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獅子の王(現実、問題児たちの王)

書いてる途中で運命が逆転するキャラクターはよくいます。折れ鍬とか(*´∀`*)

 貴族たちの行動は難航した。

 最初は部屋から出るのも、そちらから、いえいえそちらこそと譲り合いの精神を及び腰で、廊下での移動も最初は物音一つするだけでビクつき、影が見えるだけで悲鳴を上げる。

 貴族という安全圏でぬくぬくと生きてきた彼らには大冒険であった。

 そして冒険には必要なものを手に入れれば英雄への道が開ける。


「さあ、ここが武器庫です。お好みの武器をお取りください」

「「「おおっ!」」」


 ケクラン子爵が開けた騎士団の武具庫の中を見て貴族たちは歓声を上げた。

 わらわらと武具に群がっていく。

 男性は武器に憧れを持っているので仕方ない状況であった。


「これで準備は整った。我ら正道派が王を助けに行くぞっ!」

「「「おおっ!」」」


 伯爵が声を上げると呼応して剣が上がる。

 槍も弓もあるのに全員が剣を選んだのは、貴族が兵の使う槍などと蔑む感覚と、修練を経ての技術が必要な弓を扱える自信がなかったからだ。


 それでも子供が枝を勇者の剣と思うように、彼らは無敵の剣を手に入れたかのように有頂天になっていた。


 あとは王を捕獲すれば、王に怪我を負わせたくない城の者は何も出来ずに城から出れる。そして自分たちの栄光の未来がやって来ると、足取りも軽やかに武具庫を出て、ケクラン子爵の言う通りの道順を進んでいく。


 だが、彼らは気づいていない。

 いくら現政権が気にくわない者がいても、金で味方になった者がいても、王城に警備の者が一人もいなくて、集団が騒ぎながら動いていて誰も気づかないということはありえないということを。

 後は王のいる区画に続く渡り廊下を進むまでのところに来た。

 そこで彼らは立ち止まる。

 渡り廊下の中央に人影があったのだ。


「よく来たな」


 そのうちの一人が貴族たちに声を掛ける。


「ハイブルク公爵……」


 それで気づいた一人が誰なのか呟いた。


 ハイブルク家現当主バ? バルト=ハイブルク公爵がこの世界では異形の剣を()き、褐色の肌の執事アレハンドロを背後に置いて立っていた。


「何故ここに?」

「何故だと?」


 質問してきた貴族をギロリとにらむバルト。それだけでその貴族どころか全員がすくんだ。


「部屋で飲み食いしながら不平不満を大声で言い合って使用人には筒抜けだったせいで、私がここにいると思ったか」


 貴族の殆どが使用人が傍にいるのが当然で、聞かれても秘密厳守が当たり前だ。しかし、それを数多の貴族が使用人を派遣している王城で警戒もしない方がおかしいのである。


「ふ、ふははは、だから先ほど急に決行が決まったから準備が出来ず。貴公は兵が集まるまでの足止めのためにここにいるのだなっ!」


 伯爵が見破ったとばかりにバルトを指さす。


「いや、ここにいるのは私の気晴らしの為だ」

「はへ?」


 伯爵は予想外の返答に間抜けな顔をしてしまう。


「そうだな、まずどうしてここに私がいるのかネタ晴らしをしようか」


 バルトは貴族たちに手招きをした。

 貴族たちはバルトが何をしているのか理解出きない。

 すると困惑する彼らの間をするりと通り抜ける者がいた。誰かと気づいた時にはバルトの方が近くなった頃だった。


「き、貴様ああぁぁあっ!」

「紹介しよう。私の臣下ケクラン子爵だ」

「ケクラン子爵です」


 叫ぶ伯爵を無視してバルトはケクラン子爵を紹介して、ケクラン子爵も蛇のような笑みを浮かべながら一礼をした。


「彼がお前たちの計画の全てを報告したから私はここにいる」

「ほとんど私が(くわだ)てたのですが、たまにやる気を暴走させる方がいたので苦労しました」


 ケクラン子爵はやれやれと肩をすくめる。


「……いつからだ。いつから我らを騙していた」

「そうですね。共にいた間は貴方たちと不平不満を言い合う同輩でしたよ」


 伯爵の睨みつけるのを、にやにやしながら見るケクラン子爵。


「騙したのは、魔法協会会長が奴隷の少女を探しているの知った時からですね。丁度いい火種があったので貴方たちという焚き木をくべてみようとかなと考えたのですよ。よく燃えすぎて今から灰になるのですが」


 裏切り者めっ! 成敗してやるっ! など罵詈雑言(ばりぞうごん)が浴びせられても平気な顔をしているケクラン子爵。


「裏切者? 私は提案しただけですよ。魔法協会の脅迫に(じょう)じて自分たちも国に苦情を入れてはどうかと。魔法協会と手を組むのも、王を手に入れて地位を獲得するのも提案はしましたが、決めたのは貴方たちではないですか」

