幸運の妖精のおかげで幸せになりました小悪魔ショタのおかげで胃痛になります
よくよく考えたら、もう一人タイトル通りに婚約者が出来た人がいますね。
〇ある超絶美少年のお手紙(簡略)に対する反応(省略)
ヘルママ~。
これの許可お願い♪
あらあらしょうがないわね。
王妃様~。
これ貴方の娘の為に必要なの☆
…本当に大丈夫ですよね?
セイレムお父様~。
ちょちょいとね☆
うむっ!任せなさい!
おい宰相。
許可出せや。
てめーやる気か?上等だ!
甘い汁吸わせてやんよ。
…話を聞こうか。(ゲンド〇スタイル)
騎士団長は…宰相でいっか。
ひどっ!王女の直筆欲しかったよ~。
ふっ、ちょろっ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
こんなにも幸せでいいのでしょうか。
「これはどうだろうか?」
低い声で尋ねられました。
声を掛けてきたのはたくましい体格の彼。
彼の弟と同じ金髪に碧眼だけれども、彼より背が高く男らしい。その整った顔立ちは、女性物のアクセサリーを手に取り真剣に選んでいる姿でさえ、周囲の何人もの女性達が彼をチラチラと見て顔を赤くしていくぐらい素敵です。
「アリシア?」
「…はいっ!?」
名を呼ばれて自分も彼、バルト=ハイブルク公爵に見惚れていたことに気づきました。
バルト様は二つのネックレスを私の方に掲げていらっしゃいます。
「すまない。こういったものを選んだことが無くてね。まあ、セルフィルや家の者に任せきりにしていたツケがここで出てしまった」
彼が手にしているのは可愛らしい小鳥をかたどったものと、小さな淡い藍色の宝石が飾られたもの。
「この前、城の庭園でお茶を飲んだ時に君が小鳥を楽しそうに見ていたから選んでみた。さすがに同じ鳥なのかまではわからないが。こちらは君の瞳の色に近いもの選んでみたが少し濃ゆすぎのような…」
「はうぅぅ」
悩みながらバルト様は説明してくれているけど、私の耳には入って来ません。
私の婚約者のバルト様は気の使い方が凄すぎて、私の胸の鼓動を速くさせてしまうのです。
私はアリシア=セイレム。
数か月前まで第一王子ジェイムズ様の婚約者でした。
過去形になっているのは婚約破棄をされてしまったから。
幼い頃に結ばれた王家とセイレム家との婚約は、完全な政略結婚でした。
王は学生時代にヘレナ様と出会い、当時有力な侯爵の娘と婚約破棄してまでヘレナ様を王妃に据えようとしました。しかし、婚約破棄された侯爵を筆頭に、王家派以外の殆どの貴族に反発されてしまい、それを抑えるためにヘレナ様は側妃に据えられました。
その後、先王様は反対派の旗頭であった侯爵家を王家に逆らう家として見せしめとし、子爵にまで降爵したのです。それは婚約破棄の賠償と反乱分子としての罰を相殺して余りある苛烈な処分でした。
それは貴族に王家に対する畏怖を与えると同時に、王家が落ち目になった時には容赦なく蹴落とそうという考えを持たせてしまいました。
私とジェイムズ様の婚約は、王家と貴族との溝が深くなる前に修復したいという国の首脳陣の考えによるものでした。
外敵からは攻めにくい地勢のエルセレウム王国ですが、国内は窯にくべられた薪が爆ぜるような危うい状況でした。
我がセイレム公爵家は王国が建国された時からの忠臣です。
同時に、寄子の貴族が最も多い国内最大派閥でもありました。そのセイレム家の血を、王家は取り込まなければ窯に国に亀裂が入るかもしれない。
それが私の父であるセイレム公爵が当時下した判断でした。
貴族の家に生まれた娘として、ましてや公爵家という貴族の最高位の者として、覚悟はありました。
けれど心はそう割りきれるものではありません。
ジェイムズ様は臣下からの強引な婚約にご不満を隠そうとなさらず。
自分達が安泰だと説き伏せられて、当初は婚約に乗り気だった王とヘレナ様は、一転して私に冷たく接するようになられました。
婚約前は公爵家は味方になってくれるのか、公爵家からヘレナ様の実家のランドリク伯爵領へ融通しなさいなどと要求ばかり。
婚約が決まれば、王家に嫁げることを栄誉に思え、王太子妃になる者が義母になる王太后になる自分の頼みを断るの、などと抑えつけられ。
