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異界剣勇伝‐鋼‐  作者: 天笠恭介
第一章
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5.異文化交流



「まったく。一時はどうなる事かと思ったぞ」

「そんな事言ったって仕方ないだろ。僕だってこんな事になるなんて思ってもみなかったんだ。それに、冗談で言った契約が本当に効果を持ってるなんて分かるわけがないだろ」

「……やれやれだな。しかし形はどうであれ、やはりこれは魔剣の類という事になるのだろうな」


 一件何の変哲もない剣をしげしげと眺めるエルが、謎の妖精さん姿でふよふよ浮いている柊吾に話しかけてくる。

 一時的とはいえエルの身体を乗っ取ったようになってしまった柊吾は、その秘密が左手に嵌められた指輪にある事を突き止め、どうにかこうにかエルの身体から自分の意識を抜け出させる事に成功していた。


 ――幽体離脱ってこういう気分なのかもしれないな。


 原理は全くもって不明だが、妖精姿で指輪に触れるとエルの中に入って好き勝手動かせるようになってしまうらしい。ついでにその状態では指輪の何もなかった場所に綺麗な赤い宝石が収まるようだった。

 同じ理屈で剣に触れると意識は剣に宿り、柄頭の赤い宝石が復活する事を確認済みである。そして剣に宿った状態では柊吾の声はエルにしか聞こえなくなるようだ。


 ちなみに柊吾と剣は何かしら繋がりを維持したままの状態であるらしく、妖精姿でおよそ十メートル程度剣から離れると自動的に剣の中へ吸い込まれるという事を確認している。


「そうでなければ伝承に登場する精霊だな。精霊はあらゆるものにその意識を宿して操る事が出来たという話だ」

「ふーん……。そういえば、エルは僕のこの姿を見てもちょっと驚いた程度だったけど、もしかしてこういった生物はこの世界に珍しくないのかい?」


 言って、柊吾はふよふよとエルの顔の前を飛び回って見せた。何しろ傍目に見れば生き物であるのかも分からないような赤い発光体である。場合によっては人魂かなにかとでも思われそうなディティールだ。

 そんな柊吾の言葉に対し、エルはクスクスとわずかに笑みを見せる。


「うむ。この世界には光蟲(ひかりむし)という生物がいてな。これは精霊の依り代とも言われているのだが、まさに今の柊吾のような生物なのだ。大きさはもっと小さいが、人を恐れない性質だから好んで飼っている者もいるぞ」


 言って、エルがその細く白い指でつんと柊吾を突いた。

 額を突かれたような感触があって、柊吾はその反動でわずかに空中を移動する。


「ただ、先に言った伝承を題材に絵を描く者たちは、往々にして今のシューゴのような大きな光蟲をもって精霊として描くのだ。だから私はお前を精霊と言ったのだよ」

「そうなのか? 僕らの世界で言うと精霊なんてだいたいが人と同じような姿してる半透明な存在だったりするんだけどな。こういう姿は妖精とかそういうのに多いかな」

「……ヨウセイ?」


 さらりと行った柊吾の言葉に、エルがそれまでの笑みを消して小首をかしげた。


「なあシューゴ。まさかヨウセイとは妖精の事か?」

「そうだけど、僕何か変な事を言ったか? なんかいきなり真面目顔だけど」


 自分の言葉によって生じた明らかなエルの変化。急に硬質になった相手の空気に、柊吾もまた存在しない首を傾げてしまう。

 幸いな事にその考えは誤解なく伝わったようで、エルは軽く頭を振る動作をしたかと思うと、


「……そうか。シューゴの世界では妖精は精霊と似たような存在という認識があるのだな」


 一人得心が言ったとでも言うように何度か頷き始めた。


「うーん。そう言われれば確かにそうかな。精霊の下っ端扱いで妖精とかが出たりするし」


 いかんせんゲームやら漫画やらの受け売りだが、柊吾の世界には実在しないものなのだからこれといった決まり事があるわけでもない。しかしながら大方の考えとして彼は精霊と妖精にそれほど明確な区別を持ってはおらず、結果として同種のものという認識を持っていた。

 柊吾が素直にその事を伝えると、エルはふむふむと相槌を打ちながら再び何度か頷き、


「よいかシューゴ。この世界で不用意に妖精という言葉を口にするな。特に人の多い場所では絶対にだ」


 その上でそんな警告を柊吾にして来た。


「……え?」


 何でだという言葉を、柊吾は発する事無く飲み込む。それはエルの顔が先の戦闘中の時のように鋭いものへと変わっていたせいだ。

 明らかに普通ではないその様子に柊吾が何も言えずにいると、


「む。いきなりですまんな。だが、これはとても重要な事なのだ」


 はっと何かに気が付いたように目を瞬かせたエルがややうつむいた。


「シューゴたちの世界で言う妖精と、我々の世界で言う妖精とでは認識に大きな違いがある。この世界で言う妖精とは即ち妖魔。古来より辺境の地に住まうという人食いどもの一種なのだ」