「こうなるとわかっていればするわけがないだろうっ!」


 ケクラン子爵は聞き分けの無い駄々っ子を相手にしたように、はぁーとため息を吐いた。


「貴方たちは大人で貴族なのですよ。リスクのあるものか調査をするのが当然です」

「お前がっ! 計画から降りた時のリスクを言っていたせいではないかっ!」

「実行し時間も経てばリスクは大きくなるのは当たり前です。それでも損失を抑えることも出来たのですよ。例えば……」


 そこまで言ってケクラン子爵は魔法協会の後ろ盾を得る契約書を取り出した。


「これに署名した者の名を密告すれば、助命どころか自分の御家の安全も保障してくれたと思いますよ」


 そして現政権への造反の確実な証拠を(うやうや)しくバルトに差し出した。


「……この正道派とはなんだ?」

「ああ、それは先ほどあちらの方たちが派閥の名を付けられたので、のちのち処罰する時に(まと)めて言いやすくなるだろうと加筆しておきました」

「「「っ!!」」」

「契約書に余白が大きく取られていたら詐欺に()いますから気を付けましょうね」


 ケクラン子爵はそれはもう楽しそうに蛇の笑みを浮かべて驚愕する伯爵たちを見た。

 契約書には【王を確保した場合】という一文も加えられているが、彼らはすでに実行中なので見なくてもよかった。


「お前がっ! ハイブルク公爵っ! お前が我々を潰す計画をしたのだなっ!」


 伯爵はバルトを睨みつけた。他の貴族も剣を抜いて威嚇するように構えた。


「……いや、本当にいない神にも誓ってもいいが、計画したのは私ではない。ここ数年、顔も出さなくて、貴公らと一緒にいるのを見て驚いたぐらいだからな」

「「「……は?」」」

「対立する立場で久しぶりの対面でしたから少々緊張しました」

「嘘を吐け。お前の舞台に上がらせられる身にもなれ」


 ケクラン子爵家はハイブルク公爵家の寄子だ。

 前子爵は自分を優遇し、領民を虐げる典型的な腐った貴族であった。

 そろそろ処理しようかとハイブルク公爵家で話で上がった時、前子爵夫妻を縄で縛って温情を求めてきた男がやって来た。

 それが前ケクラン子爵の長子で現ケクラン子爵であった。

 バルトが爵位を継ぐのを認め、自分の配下にしたのである。


「そろそろ私の手元に戻って欲しかったから付き合ったがな」

「もう少し遊んでいたかったのですが、ちょうど彼らを破滅に向かわせる状況がやって来ましたので、見たい欲望に(あらが)えませんでした。バルト様も忙しそうでしたし」

「ついでのように私を加えるな」

「しばらくの間ですが」

「おい」


 二人で軽口を言い合える姿に、貴族たちはケクラン子爵に(もてあそ)ばれたと気づいた。


「それで私はここに兵を用意してほしいと伝えたはずなのですが、それらはどこに?」


 キョロキョロと周囲を見回すケクラン子爵に、いないと答えるバルト。見えるのは先ほど完全に敵対した貴族たちと、バルトとアレハンドロだけだった


「さっき言った通り今ここにはいない」

「は?」


 王城の騎士も兵も第二王子の反乱の影響で現状最低限の警備に回されていた。ハイブルク公爵家の兵は賊の討伐に駆り出されている。領内の賊を壊滅させた腕を買われてだ。


「セイレム公爵の兵を借りることになっているが、さすがに急すぎて城内に入るのに時間がかかっている」


 小声で聞かされてケクラン子爵、ちょっと口元が引きつらせた。


「無理をすれば城の兵を集められるが、次の日からの警備の予定がぐちゃぐちゃになってしまってその埋め合わせを上層部がしなければならん。私たちはその日のうちに寝たいから却下した。ああケクラン子爵、お前も明日から【統合中枢詰め込み部屋】で破綻しかけている業務に就いてもらうぞ。破滅型の舞台を作る道楽は弟の相手でも見て我慢しろ」


 バルトが少し前に出た。

 腰に特注の革のベルトに佩いた、この世界には存在しない反りのある刀に触れる。


「まあ、置いていかれてふてくされているそいつを投入することになっているから安心していい」


 無造作に近づいて来るバルトに貴族たちは自分たちの方が後ずさる。


「さっきそちらが言った通りだ。兵が集まるのはもう少し時間がかかる。それまでの間に私たちを倒して王を捕獲すればお前らの望んでいる結果になるな」

「ふ、ふはははっ! 最後の最後で不手際を起こしたのかっ!」


 バルトの言葉に復活した伯爵が嗤うと、他の貴族たちも大笑いする。


「ならば公爵のお前も捕らえれば、王城から容易(たやす)く出られるだろうな」

「ん、確かにそうだな」


 バルトは言われて気づいたような返事をする。


「前で剣を抜いている者たちは同時に打ち込めっ! 死なせても構わないが生かして(とら)えたらいい地位に就かせてやるぞっ!」


 伯爵は唾を飛ばしながら指示を出す。

 餌も用意して地位が下の貴族を動かそうとする辺りが長年の生きてきた経験からくるものであったのだろう。それでもお遊び程度でしか剣を振るったことがない彼らには最適の方法だ。