尽くせ尽くせ尽くせ。
『王になる者の隣に居座らせるのだから、その身にある物を王家に捧げるのは当然だ』
貴族は悪意を受け止めるか、受け流すか、いずれかが出来なければ生きていけないと、父に教えられました。
しかしそれは貴族社会でのことで王家という世界には通じなかったのです。
悪意の無い欲望。
幼かった頃の私にはそれを受け止めることは難しかった。
多忙な王妃様の代わりに短い時であったけど、教育を施してくれた前子爵夫人がいなかったら私は自分で命を絶っていたかもしれません。
王とヘレナ側妃の要望は、父であるセイレム公爵には困らない程度のものだけ伝えました。
不満はあるものの、従っていると満足なされる。
ジェイムズ王子からは何をしても怒声と罵声を浴びせられ、酷いときは手や足が飛んできました。だから何も語らず自ら動かず。王子がするはずの執務の大半が私に任されましたが、それを請け負いました。
国の為、セイレム家に従う者達の為に、私はジェイムズ王子の婚約者を降りることはできず、死を選ぶこともできなかった。
次代の王の子が生まれるまで…。
さらに、聖女マリルが貴族の礼法を学ぶために学園に中途入学してから状況は大幅に悪化しました。
ジェイムズ王子は聖女マリルを傍に置いて愛を囁き、王子の側近は支えるふりをしながら聖女に侍っていた。
王にもヘレナ側妃にも、父、宰相、騎士団長…全員に相談しました。
けれど返ってきた答えは、若い時分の息抜きだ、お前が手綱を取れ、貴重な聖女を護る為には上位の格でないと、そして。
『王子は真実の愛を見つけたのよ。王が私を愛したように』
それ以降は、私を誰かが操っているように感じた。
他人がしているゲームを後ろから見ているような感覚で、何を言われても何も感じず、誰かが私の身体を動かして悲しみ、動いているような。
それは卒業パーティーでジェイムズ王子に婚約破棄をされた時も。
私は何も感じなかった。
王国のこと王家も公爵家も民も家族も父のこと…そして私のことも、何も思わなかった。
私は私の中に開いた穴に沈みこんでいき。
ガシャン!と何かが割れる音がして、私は踏み止まった。
現れたのは小さな金色の妖精。
喜劇を見ていた観衆の中に道を作り、笑顔で私達の元に……やって来た。
彼のおかげで最悪の事態は避けられて、私はセイレム公爵家の女としての自分を取り戻せたのです。
会場から脱出し、公爵家の屋敷に戻った私は父に全てを話しました。
自分が国の為に役立つことを失敗した責任を取るために、公爵家の女として死を賜るために。
けれど父は私を抱きしめ、すまなかったと何度も何度も言いました。
肩が父の涙で濡れた時、私は父を抱き返して、その胸の中で思い出せる限り初めて、大きな声で泣きました。
私はセイレム公爵の娘である自分を取り戻せたのです。
それからの日々はあっという間で。父が登城して、戻ってきた時には新しい婚約の話が舞い込んでいました。
お相手はハイブルク公爵。
セイレム公爵家とはいつも反目しあう派閥の頂点におられる方でした。
「なあ、セイレム公爵家は建国の時から王家に忠誠を尽くしてきた。初代からそれを違えたことはなかったのだ。それなのにあの王は全ての責任は、お前とそしてセイレム家にあると言ってきたのだ。
なんだったろうな。王を逃すために追ってくる敵軍に少数で挑んだ三代。反乱を起こそうとする貴族をまとめて、それでも反発する者は強引にでも代を替えさせたり潰したりした七代。他の当主も殆ど同じだ…」
当時父は王と側妃が他国の大臣に失礼をした尻拭いの為に国外に出向くことになり、妻である私の母の最期を看取れなかったのです。
それでも父は忠誠を尽くしました。
けれどもはや未来に希望を感じることができず、その忠誠心は尽きたのです。
「ハイブルク公爵は良い。私の様に古い考えに固執せず、しかし私とお前の忠心を貶めずに王に整然とそれを問うてくれた。今思えばハイブルクは王が、今の王家がエルセレウム王国にとって害しかもたらさないことがわかっていたから、国政から離れて領内発展に力を入れていたのだろう」
そして父は、ハイブルク公爵に強引に私との婚約を申し込んできたそうなのです。
