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移動要塞と破壊神

北海道は寒かったです。

けれど、楽しかったですね。

 冒険者ギルドで依頼をこなしたり、悠人をからかって数日。ようやくイベントの時間です。


 そして、ゲーム内で正午。現実では3時。

 空に映像が映る。

 そこには、一人のおじさんが。


 ふむ。あれは、神ですね。それも中位神ですか。私が低位下級神なので、かなり格上です。

 この数日で実は調べものもしていました。それでわかったことのなかに、神には位と級がある。ということです。

 上から、

 最高位最上級神

 最高位上級神

 最高位中級神

 最高位下級神

 高位上級神

 高位中級神

 高位下級神

 中位上級神

 中位中級神

 中級下級神

 低位上級神

 低位中級神

 低位下級神

 です。級の間にはおよそ1万倍の力の差があります。

 つまり、私は低位中級神になるためには1万倍強くならなければいけません。そして、同じ級でも、その力には大人と子供以上の差があります。

 しかし、位の間の差は無限です。普通の方法では絶対に追いつけません。そんな高みにあのおじさん神はいます。

 早く越えたいですね。


 そんなことを考えていると、おじさん神が話し始めました。


「やぁ、プレイヤー諸君。このゲームを楽しんでいるかい?それでは今からイベントのルールを説明するよ。後から確認もできるけど、とりあえず聞いてね。まず、みんなには、最初に初期所持ポイントを選んでもらうよ。5、10、30のどれかだ。違いを説明すると、このイベントは特設フィールドに移動して行う、バトル・ロワイアル。非参加者も観戦するこどができ、常時更新されるランキングも見れる。そして、イベント中はフィールドのマップが見れる。30ポイントを選ぶと、常にそのマップに居場所が表示されることになる。そして、初期30ポイントのプレイヤーを倒すと、所持ポイントの倍のポイントを倒したプレイヤー、またはパーティーが得られる。そして、最低でも10人倒せずに倒されると、所持ポイントがゼロになる。そして、常時非参加者に観られ、ランキングにも名前が載る。

 10ポイントを選ぶと、マップに10分ごとに居場所が表示される。そして、所持ポイントが増える毎に次に居場所が表示されるまでの時間が短くなる。一人も倒せずに倒されると、所持ポイントが5ポイントになる。こちらはランキングの名前表示設定は自由だが、観戦カメラは常にONになっている。

 5ポイントを選ぶと、30分毎にマップに居場所が表示される。そして、所持ポイントが増える毎にそのマップに居場所が表示されるまでの時間が短くなる。カメラのON、OFFの切り替えもランキングの名前表示も自由。

 ソロでもよし、パーティーを組んでもよし。パーティーを組んだ時のポイントの振り分け方も、山分けと止めを刺した人で設定できる。そんな感じだ。それじゃ、今から5分後に特設フィールドに参加者は移動するよ。」


 成る程。それなら私は30ポイント一択ですね。


 そして、5分後。

「それじゃみなさん。優勝目指して頑張ってください。」


 気がつくと、特設フィールドに移動していた。


 とりあえず、たまたま目の前にいた5人パーティーを殺します。

 次にマップをみます。赤いマーカーが57個あります。

 大きく分けて活発に動き回っているのとじっとしているのがいますね。あっ、今一つ消えました。

 とりあえず、一番近い赤マーカーに向かって行きますか。

 まだ始まったばかりですし、歩いて行きます。

 ・

 ・

 ・

 出会ったプレイヤーを殺しながら歩いて数分。マップは開きっぱなしです。

 おっと、今、青いマーカーが出てきました。これが10ポイントの方達ですね。ざっと3000人くらいですか。

 今、全プレイヤー数はβテスターが500人、第一陣で10000人で計10500人でイベントの参加者は8000人ぐらいなので、予想より少ないですね。けっこう恥ずかしがり屋が多いのですね。




 \/\/\/\/\/\/\/

 ティー


 気がつくと、パーティーを組んだラスクと一緒にイベントフィールドに立っていた。

 少し離れたところにもプレイヤーがいる。

 準備しなきゃ。

「ラスク!」

「おうよ!」

 そういうとラスクは、目を瞑り両腕を横にして肘を曲げて、拳を上に向ける。ボディービルダーみたいなポーズをとる。

 そして、

「【城塞】【メタルボディ】【ヘヴィーボディ】【瞑想】」

 動けなくなり、一部のスキルが使用不可能、または制限がかかる代わりにHP+1000され、VITが2倍になり、触れているパーティーメンバーへの攻撃を全て引き受ける【城塞】。

 動けなくなり、一部のスキルが使用不可能、または制限がかかる代わりに防御力貫通無効になり、体が鋼のように硬くなり、一部の身体系状態異常を無効化する【メタルボディ】。

 一定以上のSTRがなければ、移動できなくなる代わりにノックバック無効になる【ヘヴィーボディ】。

 HPとMPが徐々に回復し、精神系の状態異常への抵抗力を上げ、回復を促す【瞑想】。

 を発動。


 そして私は、そんなラスクを()()()()()


 私の上げまくったSTR、そして【掴む】【握力強化】【腕力強化】【強肩】のスキルで持ち上げ、【棍棒術】【像術】のスキルで武器にする。

 おまけに

「【超爆躍進】!」

 STR依存の跳躍系スキルで突撃。

 私たちは他のステータスを犠牲にしてラスクはVITを、私はSTRを上げるスキル。直接攻撃してきた相手にダメージを与えるスキル。衝撃波で攻撃範囲を広げるスキル。または似たような効果をもつ称号。そういうのを複数所持している。

 そして、私が【投擲】して、ラスクが【ガードムーヴ】で戻ってくる、グングニルと名付けた合わせ技もある。

 これで私たちは、最強の盾と矛を兼ね備えた、最強のカップルなんだよ!


 暫く殲滅していると、マップを見ていたラスクが知らせてくる


「接近してきてた赤マーカーがもう近い。どうする?」

「まずはグングニルで!」

「了解!」


 60ポイントいただいちゃうよ!



明日からテスト期間なので、来週は更新できないと思います。

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