気の迷い
今回は早めです。
気まぐれなのでいつ次を投稿するか分かりません
すみません
正直僕の頭の中はこんがらがっていてむちゃくちゃだった。
泡沫を好きになった翌日に泡沫に会ったが何故か泡沫に魅力を全く感じ無くなっていた、一時の気の迷いだったんだと僕は胸を撫で下ろした。
それから一週間僕は泡沫を観察し続けていた一時の気の迷いだったとは言え、僕はあのとき本気でどうしようもなく泡沫が好きだったその事実は変えられないからだ。
何故好きになったのか?一目惚れしたのか?分からない…それに何故あんなにも好きだったのに翌日には冷めていたのか?と疑問をあげれば切りがないだから僕は引き続き観察し続けていた。
昨日までの泡沫は別にこれといってなにもしなかったそう、昨日までだ。
僕は昨日の夜に起こった事で腸が煮えくり返りそうになる程泡沫に怒りを感じていた。
「おい、泡沫!」
僕は目の前を歩いていた泡沫を呼び止め、殴った何度も何度も殴った怒りのまま殴った。
泡沫の口元から血が流れ落ちる。
「お前の所為でマスターは変態に…お前を殴っても仕方がないのは分かっている。でも、お前がマスターを誘惑しなければ…」
悔しさと怒りで涙があふれた。
「僕は誘惑した覚えはないんだよね」
泡沫は傷ついて泣きそうな顔でそう言った、でもこの時の僕はそんな事に気づいてやれる余裕なんかなかった。
「お前は……お前なんか大っ嫌いだ!」
僕はそう言うと教室から出た。
と、そこで冷静になった僕はなんて事したんだと後悔した。怒りに任せて無抵抗の人間を殴っただなんてしかも相手は一瞬だったとは言え好きになった相手にだ。
僕は慌てて教室に戻った謝り傷の手当をさせてもらうために、教室に入り謝りの言葉を投げかける。
「すまなかった、感情に任せ無抵抗な君を殴ってしまって勝手な事だと思うが許してくれ!」
僕は勢いよく頭を下げた、地面に激突するんじゃないかってくらいの勢いでだ。
しかし、返事がない。僕は再び謝罪の言葉を投げかけようと頭をあげた。
「………う、泡沫!!」
泡沫は倒れていた 僕が殴った所為で気絶をしてしまったらしい。
僕は慌てて泡沫君に駆け寄り息をしているか確認をした、すーすーと可愛らしい寝息が聞こえる。
僕の心臓は早鐘のように鳴りだす、ドクドクドクドク………………
何を考えているんだ僕はそれに一時の気の迷いじゃなかったのか!
僕は自分に言い聞かせる。
殴って気絶させておいてその寝顔に欲情?するなんて僕は変態かしかも相手は男だぞ。
この一週間初日以外は泡沫にこんな気持ちにならなかったのに何故今更と思ったがそんな事よりも泡沫のことが心配だ。
「泡沫!大丈夫か?」
「……んっ」
僕が声をかけると泡沫は目を覚ました。
「すまない!僕は君になんて事を…」
「よかった、もう、怒ってないんだね」
そう言った泡沫は天使のような笑顔を僕に向けると再び気を失った。
「………う」
うわぁぁぁぁぁ
僕は声にならない叫び声をあげると泡沫を保健室に運び斉藤先生に託した後ダッシュで逃げた。