 彼はなにやら神妙な声で、誰が聞いているわけでもないというのにひそひそとそんな事を言う。


「妖魔って、え? この世界ってそういう怪物が普通にいるのか?」

「シューゴの言うカイブツとやらがどういうものかは知らぬが、我々は人間を喰らうモノを総じて妖魔と呼称している。その中でも妖精は知性を備えた恐ろしい妖魔なのだ」


 アルマレウムに関する新たな情報に驚く柊吾に対し、エルが淡々と妖魔に関しての話を進めていく。

 曰く、妖魔とはただ人間を喰らうだけではなく、他の何よりも()()()()|を()()()()()を指すという事だった。

 そして柊吾の口にした妖精は知性が高く言語を解する妖魔の種族であり、その身を人間とそっくりに変える事が出来るという。そのため、知らぬ間に街や村に紛れ込んでいる事があるらしい。


「妖精どもは人間がつけた自分たちの呼称を快く思っていないようでな。その名称を耳にした途端に本性を表して襲い掛かってくる個体もいるのだ」

「そりゃ恐ろしい話だな」


 その単語を口にし耳にされたただけで死の危険があるなど、柊吾の世界でよく聞く通り魔の類より性質が悪いだろう。いつどこで爆発するかもしれない爆弾があちこちに散らばっているようなものだ。しかもその爆弾の起爆スイッチは誰もが持ってしまっているというのだから始末に負えない。


「でも、それなら街に紛れ込んだ妖精を見つけるのは簡単じゃないか。むしろ定期的に大きな声で叫んで炙り出せばいいんじゃないか?」


 危険なものは早期に処理するに限る。見つけ出す事が容易なのであれば、相応の準備をして返り討ちにすればいいだけの事だ。そんないつ狩られるとも知れない状況を作りさえすれば、いずれ人に紛れる事の愚かさを学習しそうなものである。

 柊吾が素直に思った事を口にすると、エルは腕を組んで小さく唸った。


「確かにそういう対処方法もある。だがな、それはあくまで周囲に妖精どもしかいない時にだけしか使えないのだ」

「何でだ?」

「本性を表した妖精どもが近くにいる者を無差別に喰らい殺してしまうからだ。人の多い場所でそのような事になれば無辜の民が犠牲になる」

「……なるほど」


 口にした本人以外も狙われるというのであれば、確かに不用意に口にする事は出来ない。例えではなくまさしく爆弾だった。それも先の想像以上に性質が悪いときている。


「了解。忠告を受け入れる。……で、これ以外にもこの世界でやったら不味い事とかってあるのか? この先付いて行くにあたっての不安要素は出来るだけ解消しておきたいんだが」

「ふむ。いい心がけだ。だが、これといって特にはないな。即座に命に関わるものは今の話くらいなものだ。それ以外の事に関してはシューゴが間違うたびに修正すればいいだろうさ」

「ん。分かった。それじゃあとりあえず移動しようぜ。ありえないだろうけど逃げたあいつが別の仲間でも連れて来たら厄介だ」

「そうだな。出来れば川にでも入って浴びた血を流したい」


 大丈夫そうに見えて実は気にしていたらしく、エルが酸化して黒ずんだ血の付着してしまった自分の髪の毛をつまんでいる。


 ――まあ、やっぱり他人の血なんて気持ち悪いよな普通は。


 柊吾も修業時代に山の野生動物を相手に立ち回った際、仕留める過程で大量の返り血を浴びてしまった事がある。ぬめっとして粘つくその血は嫌悪感を抱くには十分だった。


「っと、その前に形の良い『クリスタルキノコ』をいくつか採って行かねばな」

「は? 『クリスタルキノコ』?」


 突然エルの口から飛び出た単語に驚いた柊吾が問い返すと、


「うむ。この青く光っているものは食用のキノコでな。見た目は鉱石のようだが――」


 言って、エルが足元で砕け散っているクリスタルの破片を手に取った。柊吾がそういえばさっきからガラスのようにパキパキ簡単に割れていたなと思い返していると、エルは人の指ほどの太さがありそうなそれを口に運び、白い歯でパキリと噛み割って見せてきた。

 もくもくと頬が咀嚼する様子を示すたび、パキポキと歯ごたえの良さそうな音が響き渡る。そうしてごくりと喉を鳴らして口の中のものを飲み込んだエルは、


「うむ。上物だ。――とまあ、見ての通りこれは非常に脆い。しかし歯で噛む食感がこうパキポキと心地良いのでな。大きくて形のしっかりしたものはそれなりの値段で売れるのだ」


