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機動女神エターナル・レッド ケモ耳ニャン子は俺の女神様?  作者: さば・ノーブ
第3章 Heaven On Earth 地上の楽園
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タイムリミット その1

ピンチに現れたのはユージと萌でした。


かくて、灼炎王となるアリシア!


ドアクダーを倒して、爆弾を見つけ出せるのでしょうか?

星明りの下、対峙していた二人の背後からユージと萌が現れたのです。


「話は聞かせて貰った!

 そいつを倒して爆弾の在処を喋らせるんだアリシア!」


金髪の麗人を指して、ユージが戦闘を命じてきます。


了解ラジャー!」


ユージから異能を纏えと命じられ、自分の張る炎の結界に連れ込めとも言われました。

手のだしようがなかったアリシアに抗う術を与えてくれたのは、やはり主たるユージでした。


「感謝するわよユージ」


属性異能である炎王イフリートを現し、魔法衣に包まれてアリシアは感謝しました。


「さぁ!ここからはこっちのターンよ!」


炎の魔法衣に包まれたアリシアが、結界に金髪の麗人を巻き込んだのです。

実世界ではない、魔法の結界へと。


それは、則ち爆破のシグナルを途絶えさせれるのを意味しています。


「ここなら、あなたのメカだって思うようには使えないでしょ?」


魔法結界に連れ込んだ有利。

相手の力が分らない現状では、尚更に有効だとも言えるのです。


アリシアに因って貼られる結界は、炎が巻き起こる灼熱の場所。






  ボ・・・ボ・・・ボォ・・・ボボボ




紅い炎がそこかしこに燈されて、耐えがたい気温が相手を弱めます。

生身の人間なら、数分で体温が上昇して汗が吹き出すでしょう。

訓練された者と云えど、戦闘に突入してしまえば体力を消耗してしまう。


そこがアリシアの結界。それが灼炎王の異能イフリート


テリトリーに連れ込んだアリシアは、相手の女を確認したのです。

さぞや慌てているだろうと思って。



「ふふん。これがニャン子の異世界って場所?

 いくらか暑そうなだけで見栄えも良くないわねぇ」


ところが?!男装の麗人は涼し気に嗤っているではないですか?!


「ちょっと?!どう言う事なのよ?」


逆にアリシアの方が慌ててしまうのです。

普通なら驚愕している処だというのに、相手は痛痒もなさそうに観えたのですから。


「どう言う事・・・ですって?

 どうもこうもないわよ、こちらが何も講じて来なかったとでも思ったのかしら」


魔法結界に連れ込んで、してやったりと考えたのはアリシアの思い込みだった?


「其方には炎を操れる者が居るのは、既に報告されていたのよ。

 その他にも何種類かの属性を持つ者が居る筈だけどね。

 全て織り込み済みだったというだけの事」


男装の麗人はさも当然とばかりに、余裕の笑みを浮かべていたのです。


「そういうこと・・・ね。

 これまでの怪人達が無駄に闘って来た訳じゃないってだけか」


こちらの戦闘能力を計って来た。

その結果が、目の前に居る者だというだけ。


「そう?でもね、こっちも前とは違うって教えてあげないといけないようね」


嗤う相手に、アリシアも笑い返すのです。


「あなたの知っているニャン子ではないと・・・教えてあげなきゃいけないわよね」


「ふ・・・戯言を!」


対峙する両者が嗤い返して身構えます。

男装の麗人は紅いレーザー剣を繰り出し、結界ごとアリシアを斬り伏せる構えでした。

一方のアリシアは、右手を突き出して得物を呼びます。


「その剣にも劣らない・・・いいえ。

 喩え女神様のレーザーサーベルだろうとも劣らない。

 私は私だけの天使けんを授かっているのだから!」


それが灼炎王イフリートの剣?


