表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神マナさん!!ヘタレ勇者に恋オチしました☆彡  作者: すみ いちろ
第二章 ~大森林っっ!!夜のロアナール脱出編~
50/59

『目覚め…♡』




 ズォゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォ~…ン…っっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!




 夜のロアナールの大森林…。


 周囲一帯のすべてのものを包みこむ『極光』。


 

 『極太レーザー』の『光』の『天雷(イカズチ)』が、暗雲立ち込める漆黒の『天空』より…暗黒覆う『地上』に振り降ろされる…。『光』の『天幕』。



 その『瞬間』には、そこにいる誰しもが、『走馬燈』を見る…『刹那(せつな)』すら与えられず、『光』の中を漂う…。ひとつの『魂』になっていた…。



 

 この世に生きる悪しき『未練』や『執着』など…。手放さざるを得ないほどに、ただただ白い『忘却』の『彼方』に、一点の『光』の『光球』を見つめざるを得ないほどの…。その『宇宙』…。



 

 『天体』の奥…。その『彼方』に光輝く『星々』…。



 『術者』の『マナシス』でさえ、『宇宙』の『孤独』を感じざるを得ないほどの…。悠久の『宇宙空間』…。



 その中…。



 『恋に目覚めし者』。



 『ピオーネ』…。



 つい先ほどまで、ピオーネ自身が、両腕に抱きしめ続けていた愛しの『シュンタロ』が、『影』も『重み』も…『微塵(みじん)』にも…感じられること無く、それどころか、ピオーネ自身さえも『(くう)』になってしまっていることに、驚き…。困惑する…。

  


 「見えているのに…」



 目の前に広がる『大宇宙』…。


 

 『何億光年』もの『光』の『導き』の中に、『ピオーネ自身』が、初めて感じ取った『無量感』…。


 

 ただひたすらに追い求め…。探し続けて、ようやく掴んだ『光』。


 

 今世での『(せい)』。生まれ変わり。『転生』。


 

 無限の彼方の最中にピオーネ自身の『魂』を形作る『(かく)』と成すもの…。


 

 「初めて知った…。これが、『恋』…。『シュンタロ様』…」



 朧気(おぼろげ)に見えて来た…。消えてしまいそうになっていた…。(はかな)いピオーネ自身の…これまでの『記憶』。



 その中に…。



 いくつもの『星々』…が、輝く…。




「 「 シュンタロ… (さん)…?」 」




 ピオーネ自身の…頭の後ろ側で同時に響く…。もうひとつの『声』…。




 ピオーネ自身が、目覚めてから聴いた…。最初の『声』。



 『シュンタロ』…ではなく。『マナシス』の『声』…。



 ついさっき、自分の発した『声』に似た…。『か細い』…。『頼りない』…。『小さな』…。『声』…。



 『点在』する『先々』に…。



 『人々』…が、横たわっている…のが、見える…。



 それぞれが、それぞれに…。



 『誰か』の『想い人』の『名』を口々に…告げている…。




「シュンタロ…」



 

 羅那(ラナ)が、目覚める…。




「シュンタぁぁ…ロぉ…」



 

 魔剣フーコが、目覚める…。



 羅名(ラナ)…魔剣フーコ…ピオーネ…マナシス…。



 一同が、一斉に…目を覚まし…。



 驚いたように、お互いの『顔』を…。『目』を丸くして…見合わせる…。



 可笑しくて…。なんだか…。笑えてくる…。



 同時に、吹き出す…。羅名(ラナ)…フーコ…ピオーネ…マナシス…。



 四人(ラナフーコピオーネマナシス)の視線の先…。



 眠りから醒めた『点在』する『人々』…。



 その『視線』のさらに『奥』…。



 『光』輝く『青年』…が。ゆっくりと、想いの『(まぶた)』を開けようとしている…。

 

 

 初めて『太陽』の『光』を浴びた…。『向日葵(ヒマワリ)』のように…。『目覚める』…。



 

 「「「「…『シュンタロ』…だ…っっっっ!!!!」」」」



 

