奏汰の企み
今回も奏汰のターンです。
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僕はどうすれば奏を奏として生きさせられるか考えた。
もし僕がもう影武者なんかしなくて良いよって言ったら自分は必要なくなるとか言い出しそうだ。
ん~…あっ!そうだ良いこと思いついたぞ早速明日試してみるかな。
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一週間後
「奏、明日学校行ってよ」
僕は奏に言った、奏は嬉しそうなでも不思議そうな表情で言った。
「良いの?私また失敗するかもしれないよ」
奏は素で答えた、奏は素が出ると女の子だ普段は僕の影武者やってるからか余計に女の子らしくなってる。
「だから、あれは失敗じゃないよ女装が上手すぎただけさ。言っておくけど明日は女装しなくていいからね」
自分でも可笑しな事を言っているのは分かっているよ女なのに女装とかでもここではこれが正確なんだ。
「分かった!ありがとう」
そう言う奏はいつもより嬉しそうだった気がした。
奏は夕ご飯の準備を始める、母さんは仕事でめったにいないし、僕は出来る筈がない。
楽しそうな奏を見て僕は、
(明日が楽しみだな、きっと奏は僕じゃいられなくなるからね、一度バレてしまったら僕になれなくなるだろうしそしたら晴れて奏は奏になれる)
と甘い考えをしていた。




