蹂躙②
その男性プレイヤーは面白い方法で戦っていました。
まず、【土木工事魔術】の[地均し]で地面を平らに、【研磨】と、【清掃】スキルの[ワックス]でツルツルにし、その上を【釣り】でプレイヤーに糸を引っかけ、【ダイエット】の[減量]で自重を軽くして【滑走】で滑り、【塗装】で毒をぬる。他にも面白いスキルをお持ちのようです。
まあ、もう首をはねましたけど。
それからまた、一番近い赤マーカーに向かっていると、物凄い速さで向かって来る赤マーカーが。
気にせず歩いていると、その件のプレイヤーと思われる少女プレイヤーがそのままのスピードで接近。そして、直前でさらに急加速して、短剣で首を切ろうとしてきたので、私も手刀で首を撫切ります。
うん。やはり、赤マーカーのプレイヤーはポイントがおいしいですね。
そして、私が元々狙っていたプレイヤーは、かなり技量が高かったです。相手の攻撃をスレスレでよけ、余計の力を加えず、最高効率で剣を急所に叩き込む。その剣術は、人外の領域。
ですがやはり、私に比べればまだまだです。
そこで、今後の成長の糧になるように、わざと私は、彼にも見えるように手刀を振ります。これが、お手本です。覚えておきなさい。
他には、低確率即死攻撃や低確率死亡回避のスキルを高いLUCでほぼ100%発動させるプレイヤー。
一定のDEX値を越えると、獲得することができる、【マルチタスク】で毒ナイフを糸で指に結び、一度に10本の毒ナイフを操るプレイヤー。
MND依存の死亡回避スキルとMNDの値でプラス値が増加する、ダメージを蓄積して放出するスキルを使うプレイヤー。
後、特に印象に残らなかったその他大勢。
そんなこんなあって、初めての大規模イベントは終了しました。




