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閑話王城の惨状その3(統合中枢詰め込み部屋)

ふと気づいたらショタと宰相のネタバレコントを六千文字も書いてた……(´Д`)

なのでばっさりカット!ヽ(`Д´)ノ

 ●パーティー……拉致監禁ショタ(Verメイド)、オッサン誑しのじゃ姫(Verメイド)、逃亡者ダッシュ(裏切る気76%)


 訓練場を後にした俺達は王城内に戻る。

 残念ながらスナオ君は力及ばず倒れてついてくることは出来なかった。


「次はどこに行くのじゃ?」

「ん~、そうですね。小腹が空く前に厨房に何か貰いに行きましょうか」

「そそそ、それはダメなのじゃっ! わらわの揚げ鶏を一つあげるから他の所に行くのじゃ」

「何をやらかした」


 慌てながら自ら盗んだ証拠を差し出すのじゃ姫。

 受け取らないぞ。どうせ共犯者にして隠蔽を手伝わさせるつもりだろう。


「じゃあ、この国の中心で帰れないと嘆く部屋に行きましょう。お国の為にその身と家庭を粉塵爆発して働く勇者サラリーマンが見れますよ」

「あ、厨房に飲み物を取りに行く途中でした。では僕はここで」

「僕の所に書類を持って来てそれは無理があるとは思わないかいダッシュ君」

「その後に取りに行くつもりだったんです」

「【統合中枢詰め込み部屋(重要人物監禁部屋)】は逃亡しないように、食事関係は部屋への注文制にした方がいいと王妃様と宰相に進言しましたよ。ダッシュ君限定で」

「どうりでいいタイミングでメニューを聞きに来るなと思っていたよぉー!」


 ダッシュ君がよく逃亡しようとするから対策を考えろと長兄からお手紙があった。完全に防止すると逃げる方法に、思考することで自主頭脳を鍛えて伸ばしている彼の努力(笑)を上司の俺が止めることは出来ようはずがない。

 だから逃げやすい食堂に行く時間を涙を呑んで削ってあげたのである。

 なぜか宰相も仕事の処理する時間が増えると真似して、どうして教えたんだと苦情のお手紙が同部屋の大臣達から大量に送られてきた。どの世界でも上司がやるならしなければならない同調圧力ってあるんだなと同情した。

 未来の女王が焼き芋食べて喜んでいたから、大臣らの苦情と不幸の手紙も焚き火で浄化されたと思う。


 そして俺達(ダッシュ君はイヤイヤするので、王女にメイド服を無理矢理着せたと叫ぶと説得(脅迫)した)は権謀渦巻く【統合中枢詰め込み部屋】に到着する。

 そしてドアを少し開けて隙間から覗こうとしたら、室内から宰相がこちらを覗き込んでいた。

 全開で開いた瞳孔の宰相がドアの隙間いっぱいに縦で並んだ俺とのじゃ姫を見つめていたので、キモッと驚いたのと怖くて動けなくなったところをニョキと生えた腕に確保されてしまう。

 全力ダッシュで逃亡しようとしたダッシュ君は『ニゲルナヨ?』と地獄(監禁部屋)から響く声によりゆっくりと四つん這いになって呪詛を吐き出した。僕は脅し文句を付けないと言うことを聞かないのに、なんて躾のなっていない部下(奴隷)なんだろうか。


「それでどうして僕は宰()の横でお仕事をして、第二王女はセイレム公爵と大臣たちにちやほやされているのでしょうか?」


 俺の視線の先には、成長した子と孫に相手にされなくなった大の大人たちがニコニコ笑顔でのじゃ姫を囲んでいた。


「ここをグーと」

「おお王女様は字を書くのが上手ですなっ!」

「この曲線には気品がありますぞ」

「のじゃぁ~」


 特に孫娘にお爺様嫌い!と拒否られてそうな財務大臣を筆頭とした爺大臣たちが最前列でデレデレになっている。

 褒められて喜ぶな、のじゃ姫よ。でも将来仕える臣下を魅了したのはグッドだ。でも今回第一王女を逃亡するアガタ公爵から分捕って全力で王都まで帰って来てくれたセイレム公爵の相手をしてやって欲しい。

