彼女その2
目が覚めると見覚えの無い真っ白な天井。
「あっ!起きたみたいね」
白衣を着た女性はそう言うと僕の額にキスをした。
僕は慌てて起き上がり言う。
「斉藤先生!?」
「良いじゃないの、私達は恋人同士なんだから」
斉藤葉子
この学校の保険医であり奏汰の彼女その2だ。
だけど僕は斉藤先生とデートなどした事がない、奏汰曰わく斉藤先生は鋭いから入れ替わりが直ぐにバレてしまうから嘘とか隠し事とか一瞬で見抜いてしまうらしい。
でも、この様子だとそれは杞憂だろうと思う。
「それもそうだね~でもいきなりだからびっくりしたよ」
僕は内心ホッとしながら言った。
「な~んちゃって、あなたは誰かな?」
僕は驚きのあまり斉藤先生の言葉を理解するのに時間が掛かった。
「……何を言っているのかな、僕は僕だよ奏汰だよ恋人を間違えるなんてらしくないよ」
僕は必死にごまかそうとしたが、
“モミモミ”
「キャッ!なにするの?」
斉藤先生はいきなり僕の胸を揉みだした。
「結構大きいのね~サラシで潰しちゃうの勿体ないわよ」
僕は自分の胸を見て初めて気づく、これじゃあいくら奏汰の振りをしても仕方がない。
僕の胸元ははだけ、サラシで目立たないように隠していた胸が晒されていた。




