帰還
次の日もその次の日も魔の森に行っていた。
そして今日も行こうとしたら…
「ただいま。ご苦労じゃったのお、ノエル。」
じいさんが帰ってきた。
ただ、ものすごい、驚いた。じいさん。滅茶苦茶強い。底知れない力を感じる。
「おかえりじいさん。」
「おお、ノエル。お主、強くなったのお。それに、可愛くなったのお。」
実は昨日は変装状態で魔の森に行っていた。それでめんどくさくなって今も変装を解いていない。
「まあな。でも、じいさんにはまだまだかなわないよ。」
「そうかの?意外とあっさり抜かれそうじゃが。」
「じいさんて、魔の森どこまでいける?」
「無理をすれば、最奥の一歩手前までじゃの。まあ、いけるだけで帰ってこれるかわからんがの。最奥は今のわしでは絶対に無理じゃ。」
「今の?」
「ああ、もっと強くなれれば、可能性が出てくるが、恐らくここいらがわしの限界じゃな。」
「そうか。それじゃあ俺は行って来るよ。」
「行ってらっしゃい。そうじゃノエル。」
「なんだ?じいさん。」
「その姿の時は話し方を変えたらどうじゃ?それはそれでギャップがあってよいが、見た目と合って無さすぎての…」
「そうか。それなら…いいでしょう。この姿の時は丁寧口調で。それでは私は行って参ります。」
「そ、そうか。なんか少し違う気もするが、まあよい。行ってらっしゃい。」
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魔の森入り口付近から少し奥
ここらも大分慣れてきたな。そろそろ次のステップに行くか?




