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異世界トラベルツアー  作者: 瀧音静


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8/30

美味いんかい

 よかった……。

 俺の知るアサイーボウルって、見た目も重視して華やかに果実とかがトッピングされてるからさ。

 それを踏襲してさっきの『スコブコの実』とか言う見た目牡蠣がそのまま乗せられてるのかと思ったわ。

 そんな事は無く、食べやすいように細かく切られた果実が盛り付けられてた。

 青、赤、黄色、緑、灰色、色んな色があるな。

 ――灰色がさっきの牡蠣なんだろうなぁ。


「では、ごゆっくりどうぞ」

「ビオラさんはどこへ?」

「私に見られながらでは落ち着けないでしょうし、このお店を出る頃に合流させていただきます」

「翻訳魔法は?」

「この建物内を範囲対象指定していますので問題ありません」


 ふむ。

 結構融通利くんだね、魔法って。


「了解。ちなみに追加注文とかってしていいの?」

「もちろんです。ただ、列車に戻ればビュッフェもございますので」

「ここで腹パンにするのは非推奨か」

「です。それでは」


 と言って個室を出ていくビオラさん。

 よし。


「とりあえず食べよう」


 というわけで異世界アサイーボウル……実食!


「ん、ヨーグルトか」


 んでまぁ、最初は果実を食べずにアサイー部分って言うか、メインの部分だけを味わってみたんだけど。

 程よい酸味が聞いた、やや甘みのあるヨーグルトっぽい感じだった。

 アサイーボウルって、アサイー自体に味が無いから、牛乳やヨーグルトとかと混ぜる代物らしいんだけど、異世界ではヨーグルトか。

 ……異世界の発酵食品って若干怖いな。

 まぁ、美味しいからいいんだけど……。


「次は果物……」


 とりあえず見た目牡蠣は保留にするとして、まずは赤い果実から。

 スイカっぽいんだよな、見た目。


「ん、見た目通り」


 食感、味、どれもスイカのそれでした、はい。

 俺が知るスイカとの違いは、汁っけがほとんどない事。

 スイカと言えばなあの果汁が一切感じられない。

 でも美味しい。

 ヨーグルトとも合う。


「次は黄色」


 続きまして黄色の果実。


「あー……これなんだっけ? 食べたことあるんだよな……」


 こう、食べたことはあるけど何の果物だったか思い出せない。

 そんな頻繁に口にする果物じゃなくて……。


「ザクロ、アセロラ……」


 なんかそんな系列の味。

 甘酸っぱい瑞々しい味で、こっちはしっかり果汁も感じる。

 ただ、見た目が黄色なのは味のイメージとかけ離れてるね。

 どう考えても赤い果実の味わいだもの。


「続いて緑」


 通常アサイーボウルの緑担当はキウイだと思うんだけど、この異世界では果たして……。


「……ライチ?」


 いや、果実を食べたことは無いけど、夏場にペットボトル飲料で売られてる塩ライチ味の飲み物あるじゃん?

 あんな感じの味がするのよ。

 あるいはナタデココ。

 美味い美味い。


「……青と灰色が残っちまったな」


 何となくだけど、青い食べ物の味が想像つかんのよね。

 俺のイメージブルーハワイだけだし、青い食べ物。

 こう、海外だと青い食べ物も普通にあるイメージだけど。

 某国のレインボーケーキとか。


「まだ灰色の方が抵抗は無いか」


 そのまま牡蠣の形状で出てきてたら、多分食べることは無かったんだろうけれども。

 細かく切ってくれてるから、幾分か牡蠣感は薄い。

 というわけで、


「……食べるか」


 灰色の果実……いただきます!

 ……あ、バナナ。

 なるほどな? 確かにさっき味を説明してくれてたビオラさんの言ってた事、バナナの説明にピッタリ合うわ。

 バナナかー……牡蠣の見た目で?

 すっごい抵抗あるんだけど……。


「なまじ美味しいのが嫌なんだよな」


 こう、バナナもいくつか種類あるじゃん?

 値段が高いやつだともっちりねっとりした食感で甘みが強くて、みたいな。

 まさしくそんな感じの味わいでした。

 久しぶりにバナナを食べたな。

 ……見た目牡蠣だけど。


「最後は青か」


 で、残った青の果実。ただ、見た目牡蠣を食べた今の俺には色なんて何の障害にもならない。

 というわけでいただきます。


「プルーン……」


 何だろう、この肩透かし感。

 普通にプルーンの味でした。

 いや、色だけかい。変なのは。


「お待たせしましたー、フルーツジュースでーす」

「あ、ありがとうございます」

「いやぁ、今朝のは生きが良くて、絞るのに苦労しちゃいましたよー」

「…………へ?」

「じゃ、ごゆっくり~」


 持って来られたフルーツジュース。

 見た目は普通のオレンジ色の飲み物なんだけど、持って来た店員さんの一言があまりにも不穏。

 生きが良くて絞るのに苦労する果物ってなんだよ。

 ガッ〇リンかな? 某龍の征服の。


「しかもグラスが無駄にお洒落だし」


 そしてフルーツジュースが入ったグラスは、どう見てもワイングラスのそれです。

 とりあえず、生きの良かった果物のジュースを一口……。


「すっげぇサッパリ」


 なお、味はシトラス系のお味なもよう。

 スッキリサッパリとした甘酸っぱさで、飲んだ後に口に空気が入ると冷たさを感じる。

 ミントも混ざってるのかな? ってくらい。

 朝の回ってない頭にこんなの飲み食いしたら、スッキリと覚醒出来るだろうね。

 ……ウェルカムピザとホワイトコーヒーで既に脳みそは起きてたけども。


「じゃ、シリアル入れて混ぜて食べますか」


 という事で、異世界の朝ご飯、エルフのアサイーボウル……完食!

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― 新着の感想 ―
この牡蠣バナナはカケルの所に来たみんなと同じ世界か… 同じ世界の色々な所に行くのか、設定の違う異世界に行くのか。楽しみに読んでいこう
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