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3657:叩き落してあげよう。
「お、慣れてきたか?」
「ちょっと安定したっぽいね」
私達が声を出しても上手に調整して、流されたり向きを変えられたりするのに抵抗してるみたい。
流石お姉ちゃん、何やっても無駄に優秀だよ。
ん?
んー…… えい。
「酷ぇなあ」
「いやなんか楽しそうだったからつい」
またしても余裕が出てきたのか、なんか炎の軌跡がくるくる遊んでる様な飛び方してる様に見えたので、予告無しに重力を復活させてあげる事にした。
だから今お姉ちゃんは叱られてる最中なんだから、わざわざ火に油を注ぐんじゃありません。
いや別にそんな怒る様な事はしてないし、なんなら暴言に対しての反撃って考えるととっくに過剰防衛気味なんだけど。
まぁ何やっても良いって言質は取ってるからね、うん。




