表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影武者な僕  作者: 大木鈴
第3話 存在価値
21/42

コントロール

僕はその後、家に帰り僕がギルドに入る事を除き全て奏汰に報告をした。


「まさか、そんな事になるとはね…」


奏汰は予想外の出来事に混乱している様子だけど想像していたよりも冷静だ。


「とにかく、暫くの間は奏は学な校に行かない事にしようか」


「でも、来週テストだよ大丈夫なのか?」


と、僕。


「大丈夫、大丈夫。僕だって奏に替わってもらっている間何もしていなかった訳じゃないんだからさ」



そう言った奏汰の顔色は悪かった。







それからの僕はとにかく忙しく余裕の無い毎日を送る事になった。



影武者が出来なくなりその分ギルドに赴き働く。


奏汰や母さんにバレないようにこっそりするのには骨が折れた。


奏汰は上手くやっているようだ。


テストも僕がみっちり教えたので何とかなったみたいだ…


能力だって僕の能力より奏汰の能力の方が重要とされていた。


僕は能力だけは僕の方が重要だと思っていただけにショックが大きい。


今の僕は僕が今まで1番恐れていた奏汰に必要とされない状況に陥っている。


正直ショックだ何がショックかって言うとそれほど傷ついていない僕自身にだ。


僕は奏汰にしかなれないのに奏汰としてしか生きる事が出来ない筈なのに…


僕は音無を好きになって、斎藤先生にバレてギルドに所属する事になってからかな貪欲になってしまったのかもしれない、僕は僕として生きたくなってしまった。


そんなことは許されないのに…


僕は自分の気持ちをコントロールする事が出来なくなっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