「そうそう、私がここに供を入れて二人でしかいない理由は言ったが、お前らの相手をするのは私一人だ」


 バルトはやけに凝った(つば)に親指を押し当てて鞘から刀身を少し抜き出した。


「理由はな、ようやく落ち着いてきた政務が、貴公らと魔法協会のせいでまた増え始めてきたイライラを解消するためだ」


 ハイブルク家の四兄弟の内、次兄と長姉は一つの才能がずば抜けていた。一番下の弟は前世の知識を活用して大暴れしている。

 では長兄のバルトは?

 個性豊かな家族を纏める人柄? いやいや、それぐらいでは他の兄弟が自分が自分がと我を通してくる。

 バルトの才能、それは持って生まれた体質でない限り全てを器用にこなす才である。それも高水準で。


 腰が抜けている貴族でなくてもまだ踏み込むには遠い位置でバルトは動き出した。

 瞬間の脱力から全身の筋肉を瞬時にフル稼働させ己の間合いに入っていく。同時に腰を引き刀身を抜いていった。


 キィンと空間に音が鳴る。


「「「へ?」」」


 貴族たちから間抜けな声が出た。

 集中して見ていたバルトがいつの間にか近くにいて、刀を振り切った体勢から構えに戻していたのだ。

 近づき抜刀した途中の姿を誰も見ることが出来なくて呆気(あっけ)に取られる貴族たち。


「は、はははは、なんだ自分の剣の間合いを間違えたのか」

「ま、間抜けな奴だな」


 先頭の貴族たちが騒ぎ始めた。

 ここで小悪魔がいたら『バァカァめっ!』と叫んだだろうが、常識人のバルトはそんなことはしなかった。


「最初で最後のチャンスを逃したな!」

「我ら正道派の剣をくらうがよい!」


 バルトが初撃を失敗したとみた貴族たちは剣を振り上げた。

 しかしポトンと彼らの前に何かが落ちた。


「?」


 貴族の一人が床を見ると、そこには中途半端な長さの剣身(けんしん)が落ちていた。

 なぜこんなところにこんなものが? と最初彼は思った。


「よし、ここのところ書類作業ばかりだったが腕は衰えてないな」

「「「ひっ」」」


 バルトの言葉に己の持つ剣を見て、無敵になったと思わせた勇者の剣が(なか)ばからなくなっていることにようやく気付いた。


「どうした。首を獲らずに剣身の半分を残してやったんだ。身の破滅を回避するために頑張って戦え。そして私の心労を減らしてくれ」


 深夜のバッティングセンターにいるサラリーマンが次の球を要求するように、爽やかに貴族たちに語り掛けた。


「「「ひぃいやぁぁあああっ!」」」


 貴族たち全員が腰を抜かして床にへたり込み、先頭の貴族は切られた剣を放り投げて後ずさった。


 彼らの下半身に少しずつ染みが浮き上がってくるのを見て、ストレス解消の相手が無くなったのを感じバルトは鍔に獅子が施されている刀を鞘に納めた。


「破滅する将来を回避しようとするなら、途中で死ぬぐらい覚悟をしていろ」


 バルトの言葉は正道派まで名乗った貴族たちの心を砕いた。

 のらりくらりと国で上澄みの暮らしをしてきた彼らの最後は、騙されイカロスのように焦がれる太陽に手を伸ばし、裏切られて蝋で固めたプライドは解けて無くなり、全てを失う地の底に堕ちた。