アリシアの右手に柄が現れ、続けて大剣が模られて行くのです。


「出でよ!大剣シェキナ。機動のアリシアの元へと!」


元々機動少女アリシアが持っていた大剣。

嘗てドアクダー怪人を一撃の下に滅ぼした、あの大剣が現れ出でたのです。


灼炎王が持っていた剣とは似ていても違うのです。

長さは倍、鞘周りも倍。

そして何よりも色が違うのです。

紫色だった鍔部分が金色に染まり、魔法陣も変わっているのです。


「これが・・・本当の私に授けられたユージ様の天使。

 サンダルフォンと並び称される使徒のかたち

 私の天使シェキナは、闇を破る使徒けんなんだ!」


灼炎王に変身したアリシアが手にしているのは、勇者剣士が持つ剣と同位。

神たる者が手に出来る魔法の剣だったのでした。


聖なる大剣を手に持つアリシアが、吠えたのです。

決着をつけるのだと・・・


結界の中で今、異能戦が始ろうとしていたのです。








アリシアと男装の麗人が消えた後。


「今のアリシアなら大丈夫だろう」


心配そうな萌に言ってやったんだ。

機動少女なアリシアだったらドアクダーになんて負けないと。


でも、萌の表情は変わらなかったんだ。


「どうしたんだよ萌。なにがそんなに心配なんだ?」


灼炎王となったアリシアに敵う相手がいる筈はないと踏んでいた俺に、萌の奴が首を振って言うんだ。


「違う・・・違うのゆー

 アリシアの事じゃないんだよ、アタシ達にも何かが迫ってくるような気がしてるの」


「なんだって?!」


怪人は独りじゃなかったとでも言うのか?


咄嗟に辺りの気配を探った俺は、勇者剣士の異能を使ってみたんだ。


「サンダルフォン!この辺りに邪な奴がいるのか?」


右手の紋章に確かめる俺。


「「我が主よ、直ちにこの場より離れられよ。

  さもなくば数体の邪気に取り囲まれる虞がありますぞ」」


即座に天使が答えてくれた。


「くそッ!萌の心配した通りだったのか」


警告された俺は、傍らに寄り添う萌を掴んで。


「萌!俺から離れるなよ」


走り出そうとしたんだ。


「え?!うん」


萌にはサンダルフォンの声は届いてはいない。

自分が感じたのを、俺が肯定してしまったのに驚いているようだが。


「ユージの傍から離れたりしないから」


俺を安心させようとしたのか、掴んだ手を強く握り返して来たんだ。


「いざとなれば、現界させてでも。

 萌を護り抜いてやるからな!」


実世界に大剣サンダルフォンを呼び出して、迫り来る者を薙ぎ払うつもりだったんだ。

それが世界を変える事になろうとも・・・だぜ?


「うん、でも・・・でもユージ。

 辺りに被害が出ちゃわない?

 天使を使ってしまえば、異能が有れ狂うような目にならないの?」


萌の危惧する通りだろう。

結界の中ならいざ知らず。

実世界で剣を揮えばどれだけの惨禍に見舞われるか分からない。


だけど、喩えそうなろうとも。


「何が起きようとも、どれだけ被害が及ぼうとも。

 俺が全ての責任を執るつもりだ。

 萌を護れるのなら、火の海にしてでも構いやしない!」


悪魔のような一言に思えるだろうけど、本気でそう考えるんだ俺は。


「そう・・・ありがとユージ」


ほんの少しだけ、萌が微笑んでくれた。

ほんの少しだけ微笑んだ後、掴んでいた手を萌が引っ張ったんだ。


「来た・・・来ちゃったよ」


怯えるような声が萌から出た。

手を引っ張った萌の眼に、奴等が映っていたんだ。


「見逃してはくれそうもないな」


萌が見詰める先に向けて、俺は低い声で溢したんだ。


「そう・・・みたいだよね」


迫り来る奴等から萌を護る為に一歩前出る。


月明かりと街灯に照らし出された奴等は、俺と萌を囲む様に広がって来やがる。


一つの影は正面から。

もう二つの影は両サイドに展開しやがったんだ。


都合3体。

そいつらから溢れ出ているのは、何度か味わった事のある威圧感。


「ドアクダーに間違いねぇな」


俺の天使もそう言ってるぜ。


「「我が主よ、かくなる上は」」


戦闘に入るんだろ?分かってるさ。


「萌、絶対に離れるんじゃないぞ」


再度言い聞かせる俺に、萌は覚悟を決めたように顎を引いて応えたんだ。



敵は本腰を入れて来ていたのです。


今度こそとの意気込みで?!


さぁ?!闘う少女は勝てるのでしょうか?

いいえ、あっさりと倒せるのでしょうかね?


今度ばかりは?!


次回 タイムリミット その2

ヤバイ・・・ヤバイのです?!なにがって?熱いノデスッ!(気温が・・・じゃぁないのよ?)

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