新たな…
さて、ヴァイスとブランと一緒に時計台のそばで待ちます。
少しすると、
「すまない、待たせた。」
あの剣を使っていたプレイヤーが来ました。
やはりこの方でしたか。
それにしてもこの人、アバターをリアルと同じにしているようですね。
まあ、動きやすいですしね。
「いえいえ、今来たところです。ところで、私の弟子になりたいということですが、戦いの、ですよね?」
「ああ。俺は貴女の武に惚れた。俺にそれをご教授願いたい。」
「ええいいでしょう。貴方を立派な武人にしてあげますよ。それでは私の「あの!すいません!」…なんでしょう?」
私の拠点に移動しようとしましたが、声をかけられました。
三人組で全員人間で、男1女2ですね。
なんの用でしょ?
「あの、掲示板見て、私達、強くなりたくて、でも今のこだわりを捨てたくなくて、それで、ノエルさんなら強くしてくれるんじゃないかって思ってそれで、あの突然で申し訳ないんですけど、私達を弟子にしてください!」
まん中の女の子はそう言って頭を下げ、他二人も頭を下げます。
ま、面白そうですし、構いませんか。
「いいですよ。」
「ほんとですか!」
「ええ。こんなことで嘘はつきませんよ。」
「やったー!ありがとうございます!」
「「ありがとうございます。」」
弟子が四人ですか。悪く無いですね。
「それでは、自己紹介などは後にして、私の拠点に行きますか。」
「わかった。」
「はい!」
「「わかりました。」」
その返事を聞き、私はヴァイスとブランに命令します。
「ヴァイス、ブラン。転移です。」
「「承知しました。」」
私がやってもいいですが、この子達にも仕事をさせなければ。
おっと、そういえば、私の家は普通の生物は生きられない環境にあるのでした。結界を張っておきましょう。
「つきました。」
「「「「!?」」」」
おや?みなさん転移は初めてですか?
「その二人も、隙が無いとは思っていたが…」
「時空魔法とか、拠点転移とか、まだ掲示板にも載ってなかったよね!?」
「「驚きました。」」
なるほど、まだ時空魔法どころか空間魔法すらプレイヤーはまだのようですね。
まあ、それなら仕方ありませんか。
それより今は……
「それではみなさん。まずは自己紹介しましょう。」
「確かに。俺らはまだお互いのことをよく知らないしな。」
「はい。とりあえず、名前、大まかなステータス、よく使うスキルなど、それから後何か好きな食べ物でも特技でも話して下さい。
それではまず私から。
名前はノエル=リズ=ヴァレンタイン。
ステータスはオール100
よく使うスキルは、【体術】と【呪術】ですかね。
趣味は読書。好き嫌いは特にありません。特技は占いです。」
「なるほど。」
「占い?!」
「「わかりました。」」
「次は俺が。
名前はカタナ
ステータスはSTRとAGIが高めだ。よく使うのは【剣術】だ。好き嫌いは特になく、趣味も特技も剣を振ることだ。」
「ありがとうございます。」
「次は私ですね!
名前はオーカ
ステータスはHP極振り!
よく使うのは【突進】です!
苦い物が苦手で甘い物が好きです!
特にお汁粉が大好物です。趣味はスイーツ巡り!」
「それじゃ次は俺が。
名前はサージ
ステータスはINT極振り。
よく使うのは【火魔法】。
甘いのは少し苦手だ。趣味は、編み物かな?」
「えっと。
名前はアメ。
ステータスはMP極振り。
よく使うのは【風魔法】。
辛いのが好きです。趣味は、絵をよく描いてます。」
なるほど、オーカさんとサージさんとアメさんの事情はだいたいわかりました。
さて、この四人なら、少し教えるだけで化けますね。
今から成長が楽しみです。




