8話 冒険者と話そう
冒険者と話します。主に会話はシリアとになるますが・・・。
なるべく18禁にはならないように配慮しましたが、もしダメな部分があると教えていただけると嬉しいです。
気を失った冒険者の5人を新設した”牢獄”部屋に鎖で繋いだ。別に繋がなくても問題ないが”雰囲気”を味わいたくて、このような無駄を行う俺はどうなのだろうか?
「それにいても目覚めないな・・・」
冒険者を収容して2時間近くになる。目を覚ますまでかなり暇なので、役作りでもしようかと思った矢先女性が目を覚ました。
「お目覚めかな?侵入者よ」
「貴方は何者!?」
「このダンジョンの主さ・・・。君たちのおかげで安眠を妨害されてしまったよ」
威厳があるように話しかけたつもりだが、この姿ではそう映らない気がしてきた。
「貴方のような子供が・・・?」
「外見は子供っぽいが、これでもあんたよりは大人だ・・・」
こんなことを言っても意味がないので、途中で尻すぼみになっていた。本当に意味のないことだからだ。そんな俺の態度にキレたのか突然怒り出した。
「あたしを鎖で繋いで何をするきさ!?」
言葉を濁すことも出来るが、ここは正直に言った方が”面白い”かもしれない。そう彼女から感じ取れた。
「ただの暇潰しさ・・・。別に深い意味はない。それとも”現状に対して望むもの”でもあるのかな?」
顔が朱くなった彼女の顔を見ていると、嗜虐心が刺激されていることに気付いた。『言葉責め』されることに快感を感じ始めているのかもしれない・・・。
「違いというのなら、その瞳に宿る”恍惚感”はどんな理由なのかな?」
俺は近くにあった、薄いヒノキモドキの棒板を手に取った。それを彼女に向けて振り下ろす。無論、彼女を傷つける気はないので振り下ろす先は、彼女の臀部だ。
『ばしぃぃぃん!!!』
薄くされた棒板は、木の持つ性質を遺憾なく発揮して、大きくしなった。
「ひやぁぁぁぁん!!!」
その叫びを聞いた俺は、逆に驚いた。何がって・・・こいつ悲鳴を上げるならともかく、上げたのは”艶声”を出してきた。しかもコイツは身体をビクつかせている。
「・・・え・・・・・・」
こいつも驚いたようだが、こっちの方が驚いたわ!よく思い出してみると”そういえばコイツ、アルの<粘液触手>で叩かれていた”女じゃねえのか?そう俺の頭の中に疑問がよぎった。
「「・・・・・・・・・・・」」
”この沈黙はなんかハズい。どうしよう!!?”とクオンは内心慌てていた。役に立ちそうもない神に祈るかと思った矢先にクオンの脳裏に声が響いた。
(『どうやら困っているようだな、クオンよ・・・・・・
そんなお前に俺が選択肢を与えてやる!
1・「おやぁ?もしかして、叩かれてイッてしまったのかな?」
2・「貴様はコレを望んでいた。違うかな?」
3・「ほう・・・悲鳴ではなく、艶声を上げるのか・・・。とんだ雌豚だ・・・だが、俺は優しい。懇願するなら、クレてやっても構わんぞ?」
さあ、選ぶがいい!!”俺たちルール”『絶対選択肢』だ!!』)
そうトワの声が響いた。別に驚くようなことではないが、俺の現状を知るような選択肢に少し頭痛がした。
それにこの『絶対選択肢』だがいつ頃からやり始めたのかは、正直覚えていない。ただこのこと自体は遊びの面が強い。お互いの研究に行き詰まったときなど、お互いに相手の行動を選択肢で決めさせ、行動させる。
他の人たちなら「何バカなことをしているのだ?」となり、基本的に失敗するだろう。ただ俺たちはコレで、正直なところ成功している。今回選ぶならどれかな・・・?
「おやぁ~?もしかして、イッてしまったのかな?」
俺の選んだのは”1番”と見せかけた『全択』である。実際に使う言葉は違うが、それに近いことを言う気だ。
「何を言っているんだ?そんなわけないじゃない・・・」
何て言うか、そんな潤んだ目で凄まれても怖くない。というか”余計に虐めたくなる”自身の心に気づいた。相手がソレを望むなら、答えてやるのが”漢”ってものでしょう!!
