いじられキャラかジジイキャラか悩みました。
短めです。究極の選択でした…(;´Д`)
ハイブルク家の非常識が少しだけ世の中に広がった。
どうして知っていたかを教えたら、グリエダさんは苦笑してアリシアさんは少し驚いて、ダッシュ君は言いふらしたら抹殺案件に頭を抱えて絶望していた。
上の地位ほど言っちゃいけないことを抱えて生きているんだ。だから将来の為に早めに慣れたほうがいいと思うよダッシュ君。
そして翌日の朝。
「いいかい。危険な事はしちゃ駄目だよ」
「それは僕がグリエダさんに言う言葉ではないですか?」
王都正面門の前に俺たちは元貴族の野盗を討伐に行くグリエダさんの送別にいた。
うん、おかしいよね。
グリエダさんはアレスト辺境伯家の兵を率いて討伐に行く。
普通出兵には王都周辺だけとはいえ、武具馬兵糧を揃えるのは時間がかかるのだが。
「鎧を着ずに武器だけ持って馬で駆ければ素早く動けますけど……」
グリエダさんとその兵は防具の類を装着していなかった。
「これでもちゃんと準備しているほうだけどね。ぬくぬくと国から吸い取り肥え太った元貴族相手に本気を出すほどではないよ」
「お遊戯程度の剣と弓じゃ話にならないと」
「私たちアレスト辺境伯領は、駆ける馬上から鎧の隙間を射抜いてくる連中と相手取っていたからね」
ナニソレ? 大平原の騎馬民族は背後に立ってはいけない人たちで構成されているのかな?
「さて名残惜しいがそろそろ出発しようか」
「食料や消耗品は確実に各所に送るよう手配しときますので。宰相たちが」
「うん。減った分は補填してあげないと困るからね。お願いするよ」
グリエダさんは俺を一度ギュッと抱きしめてから、愛馬白王に騎乗して言葉を返す。
彼女たちは最低限の食料を持って出発する。そして王都からその進行先にある主要都市に物資を送ることになっていた。
物資を先々で補給して幾つもの討伐するまでの移動時間の短縮と思っていたら、主要都市に元々ある物資を徴用し送られてくる物資で補填して更に短縮する方式だった。
おかげで早急に物資輸送を実行しなければ周辺都市の反感が王都に向かうので、宰相と愉快な大臣たちは現在大慌てで計画を立てている。地味にキツイ嫌がらせしてますよね?
「十日ほどで帰ってくるから、新作の舞台を観に行こう」
「はい。いいですね」
たぶんその舞台は八百屋お七の洋風リメイクです。お国に多大な迷惑を掛けた元性女、今聖女のおかげで教会が協力してくれるようになったから公開できた。ただし権利の三割取られたのはがめつ過ぎると思う。
「では行ってくるね」
「怪我しないで帰ってきてください」
「後は頼む」
「わかっておりますとも」
グリエダさんは兵を率いて出発した。俺の目はおかしいのだろうか、ドドドと凄い音と土煙をあげてあっという間に遠ざかっていく。
「普通は常歩でゆっくり出発だと思うのですが」
「おや? アレストでは頻繁に他領から野盗が侵入してくるのであれが当たり前ですが」
「いやいや、おかしいから。あれ馬も人も普通じゃねえし」
俺に二つの返事が後方から返ってきた。
振り向くとそこには、二人のジジイが立っていた。
やたら存在感激しめローブを着ている中身ジジイ外見中年と、外見エルフジジイ中身ノリ良し(自称ハイブルク家の癒し担当アリー談)の……。あーハイブルク家からロンブル翁とアレスト家からエイプ子爵が、なぜか俺の子守として付けられたのである。
久々のどフリーな状況、ダッシュ君とスナオ君を楽しい大人の体験をさせてあげたかったのに、ジジイ二人なんてつまんねー。
驚愕のショタ「アレスト家ヤベー。先王は触れるなとか申し送りをちゃんとしないと」
石投げジジイ「一騎当千とはいかなくても一騎当十ぐらいはあんだろ」
悩みました(-ω-;)
ダッシュとスナオでイジられフィーバータイムを書くか、ジジイとジジイで少しはまともに書くかを…。
一週間ほど悩んで結果ジジーズを取りました。たまにはまともな風に書きたいなと思ったのです。ダッシュたちだとずっとバカップルの六組書いてるのと変わんないので…(´`:)
この選択が物語にどう影響するのか、未来の筆者に任せたいと思います(ノ^^)ノ(ぶん投げた)
近く(車で三十分以上)の本屋に三巻が三冊入荷していました。筆者の母上が二巻を『さすがに義理買いしとかないと』と言って買ったおかげです。
そして三冊の内二冊が売れました。一冊は母上、二冊目は二週間後にファイ○スター物語の新刊を買いに行った筆者が(二冊残ってたら買おうと誓約して家を出た)購入。
…店を出た時の生ぬるい風で心の涙が流れました(つд`)
でもあの店は次巻を三冊は入れてくれるでさょっ!(*´∀`)(泣いてない泣いてないよ)