 純粋な(企みの無い)子供の笑顔だけが、娘に嫌がられている疲れた中年男性を癒せるからな。


「それは城内ではいつも一人でいるダッシュが幼いメイドを引き連れて歩いていると、文官から報告があったからな。絶対にお前に脅迫されていると確信した」

「ダッシュ君のボッチ度合いを軽く見ていましたか……」


 国の上層部にボッチ認定されているダッシュ君。もう少し優しくしてあげようかな。

 そのダッシュ君は、事務作業にストレスが溜まって国の奴隷小屋(統合中枢詰め込み部屋)から逃亡し、グリエダさんと全力戦闘をしてストレス解消したけど、宰相に捕獲されて三日連続事務処理の罰を下された騎士団長の横で誤字脱字、計算の間違いを指摘している。

 騎士団長は戦闘用のフル装備のままで、汗も埃も落としていないから周囲の机を移動して距離を取っている。

 やるな宰笑!


「ダッシュを脅迫して言いなりに出来る者など、お前と私ぐらいしかいないからな」

「王妃様に僕の義母、長兄にセイレム公爵とたくさんいますけど」

「公爵二人は頼むだけで地位に即座に了承して、悪女共には笑みを浮かべるだけで跪いて許しを請うていたな」


 ふむふむ、まだ僕はダッシュ君に舐められているのか。部下(ペット)の躾はしっかりしないと格付けで下に見るんだよね。優しくするのは当分先にするか。


「そして城にいるお前は絶対にこの部屋に来るとわかっていた。今回の第二王子の件で忙殺される私を見てほくそ笑みに来るだろうとなっ!」

「くっ! 読まれていたか!」

「どこに滞在しているのか教えれば、この無限に(unlimited )湧いてくる( paper)書類処理 (works)から解放してやろう」

「教えたら絶対に嫌がらせをしてくるでしょうが」

「当たり前だ」


 宰相(地獄からの触手)に絡めとられて強制的に事務処理を行わさせられたのは、俺の現在滞在している場所を特定したかったからのようだ。

 バレたら絶対に何かしてくると思うので宰相だけには教えないでと、ヘルママと王妃様に拘束期間が伸びてでもお願いしたのだ。だって俺も宰相の立場なら確定で煽りに行くからね。


「王族を殺害するのを忌避した貴族たちの代わりに僕が行動したのに、ちょっとミスをしたせいでこき使われているんですよ。たまに狂気に陥る国の上層部を隠れ見て爆笑するぐらいしてもいいじゃないですか」

「……やはりそんなことを考えていたか。確かにハイブルク公爵家には今後の影響もあるだろうに動いてくれたことには感謝している」

「そこは僕に感謝ではないですか?」


 長兄やヘルママは王族殺害未遂でハイブルク家から離れていく貴族は容赦なく切り捨てているよ。

 そして死んではいないけど王族を害した俺には謎の暗殺者が送り込まれてきている。現在、国の頂点におられる王妃様が許しているのに王族を害したと憤慨する馬鹿がいるんだよ。

 まあ今は殆どグリエダさんと一緒にいるか愚王の部屋にしかいないから安全なんだけど、それでもちょっかいを出してきた馬鹿は、変態なアレハンドロと愉快なメイドたちの餌食になっている。


「なので後処理は私たちの責任で行おうとしていた。しかしだ、ランドリク伯爵の連中を壊滅させると言っていたくせに半数以上も生存させたせいで、予想の何倍も忙殺させられるとは思いもしなかったが」