妖精と懐かしいセイレムの屋敷のおかげで気力が戻ったとはいえ、数日で新たな婚約を決めてきた父を、初めて引っ叩いてやりたくなりました。
それでも拒否しなかったのは、あの私を救ってくれた妖精のお身内だというところがありました。
直接お会いするまでに、ハイブルク公爵バルト様から誠実でこちらをいたわるお手紙を何通も頂き。
その数倍のバルト様の良いところが書かれたお手紙が妖精さんから届きました。
末っ子のお小遣いを上げさせてや、フルコース豆料理を罰にするのを止めさせてくださいなど、いくつか冗談も書いてあって楽しませてくれました。
バルト様のお顔は何度かお見かけしたことはありましたが、お話をしたことはありませんでした。
初めて面と向かってお会いした時は、気を使っていただいて私の好みや趣味をお聞きになり、それに興味を持って質問されたり感心されたり褒めていただいたりで。私を一度たりとも非難するような事はなさいませんでした。
そして婚約破棄のことは、「貴方はどんな形であれやり遂げました。気に病まれておられるでしょうが、責任は少女であった貴方一人に任せた大人達にあります。もちろん私にもです」と言ってくれたのです。
そしてその後付け加えるかの様に、恥ずかしそうにいくつか咳払いされてから。
「今回の婚約はその責任で受けたわけではありません。いや、まあ、関係のあるような形で進められた感じはあるのですが。貴方を王城でお見かけしたときに美しい人だなと思ったので…。これでは顔だけで選んだと思われても、ええいっ!」
緊張されたお顔から、微妙そうに眉をひそめられた後は落ち込まれて。
『い、一度アリシア嬢とお話をしたいと思っていたのれふっ』
バルト様は照れながら舌を噛まれました。
それがおかしくておかしくて、嬉しくて。
お優しいバルト様と父は婚約をするかどうかの決定権を私に委ねてくれていたのですが、その日のうちに父に進めて欲しいとお願いしました。
それからは私は幸せな毎日を過ごしています。
婚約破棄された卒業パーティからずっと多忙だったバルト様でしたが、前ハイブルク公爵夫人ヘルミーナ様が王城に来られてからは、少し余裕が出来て私のお相手をしてくださることも少し増えました。
「あらあら、婚約者の為に時間も作れないなんて情けない。代行のピアスを渡しなさい。城のほうは私が対応しますから、空いた時間はデートするなり睦み合うなり有効に使うといいわ」
わかっているわね?という威圧をバルト様に向けながらピアスを受け取られたヘルミーナ様はさすが公爵の夫人をなされた貫禄がありました。
ヘルミーナ様は義母と呼んでもいいのよ、とおっしゃられたのですが、まだ羞恥があるので公爵夫人の教育を受ける二人きりの時だけお義母様と呼ばせていただいております。
ただ、ヘルミーナ様がピアスを受け取られた時、それを後ろで見ていた宰相さまが絶望の表情を浮かべてゆっくりと倒れられたのは不思議に思いました。
それはそれとして。
余裕が出来たおかげで、バルト様は私を街に連れて出てくださいました。
デェトというものらしく、わざわざ商人の元に出向いて物品を購入したり、お茶を飲んだりするものらしいのです。
身の回りの物は全て家が用意してくれていた私に街は新鮮で、歩くときに手を支えてくださるバルト様が格好良くて、品物を見ながら説明してくださるバルト様の横顔が凛々しくて、私が聞いているのかチラリチラリと伺うバルト様の視線にドキドキして。
つまり最高に幸せです。
そしてアクセサリーを買っていただけることになって。
「こういう時は記念の物があった方が思い出になる」
安いものですまないが、ちゃんとしたものは後日作らせて送るのでと、手の中に隠している紙を見ながらおっしゃるバルト様は可愛らしかったです。
妖精さんから、身内以外では初めてのデートの長兄なので生暖かい目で見てあげて下さいと、手紙を貰っているのは秘密にしないといけません。
「ではバルト様、小鳥の方を私に買っていただけますか」
二つの小さなネックレスで悩んでいるバルト様に声を掛けました。
もう一つの私の瞳の色と同じ宝石もいいけど、鳥になって飛んでいきたかった私を見ていてくださった事が嬉しかったので、そちらを選びました。