 刀を鞘に収めても警戒を(おこた)らないバルトに軽い拍手が聞こえてきた。


「なんだ腕が落ちているのをからかう拍手か?」

「いえ、普通に褒める意味での拍手です」


 アレハンドロが警戒を交代するために拍手をしながらバルトに近寄ってきた。


「褒めるのならお前の虎王(こおう)を寄こせ。どうせ飾って使っていないのだろう」

「嫌でございます。貴族の当主が地味な武具を身に着けるなんて御家の恥ですよ」

「この獅子王(ししおう)が派手過ぎるんだ!」


 警戒は緩めないが、心が折れているようにしか見えない正道派の者たちの前で言い合うバルトとアレハンドロ。

 この二人は

 弟子と師の関係である。

 その昔、セルフィルが前世で親友の彼女の一人の頭と身体能力がおかしい一族の頭のおかしい武術をアレハンドロに教えてみた。

 なぜかあっさりとその武術を習得したアレハンドロは、ハイブルク家の指南役も務めることになった。

 バルトはその弟子の中で皆伝を授かるほどの刀剣の才をもっていたのである。


 そして皆伝に受かった長兄には最高の刀をプレゼントと、小悪魔がジジイを酒で釣って作らせたのが二振りの兄弟刀だった。

 バルトには獅子のように群れを率いるからと獅子王を、ついでにアレハンドロには虎のように一頭で何でもできるから虎王と名付けて渡したのだ。

 ただ獅子王は鞘も鍔も螺鈿細工や金銀象嵌で装飾されていてバルトには不評で、虎王は最高級だけど鍔に虎が彫られている以外は黒一色。

 兄の心末っ子知らず、珍しく純真な笑顔で獅子王を渡してきた弟に趣味じゃないと言えなかったバルトは、獅子王を使用するたびにアレハンドロに交換を持ち込むようになった。

 もちろんセルフィル大好き変態な執事は断るのであった。


「おい。逃げるな」


 バルトがアレハンドロと貴族たちに気を取られていると決めて、こっそりと場から去ろうと後ずさりしていたケクラン子爵は、いきなり声を掛けられて動きを止めた。


「な、なにか御用でしょうか。私はこれから捕縛の為の兵を呼びに行こうと……」

「鎧を着た複数の足音が聞こえているから大丈夫だ」


 バルトは弟と妹の問題を起こした時、誰よりも早く察知するために耳が良くなった、とどこかの小悪魔はコメントしている。


 バルトはアレハンドロに警戒を任せ、少し及び腰になっているケクラン子爵に詰め寄って両肩をガッと掴んだ。


「まさかこれで自分の仕事が終わったと考えてはいないよなケクラン子爵?」

「は、ははまさか」


 実は考えていたケクラン子爵。

 このままあっけなく散った正道派の貴族たちを思い出しながら寝ようとしていたのだ。


「これからお前は私と……いや、私たちと事後処理だ」

「わ、私たち?」


 ギリギリと握力が強くなって肩が痛くなってきたケクラン子爵は聞いてしまった。聞かなければもう少し彼の心は穏やかにいられたかもしれない。


「弟が名付けた【統合中枢詰め込み部屋】にいる国の上層部だ。是非ともお前が自分の欲求に負けて、こいつらと魔法協会をけしかけたのは教えてあるからな。どれだけ功績で帳消しできるか、その達者な口で納得させろ」

「ははは、バルト様の弁護はいただけるので?」

「もちろんする。しなければ上司の管理責任で私の仕事も増えるからな」


 このまま肩を砕いてくれないかなと思うケクラン子爵であった。


 ところで二人は終わった感を出しているがまだ問題は半分しか解決していない。残りの半分は魔法協会のことだが、二人は何の心配もしていない。少し魔法協会が哀れだな思うくらいだった。


「セルフィル様どうか御無事で……」


 その中で本気で心配しているのがアレハンドロだ。

 ただし、少しでもセルフィルに傷をつけたら皆殺しにしてやるという、全くセルフィルが負ける側になるとは思っていなかった。


 それでそのセルフィルはというと。


「「「うわー」」」


 土下座で迎えられてジジイ二人とドン引きしていた。


長兄「全く消化不良だ」

ショタ「八代将軍様の話大好きでしたもんね長兄」


踊らされていた一組が地獄に堕ちて行きました(^^)

不平不満を訴えるのは子供まで、大人で国政にまで不満を言うのなら、ちゃんと代替案を持ってからするべきであると思います。

え?正道派とか言っている物語の中の人達のことですよ(・・;)


変態からしか心配されていないショタ!

ちなみに覇王様は昼間に四つほど賊を討伐できて、ぐっすりお休み中だ!

交渉や手続きて今夜も寝るのは深夜だぞテオ=バーニンガー!でも侍女さんがお茶淹れてくれるから爆発しろっ!(▼皿▼)

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【コミカライズ一巻も発売するよ!】 【ハイブルク家三男は小悪魔ショタです1~3巻、コミックス1巻絶賛発売中!】 表紙絵 表紙絵 表紙絵 表紙絵 表紙絵
― 新着の感想 ―
前世で親友の彼女の一人の頭と身体能力がおかしい一族の頭のおかしい武術……ダメだ皆目見当もつかない
暴れん坊長兄だったら全員峰打ちで叩きのめしたあとに首謀者をアレハンドロにSay!by!させてたところでしたね ここにアリシアさんがいたら長兄のカッコ良さに頬を赤らめてウットリとしてその父親は義息子の頼…
この国 貴族いなくなっちゃうんじゃない?こんな立て続けに粛正してたら
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