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指導③

やっとテストが終わった。


春休みが終わって学年が上がりました。これからは執筆の時間もあまり取れなくなりそうです。


「はあ、はあ、」


「ぜぇ、ぜぇ、」


「こひゅー、こひゅー、」


「・・・」


 死屍累々。


 目の前の惨状を表すなら、これでしょう。

 …アメさん息してますか?まあ、大丈夫でしょう。


 いやー、みなさん思ったより筋がよくて、ですね。

 まず一週間程で初歩の初歩くらいはできるようになり、さらに三週間もすれば戦いでもそこそこ使えるくらいにはなりました。

 そのくらいになると、次は実戦を想定した訓練をして、体術はもちろん立ち回り方や不意打ちの仕方やそれの対策まで、みなさん熱心に頑張るものでついついあれもこれもと教えてしまいました。

 そしてつい先程、私対四人で模擬戦をしたのですよ。そしたらついつい限界ぎりぎりまで追い込んでしまいました。みなさんそれでも弱音を吐かずに頑張るものですから。

 まあ、さらに強くなったようなのでよしとしましょう。

 いやー、それにしても、四週間、現実では一週間ですか。たったこれだけの時間でみなさんとても強くなりましたね。オーカさん達三人も、イベントの時のカタナさんよりも強くなってますからね。カタナさんも、その技はさらに研きがかかりました。もともと人外の領域にいましたが、ノワールとブランにもまれ、先程私にボコボコにされたおかげで今は神の領域に片足突っ込んでますよ。木の棒で山を割るぐらいはできますしね。


 オーカさんは最初はゴリ押し気味だったのが今ではかなり洗練された動きをするようになり、無駄に体力を減らすこともなくなりました。最初は必要なところを必要なだけ強化する、なんてこともしています。


 サージさんもかなりのものです。死角から放った攻撃に見事に対処するようになりました。

 さらに最初は周囲の自然を操り相手を全方位からの攻撃で押し潰すような戦いをしていたのに、今では相手の死角を突くような、極力無駄を省いたスマートの戦いです。


 そしてアメさん。この人はこの短期間で多数の技術を修得し、もう魔力崩壊まてま修得しました。しかも、器用貧乏になることもなく、私の教えた体術と組み合わせ、隙の無い強さを手にいれています。


 さて、そろそろ実戦ですかね。この森の浅い域で狩りをさせますか。

 ・

 ・

 ・

 ふむ、LV.100までなら瞬殺。

 LV.150を越えたあたりからオーカさん達は一対一ではきつくなってくるが二人以上いれば余裕。カタナさんは一人でも余裕

 LV.200を越えるとオーカさん達は三人いても厳しくなってくる。カタナさんも一人では無理。300を越えたら四人でも無理。

 みなさん、最初レベル50も越えてなかったのにこの一時間で70を越えましたよ。

 まず間違いなくプレイヤーでは最強でしょう。


 それしても、けっこう人を鍛えるのって楽しいですね。



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