 にやりとした笑みを作っている。


「……マジで食えるのかよこれ」


 エルの目線の高さに浮いていた柊吾はふよふよと漂うように高度を落とし、地面に群生している水晶かなにかにしか見えないものに近付く。じっと観察してみるが、淡く発光するそれがキノコだと言われても容易には信じられない。


「ふむ。その反応から察するに、シューゴの世界にはこういうものはないらしいな」

「少なくとも僕の知る限りじゃこんなものは見た事がない。……別にお腹は減ってないけど、ちょっと食べてみたい気もするな。今のままだと食べれそうもないけど」


 ふと、柊吾はこの場に至ってから一向に空腹も喉の渇きも覚えなかった事を思い出した。剣の中から抜け出して以後も同じという事は、最悪今の自分には食事というものが必要なくなっているのかもしれないなと考える。


 ――でもそれって、別に悪い事じゃないんだよな。


 飲まず食わずでも構わないという事は、何がどう違うかも分からない異世界での危険性を回避出来るという事でもある。ただでさえここは目的地だった世界とは異なる世界なのだから、物を食べたり水を飲んだりして何かにあたりでもしたら洒落にならないと柊吾は考えた。


「シューゴ? どうしたんだ急に黙り込んで」

「ん? ああいや。やっぱり異世界ともなると珍しいものがあるんだなぁって思ってさ」


 ふよふよとゆっくり移動して、柊吾はエルの目線の高さまで上昇する。紫水晶の瞳がじっと薄赤い発光体の柊吾を見つめてきた。


「ふむ。私にとっては見慣れたものだからな。しかし、遠い異国の今まで見た事のない品を見れば私とて同じ感想を持つ事もある。おそらくこれから先もシューゴにとっては目新しいものの連続になるのであろうな」

「だろうね。……さて、採取するなら採取して移動しようか。向こうは暗そうだけど、たぶん僕の光が少しは役に立つはずだ。そこらのキノコよりかは明るいと思うよ」

「うむ。期待しているぞ」


 白い歯を見せてにっこりと笑うエルの顔に再び心臓の鼓動を早くしてしまった柊吾は、エルがキノコ採取を終えるまでただひたすらに心の内で一瞬浮かびかけた感情を否定する言葉を言い続けていた。


 そうして全ての用事を終わらせた柊吾とエルは、そそくさとその場を後にする。彼が入ってきた際に空けられた大穴の先はそこそこ急な上り坂になっており、曰く上の方で足を蹴躓いて転がり落ちてきてしまったという事だった。