「…ならば宝石の方は私が持つか。アリシアが傍にいると感じられるかもな」
「はうぅぅっ!」
惜しいと思う表情が出ていたのか、バルト様は私の顔を見た後にふっと笑われてこちらの鼓動を速めるようなことをおっしゃいました。
両方とも支払おうとするバルト様を止めて、私の瞳の色に似ているという宝石アクセサリーは私が買わせていただきました。
もう幸せで死んでしまいそう。
幸せなままお店を出て、カフェで少し休憩しようということになったのだけど。
「御当主様」
「セイト…」
お店を出たらメイドが一人立っていました。
たしかお城で会った妖精さんのメイドの方。
『長兄の初恋はメイドだった僕の実母なのでメイドスキーです。ええ、好感度を上げるにはメイドになりましょう』
とぼんやりとした状態で妖精さんに言われて、つい頷いたらあれよあれよという間にメイドにされました。
あの時に着替えさせてメイドの作法を教えてくれた一人です。
使用人の恰好は恥ずかしかったけど一皮剥けたようで、あれはあれで得難い経験だったと思います。
「聞きたくな…いや、その手に持っている手紙はセルフィルだな?やめろ、私はもう少し胃痛がない時間をすごしたいんだ」
「今お読みにならなければ、帰宅された時には吐血なさるかと。数日も寝込まれるとセルフィル様をお止めできる方がいなくなり大変困ると、影の薄い家宰様と影が動き出しそうな侍女長に申し上げるように言われております」
「侍女長なら私よりも止められるとは思うのだがなぁ…ゴフッ!」
「バルト様!?」
嫌々ながらも手紙を受け取り読み始めたバルト様は腹部を押さえながらうずくまってしまわれました。
幾度か王城で見たことはあるので死が迫っているのではないと理解していますが、心配になるのは止められないのです。
「アリシア、君も読んでくれ」
「よいのですか?」
「ああ、君も見ていいと書いてあった」
痛む胃を抑えるバルト様から手紙を受け取り読む。
『長兄へ
ますます胃がシクシク痛む時期になりました。
アリシアさんとのデートは楽しいですか?アリシアさんが楽しんでいるなら長兄はどうでもいいです。
リア充死ね。
おっとつい本音が。
ところで、のじゃ姫こと第二王女リリアーヌが王位に就くとしたら血の雨が降りそうです。
僕達は濡れたくないのでお邪魔な人達に濡れてもらうために、次兄率いるハイブルク公爵家の軍を最低三千ほど王都に呼ぼうと思います。
ヘルママに代行ピアスを渡していますよね?この手紙が長兄の元に届いた頃にはヘルママにも手紙は届いているはずです。
あとセイレム公爵と宰相、次兄の婚約者になったベラ嬢のご実家である地方貴族にも兵の供出をお願いしています。
あ、王妃様には王都に軍を駐留させる許可を貰えるようにしていますから安心してください。
それではこの手紙を渡されて読んでいるアリシアさんへ。
適当に長兄を休ませてください。
追記
この手紙ののじゃ姫の部分と、ヘルママ達にお手紙を送ったこと以外はだいたい嘘ですので信用しないでくださいね。
つまりリア充死すべし。
セルフィル=ハイブルクより胃薬を込めて』
「???」
「わからないよな。それでいい、セルフィルを理解するとこいつらの様になる」
頭が疑問でいっぱいになっている私に、バルト様は妖精さん、セルフィル君の手紙を持ってきたセイトというメイドを指を差されました。
「セルフィル様に忠誠は誓っておりますが、理解はしておりません。セルフィル様から渡された新しい胃薬を売り払いそうになるくらい大変遺憾です」
「よこせ」
「ああっ!蓋が勝手に開いて零れそうです。今度新しい舞台があるのですが三人分ほど融通してくれれば、近くの美味しい紅茶を出すカフェ情報もお教えしますが?」
「ええと、私はどうすれば」
手紙で困惑しているうえに、当主を脅す使用人という状況の対処方法は習っていません。
とにかく交渉しましょうか。
この状況すら楽しんでいる私は今幸せなのでしょう。
これも幸運の妖精のおかげです。
アリシア「幸せです」
バルト「…それはよかった」
アリシアパパ(号泣)
胃痛バルト(結婚したらついてこないよな?)