ゆっくりと彼女のに近づいた俺は、そっと手を伸ばし”指で力一杯”摘まんだ・・・。
「ひぁぁぁぁぁ!!!」
この女、何故か「痛い!」とか「やめて!」という言葉を言わない時点で・・・受け入れていないか?ふとある疑惑が浮かんだ。”アルの奴<体液変化>で自身のカラダを媚薬体質に変化させた上で、<粘液触手>で叩いていた”のではないかと・・・。
後日、当人?に聞いたら”その方が面白いそう”と返答を貰った。魔王の下僕としては、大変頼もしい限りだ。
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シリアという女を1時間ほど叩いていたら、流石に手や腕が痛くなってきたので切り上げた。
「シリアは最後・・・完全に受け入れていたよな・・・?」
そうシリアは完全に堕ちた。自身の体に与えられる”痛みを快感”として受け入れることに躊躇いがなくなったのだ。ちょっとつまらない・・・。
「映像を見せていた2人はどうなっただろう・・・?」
実は、サーラとアリーの2人には、シリアの痴態を脳裏に送り続けていたのだ。少し心配なのは、アルが2人の対応を”イルとウルに任せて欲しい”と言ってきたのだ。
俺は二つ返事で、アルの提案を許可した。そのこと自体に後悔はないが、心配はある。
ちなみに、イルは”服を溶かしていた”スライムで、ウルは”全身に快感を与えていた”スライムである。今回のことでの教訓は1つ。
『”スライム湧く湧く君”はコアのランクが上がると特異種を産みやすい』
そう俺は実感した。このことに関しては、”棚ぼた”的なことで問題はない。もしかすると今回の『対侵入者戦』で入手した称号により、今回以上の特異種が産まれそうだ・・・・・・。
[称号 <特異なる主> を入手]
今回この称号を入手したことが、特に苦戦しなかった侵入者戦において一番大きな収穫になる。ちなみに内容はコチラ↓
特異なる主・・・通常と違う変異体、通称”特異体”と巡り会うもしくは、産まれる確率が数倍跳ね上がる。(*個人差あり:40倍)
どうやら俺自身は、その様な星の元にあるらしい。そうとれても可笑しくないくらい、レアな称号であり、ユニーク称号である。
クオンはイルとウルの相対している捕虜の元に向かった。詳しく言うのは割愛しよう・・・それ程酷い状況だったので・・・・・・。
ちなみに男たちは、メスゴブリンの相手をさせられていた。南無三・・・。
彼女たちの利用価値は高いが、交渉するまでに精神が保っていることを切に願いつつ、その場を去った。今夜にでも交渉するつもりでいる。
時間になるまで、ティナとローナの強化訓練をしながら過ごした。
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晩ご飯を食べて少しやる気を削がれつつも、シリアの元に先に向かった。本来ならリーダーのケインに交渉を持ち掛けるべきなのだが、家のメスモンスターズに”ご利用されていた”ので女性3人を先に配下に加えることにした。
目的の場所に着いた俺は本日何度目かの驚愕をしていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
目の前の出来事から目をそらせず、アルの調教の様子を観察していた。
思うのは一つのことで”こいつ等、普通じゃないくらい、芸達者じゃないか?”と心の中でクオンは呟いた。
実際に芸達者であるアルの手際は、とてもスライムとは思えない”アメとムチ”を同時にこなしている。アメは勿論<体液変化>での”粘体の媚薬化”であり、ムチは<粘液触手>である。
このままでは話になりそうもないのでアルに下がるように指示をして、彼女に”精神異常”を取り除く魔法である『マインドクリア』をかける。精神の異常を治すマインドクリア以外には、肉体の異常を治す『クリア』と両方に効果のある『オールクリア』の3種類が世界で知られている。
今回使ったのは『マインドクリア』であるので、精神は通常に戻っても肉体はそのままで、体の疼きは止まらないが精神は落ち着いていないので、ちょっとした衝撃でも誘発されてしまう。悪党っぽくって現状では効果的だろう。
「精神は元に戻っているはずだ・・・。おっと、肉体の疼きはこらえて見せろよ?」
結構酷いことを言っている自覚はあるが、現状の場面における上下関係は明確にした方がいい。こういう交渉事の場は、優先権を持った方が自分に有利な状態で話せる。
悪党というならおれは、悪党で構わない。
万人に対する正義の味方は存在しない。
それが、このヴェラリーズにおける状況に対する唯一の誠ではないのだろうか?