 当然にしてそこは光源のない真っ暗闇であるため、柊吾は精霊モード――柊吾が命名――のままエルのために暗がりを照らしてやりながら洞窟を進んでく。


 ほどなくしてエルが転んだという場所まで戻ってくると、左手の方にわずかばかりの白い光が見えた。どうも洞窟の入り口からそれほど離れた場所ではなかったらしい。


「うむ。暗がりに紛れてやり過ごそうと思ったのだがな。ものの見事に失敗したというわけだ」

「けど、そのドジのせいで僕はこうして連れ出してもらえてるんだよな」

「ふむ? なあシューゴ。今言ったドジとはなんだ? 意味は分からないがどうにも馬鹿にされたように聞こえたぞ」

「ん。そりゃそうだろ。間抜けって意味だからな」


 エルの質問に対して何の気なしに柊吾がそう返し、ふよふよと出口に向けて移動を開始した直後だった。


「ぷぎゅっ」


 突然全身を握り締められたような感覚に襲われた柊吾は思わず妙な声を出してしまう。そして――


「待てシューゴ。その言葉は聞き捨てならんぞ」


 次の瞬間、眼前にドアップになったエルの顔が出現したために柊吾は盛大に驚いた。驚いて、自分がエルにわし掴みにされているという事を唐突に理解する。

 実際、柊吾の考え通りエルは赤い発光体をゴムボールか何かのように掴んでいるのだ。


「おいこら。一体何のつも――むぎゅっ」


 突然の行為に対する柊吾の文句は、掴まれた手に力を込められた事で強制的に抑え込まれてしまう。そしてそれを為したエルは眉を吊り上げ怒り顔で、


「取り消せシューゴ。私は間抜けでも愚かでもない」


 そんな威圧を仕掛けてきた。

 全くもって意味が分からない。が、柊吾は自分の言った事でエルの気分を害してしまったという事だけは理解した。理解したので、


「いや、別に本気で言ったわけじゃないぞ。ドジっていうのは失敗って意味もあってだな。僕の世界では失敗する事をドジを踏むとも言うんだ。だからそれで――」

「そんな事はどうでもいい。私を間抜けと言った事を取り消せと言っているんだ」


 説明をしたのだがエルの怒りは収まらない。これは妙な地雷を踏んだらしいと柊吾は思い直し、


「うん。取り消す。エルは間抜けじゃない」


 素直に謝罪する事にした。これ以上は真面目に握り潰されかねないと思ったのだ。

 柊吾が謝罪の言葉を口にしてもエルはしばし眉を吊り上げたままだったのだが、やがてそっと彼を解放するとふいっと顔を逸らしてしまう。

 なんとも言えない微妙な空気に柊吾はどうしたもんかと頭を悩ませるのだが、


「……すまない。少し冷静さを欠いた」


 顔を逸らしたままのエルがそんな事を言うので、


「いいや。僕もちょっと馴れ馴れし過ぎたと思うよ。さっき出会ったばかりの相手に対する軽口じゃなかった。こちらこそ申し訳ない」


 ふよふよと浮かびながら柊吾もまたもう一度エルに謝る事にする。


「……さて、まあ互いに謝ったところでさっさと洞窟を出ようか。エルも早いところ血を落としたいだろ?」

「む。そうだな。確かここから少し行ったところに小川があったはずだ。そこで身を清めるとしよう」

「よし。そうと決まれば善は急げだ」


 今の場所は若干ながら外からの光が入り込んでいるために闇に慣れた目であれば視界の確保に問題はないのだが、一応柊吾はエルを先導する形で移動して行く。


「ふむ。シューゴ。今の『善は急げ』とはどういう意味だ? 別に私たちは善い事をしに行くわけではないぞ?」


 ところが、移動を開始してすぐに背後からそんな声がかかった。


「ん? ああ、そういう意味合いは同じなんだな。まあいいや。えっと、善は急げってのは俺たちの世界でことわざとか慣用句……って言っても分からないよな?」

「コトワザ? カンヨーク?」


 ちらりと柊吾が振り返った先。エルが疑問符を点灯させながら首を傾げている。


「だよなぁ……。えっと、まあなんだ。自分がそうするのが良いと思った事は気が変わらないうちにさっさとやってしまうべきって意味だよ」

「ふむふむ。なるほど。つまりは今のような長い言葉を短くまとめたものがコトワザなりカンヨークという事でいいのか?」

「そうそう。って、エルは理解が早いな」


 それは先頃よりエルと会話をする度に柊吾が感じていた事だ。柊吾の言う異世界という事への理解の早さもさる事ながら、話の中で全てを説明せずとも既存の情報を関連付けたり整理出来るという事は、確実に読み書きに関してきちんとした教育を受けているという事になる。

 グラーデン王国という国の識字率がいかほどなものか柊吾は知らないが、今までに見聞した状況から仮にこの世界を柊吾の世界で言う中世ヨーロッパあたりの文明レベルだとした場合、少なくともエルはその剣術の腕と合わせてそれなりの家柄の出である可能性が高い。


 ――見た目が高貴そうに見えるのはそういう理由か。


 煌く銀髪に紫水晶の瞳。加えて少女のような綺麗な顔とくれば、柊吾の世界でならどこぞの貴族様と言っても十分に通用しそうなものだ。


 ――でも、そうだとしてなんで一人旅で野盗に襲われてたんだこいつ。


 なにぶん異世界である以上は元の世界の常識が通用しないとしても不思議ではないが、柊吾の聞いたエルの話だと場所によっては野盗がいてもおかしくはないという事なのだ。

 となれば多少腕が立つにしろ一人旅は相当危険なものであると考えられる。だというのに一人旅をしているという事は、そこに何かしらの理由があるはずだと柊吾は思った。


 ――はてさて。


 むむむとそんな事を考えながら進むうちに柊吾とエルは明るい日差しの元へ戻って来て――直後に目の前に投げ出されたものを確認して表情と身体を強張らせた。


「おいおいおい……」

「これは……さっきの野盗か!」


 突然目の前に放られ、鈍い音とともに転がってきたもの。それは洞窟の中で仲間の死体を置き去りにして逃げた三人目の野盗の首だった。

 白目をむいてでろんと舌を出している様は実に気味が悪い。晒された切断面は実に滑らかで、その首がただの一太刀で跳ね飛ばされたものであろう事に疑いの余地はなかった。


「三人がかりで仕留め損なうとはね」

「っ……」

「……くっ」


 横合いから突然聞こえて来た声に柊吾は軽く息を呑み、声の主を視界に捉えたエルが悔しげな声を漏らした。


「やはり屑には屑な仕事しか出来ないというわけですか」


 首だけになった野盗に向けられたと見られる侮蔑の言葉。その言葉を発したのは、頑丈そうな鉄鎧を着込み、青地で裏打ちされた白い外套を身に付けた、見るからに騎士風の男だった。




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