はいつもと違った。
女生徒に追いかけられていた泡沫に僕が巻き込まれるのもいつもの事。
だが、その…なんというか泡沫が可愛く見えたのだ。
またか、と僕は思った。
僕のこれは病気だと思う、男にしかも泡沫だ。可愛く見えたり、好きだと錯覚するなんて病気だとしか思えないそれにこれはどうせ一日で終わる病気だ、と僕は自分に言い聞かせた。
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泡沫を追いかけていた女生徒はなかなか強く僕たちは防戦の一方だったがなんとか撒く事に成功した僕たちは体育館倉庫に隠れた。
その時に泡沫の様子がおかしい事に気づいた.
「泡沫君、ど、どうしたんだ?」
「………」
声を掛けても無言、表情も無表情。
僕の視線に気づいたのか泡沫はわざとらしく咳き込みだした。
「風邪を引いて声が出ないのか…」
と言ってみれば納得したかの様にうなずいた、怪しい。
だが様子がおかしいのは本当の事だ、本当に風邪なのかもしれない。
「何があったか分からないが……今のこの状況が危険だと言う事は理解した、追ってくる敵に風邪を引いている君と怪我をしている僕…このままじゃ勝てない早く魔法で僕の怪我を治してくれないか?だったら勝機はまだある僕が君の代わりに敵を倒す風邪は重病の源というからな君はゆっくり休むといい」
僕は思った事をそのまま言った、早く怪我を治してくれない限りあの女生徒に勝てそうになかったからだ。
僕の言葉を聞いた泡沫はボンと顔を真っ赤にさせ照れた、無表情から一点そんな表情を見せた泡沫に不覚にもときめいてしまった。いけないけないあれは男あれは男。
と、自分に暗示をかけていた時にそれは来た。
「…僕は君が好きだ」
満面の笑みで言われ、僕は一瞬新たなる扉を開きそうになった。