はい、悪役令嬢にされかけた正当派美少女アリシアです。
最後の長兄の胃痛の元を書くためにチョイ役だったのに、もう一話アリシアさんには出てもらい前後編になります。
いや、書いていたら王家かなりヤバいよね?アリシアという蜘蛛の糸を千切りまくりだよねと思っていたら、メインそっちのけになった回です(;´д`)
まあ、いろいろと仕込めたからよし!
長兄は天然の女たらし。本人が恋愛至上主義なのでハーレムドロドロルートは消滅
デートはショタがハイブルク家に広めました。
ショタの相手はヘルママを筆頭に女性陣全員。(希望者の家臣も、もちろん変態執事は却下)
ふと、婚約破棄がなかったら?とか考えていくつかルートを考えてみました。
●アリシア王妃ルート
ジェイムズが王太子になった時点で愚王は寝たきりに。
子が出来たとわかった時点で、ジェイムズ、聖女、側妃とその周囲に粛清の嵐が吹き荒れる。
セイレム公爵も謎の死を迎え、公爵家はアリシアの手足に。
女帝による恐怖政治。
●セイレム公爵反乱ルート
セルフィルが婚約破棄に介入しなかった場合はアリシアは投獄され処刑されていた。
絶望したセイレム公爵が王国全て巻き込む反乱を起こす。
王家はのじゃ姫が傀儡で生き残り、国はドロドロの内戦に突入。
セイレム公爵がバルトに惚れなければ、アリシアが生存しているけど内戦突入。
●エルセレウム王国滅亡ルート
セルフィルが介入したルート以外、全てのルートでアリスト辺境伯領は物資が枯渇して、隣国と騎馬民族に滅ぼされる。
そして壊れた覇王様により王都は壊滅。
その後は狂乱の覇王様に率いられた生き残りの辺境伯軍によって元凶になった者達は全て殺される。
正規ルート以外では最後は隣国と騎馬民族の対処に追われたハイブルク家対覇王様軍になるが、ショタがどうにかして覇王様は沈静化。
ショタは覇王様にかかりきりになって混乱を起こす暇はなく。
ハイブルク国の樹立。
もちろん初代国王は長兄。
正規ルート以外は王家は滅ぶし、全員が死ぬか傷を負うかするしかないことになります。
ハイブルク家だって辺境伯軍と戦っていた隣国と騎馬民族を退けた後に狂乱の覇王様戦の連続ですからかなりの被害を受けています。
こんな綱渡りの上にこの物語は成り立っていたんですね~。
書いていて筆者がしみじみしています。ナイスショタ!ナイス長兄!でも義父付きだ!( ´∀`)
さて、第二章の黒幕も確定したので、一気に進み始めます。
…以前にも書いたような?き、気のせい気のせい!(;・ω・)
黒幕はあの人です。
わかるかなー♪ヽ(´▽`)/
あ、忘れてた。
先王の裏目魔法バックファイヤー炸裂していました。
愚王の首を切っておけば先王弟しかいないのでエルセレウム王国はハイブルク家がバックについて超大国になっていました。
まあ全滅よりマシだから裏目魔法も遠慮がちだったようです(・ω・)
後編書かないと…(´-ω-`)
筆者のやる気のためにお尻を押してもらえるとアヒンアヒン鳴きながら書きます。
後書き長くない?たぶん最長(;・ω・)