 『四人(ラナフーコピオーネマナシス)』の『視線』の『先』に、横たわる『シュンタロ』…が、『目覚める』…。



 

 『シュンタロ』…よ。『開口一番』。誰の『名』を呼ぶのか…。



 『無言』の『時』の最中(さなか)…。



 

 『四人(ラナフーコピオーネマナシス)』の『最大』の『関心事』が、『一点』に『集中』する…。『視線』の『奥』。『シュンタロ』。




『さあ…。


 目覚めよ…。


 【全界(スベテヲ)救世主(スクウモノ)】よ…。


 その『名』を『口』にするのは…『誰か』…?』



 

 

「「「「 え …っ? 」」」」




 それぞれの『四人(ラナフーコピオーネマナシス)』の『心の中』に…。


 聴いたことの無い『天の声』…が、響き渡り…。『木霊(こだま)』する…。




 私…だ。




 少しずつ…。口を開ける『シュンタロ』…。



 ゆっくりと…。ゆっくりと…。



 息をのむようにして…。見守る…。『四人(ラナフーコピオーネマナシス)』…。




「スゥ~…。ハァ~…」




 ゆっくりと…。穏やかに…。『呼吸』を…し始める…。『シュンタロ』。

 

 


「スゥ~…。ハァ~…」




 ゆっくりと…。呼吸する…。まだ、目覚め醒めやらぬ…。


 『シュンタロ』…。


 

 まだなのか…。


 


「スゥ~…。ハァ~…」




 …。


 まだか…。


 まだなのか…。


 ヤキモキさせられる…。





「スゥ~…。ハァ~…。ふおおおぅ…っ!?」





「ガバ…っっっ!!!!!」…と。目を覚まして、横たわり寝ていた状態から…。


『上半身』のみを『ゾンビ』のごとく…。身体を『L字状』に起こす…。

 

『シュンタロ』…。



 

 一同(ラナフーコピオーネマナシス)が、一様に…手に汗を握り…。見守る最中(さなか)…。



 

『シュンタロ』…が、『開口一番』。



 ついに…。


 その『名』を…。


 叫んだ…。






「ラナフーコピオーネマナさんんんん…っっっっっっ!!!!!!!」






「「「「 はい~…???? 」」」」




 

 釈然としない様子で…。


 一様に…。それぞれ…。同じ角度で。首をかしげる。『四人(ラナフーコピオーネマナシス)』…。



 

 ハッキリしない…。優柔不断な『シュンタロ』の…。


 『心の中』の『混沌(カオス)』が…。


 

 『四人(ラナフーコピオーネマナシス)』…の『心』の中の…『宇宙』に…。



 『混沌』…と。入り交じり合う…。カオス…。



 

 『四人(ラナフーコピオーネマナシス)』…の『想い』…を、よそに…。


 

 だんだんと…。あたりの『景色』…が、白んでゆき…。


 『明瞭』になってゆく…。



 

 『マナシス』の『放った』『極大転移魔法』…。【天界大降臨(ビッグトルネードスプラッシュ)】…。その『全貌(ぜんぼう)』…。




 羅名(ラナ)が、『住み家』としていた…。切り立った『断崖絶壁』の『山頂』の『上』に…。



 羅名(ラナ)…魔剣フーコ。マナシス。ピオーネ…シュンタロ。それに、一般の方々…。




 みんなを乗せた『大地』が…。


 

 『大陸』ごと『削り取られ』…。



 その『円盤』のような『地盤』が、羅名(ラナ)の『住み家』の切り立った『断崖絶壁』の『山頂』の『上』に…。



 『UFO(ユーフォー)』のように…。のっかっていた…。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
挿絵(By みてみん)
― 新着の感想 ―
[良い点] まあシュンタロは四人から一人を選べないですよね。 よかったよかった。笑
[良い点] 「みんなー」ではなく、4人の名前を呼ぶのがいいですね。 噛まずに言えるのがすごいですわ(´▽`)
2021/10/28 23:22 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