「早速だが、君たちの状況は理解できているのかな?」
クオンは本題を切り出した。
「捕らわれていることは・・・分かっているわ・・・んふぅ・・・」
ある程度のことまでは十分理解しているようで何よりである。ただ睨みつけようとしている様なのだが、肉体の疼きを堪えきれないようだ。
「そうか・・・ハッキリと言っておいた方がいいだろうから言うが、シリアたちは侵入者であり、全員が現在捕らわれている。
サーラ、アリーに関してはシリアと似た扱いを受けている。ケイン、アッシュに関しては・・・悪いが、教えられないことになってしまっている。
さて、君たちはまだ見かけていないが、このダンジョンにはゴブリンがいる。その顔を見ればどうなるか分かっているようだな」
俺は、身体の疼きに耐えながらも、青い顔色をしているシリアに対し「クックックッッ・・・」と人の悪い顔で笑っておいた。
いや、このシリアの表情を見ていると何故か虐めたくなるんだ・・・。
「・・・そんな初めてをゴブリンに・・・・・・?」
本人も知らない内に小声で漏らした一言は、エルフ族でなければ聞こえなかったのではないのか?と思った。
「今家のオスゴブリンは”相当溜まっている”状態だ。理由はメスを取られているからだ。この状況でシリア・・・お前をゴブリンどもの前に出したらどうなるか・・・・・・。
俺的には見物だが、俺としては”純粋な人”でないお前を助けてやらん事もない・・・・・・」
俺がそういうと、シリアは驚きを隠せず俺を見つめた。
「・・・一体・・・何の・・・・・・事かな?」
取り繕うように、シリアは否定した。言葉が途切れ途切れなのは、相当身体の疼きが酷いのだろう。もう一押しかな?
「シリアはメンバーにも隠しているのかな?自分が”1/3ドワーフの血が流れている”ことを・・・・・・。そのことが周囲にバレたらどうなるかを・・・」
青い顔で振るえながら俺を見つめるシリア。もし、町の連中にバレたらどうなるかを理解しているからだろう。俺は彼女をこちら側に堕とす為に、シリアの顎を持ち上げ、今まで見せていない”慈愛?のある笑顔”で見つめながら呟いた。
「処女なシリアを、ゴブリンや街の連中の慰み者にはしたくない・・・」
シリアの気配と言うのか、空気?と言うモノが変わった気がした。
「シリアが俺に”全てを捧げる”ならば、俺の”奴隷”にしてやる。
沢山可愛がってやろう・・・」
俺はシリアに触れるだけのキスをした。効果は抜群でシリアは堕ちる目前だ。トドメとして、空いている右手で”髪を梳いて”やる。どこかで”女性の髪も性感の一部”と聞いたからだ。
「・・・はい。・・・あなた様の所有物になります・・・・・・」
成功した笑いを堪え、奴隷契約を行う。
「汝、シリアよ。我、クオンに対し、全てを捧げ、悠久の忠誠と愛、服従を誓うか?」
「はい。シリア=オーベルはクオン様に全てを捧げ、悠久の忠誠と愛、服従を誓います。・・・どうか、クオン様の御慈悲を・・・・・・」
「フ・・・良いだろう」
この後のことは語るわけにはいかないな・・・・・・。この後、サーラとアリーに対しても同様の事があった・・・そう明記しよう。女性3人は俺の配下(奴隷)になった。
ちなみに男ことは頭から抜けていて、思い出したのは翌日のことだった。精神崩壊するギリギリ手前で、交渉事はすんなりと済んだ。後は彼らを使い、冒険者を呼ぶだけである。
今回で、侵入者の冒険者たちがクオンの配下に入りました。コレにより、時の流れが早くなる予定です。
誤字・脱字がありましたら連絡をお願いいたします。
次回の更新は5月20日の予定です。