「それは現場判断で仕方がないと思いません? だって親子の感動の再会のあとに即皆殺しを再開しましょうかとか言えませんよ」


 俺頑張ったのよ? でもグリエダさんの愛馬白王が何時間も全力疾走できるとは思わないじゃない。


「予想を超えることはよくあることだ。だが、処罰対象の者たちを生かし続けるのがどれだけ負担になるのか」


 お前にはわかっているだろうが

 ジロリと見てくる宰相の目が言わなかった言葉を表していた。

 これはお仕事激増の恨み節でなく、どういう(・・・・)理由で愚者を生かし続けるのかを聞いているのだろう。

 なるほどそれで今俺の手元にある書類はその愚者のものばかりなのか。


「ん~、温情をかけたつもりはないんですよ。むしろ生き地獄かもしれませんね」

「生き地獄だと?」

「予定では当事者以外の身内関係者を使おうと考えていたんですが、本人たちもいるなら一緒に使い潰します。臣下も追従した商人も」


 愚王の下で好き勝手にした連中なので、首を晒して王都の民のヘイトを一身に受けてもらうつもりだった。

 今現在は来る来る偽装をしたハイブルク公爵領兵の為に造っていた駐屯地……本当は愚王派の親族を囚人にして詰め込む収容所に先に入所してもらっている。 生きているけど街道の近くだったのから【この先に見世物あり】と看板を立てられて、下に見ていた平民に嘲笑され、投石されるのはどれほどの屈辱だろうか。

 ちなみに投げる石は販売している小ぶりのものを購入するようにしてある。商人ズがウハウハだと喜ぶぐらいで、いったいどれだけの恨みを愚王派は買っていたのだろう。


「御国の為にその命を使ってもらいますよ」

「お前は何を知っている……?」


 最初はハイブルク公爵領の為に、エルセレウム王国を使おうと考えていた。

 腐敗しまくっていた国の中枢、貴族の封建社会をどうにかするのは不可能であった。何十年の長期的なら地球の知識でハイブルク王国に変えることは出来る。

 それでは間に合わないかもしれないのだ。


「宰相の生首で馬サッカーが見れなかったのは少し残念でした」

「遠くを見る目をしながら何を考えてそれを言ったぁっ!」


 ハハハハハ、あったかもしれない過去の話だよ宰相。

 あと数年は強制的に地獄を見せるけどさ。子々孫々が理解できない悪夢に絶望するよりはマシでしょ。

 揺らすな揺らすな。首を掴んで揺らすんじゃないっ!

 男の娘メイドを拉致監禁したショタロリ宰相と王都に轟かすぞっ!


発見ショタ「あっ!ダッシュ君がこそこそ逃亡しようとしてます!」

宰相「っ!であえであえい!絶対に逃すな!」

のじゃ姫「?ダッシュを捕まえるのじゃ?ヤるのじゃっ!」

セイレム公爵「姫の言葉がおかしくないか?」

捕獲されダッシュ「グアァァアッ!」


人を呪う季節がやってきました(´・ω・`)

……幸せなカップルは忠臣蔵、具視ゲーミングカラー裸体白フンバージョンの悪夢でも見ればいいんだ(`Д´)


筆者の嫉妬脳は置いといて遅くなりました<(_ _)>

いや~ダラダラバカップル書いてたら12月にカップルのデート回を書くのが悲しくなって、宰相で遊ぼうとこちらに戻ったらネタバレのオンパレード状態に(*゜▽゜*)

カットしまくりですが、ショタが何を目的にしているのかわかると思います。


書籍三巻が二月末に発売します(○´∀`○)

二巻三巻の前後編の終わりです。

購入していただけると作者のメンタルが爆上がりしますので、どうかよろしくお願いします<(_ _)>

漫画版も3話がコミックライドアイビー最新刊に掲載されています。

ショタ大好き使用人たちがテンション高めで登場していますので、読んで欲しいな♡(o´∀`o)筆者の好みは侍女ちょ……。


よし!バカップルを今年中に書くぞ!久しぶりにファイル起動したらJから始めないといけないんだよなぁ(´Д`)


ご感想、評価、ブックマーク、いいね、してもらえると頑張れます。

ご感想ではネタバレ返信をすることもしばしばあります(;・д・)




待たれる間にもう一つの拙作でもお読みいたたければ幸いです。


【釣り合う二人はバカップル】

ノクタ版

https://novel18.syosetu.com/n1277hy/


カクヨム版

https://kakuyomu.jp/works/16817139556484842815


ノクタ版はエチエチが入ります。ノーマル版はカクヨム版を。

ただのバカップルを書いていたのに、人前で読むと大変に危険物と化した物語です。

ショタの前世の親友、魔王様も少し出ます。

笑わずに読めたら是非ともご感想を!

君は雨乞いワールドから逃れられるか!(*´∀`*)ノ



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【コミカライズ一巻も発売するよ!】 【ハイブルク家三男は小悪魔ショタです1~3巻、コミックス1巻絶賛発売中!】 表紙絵 表紙絵 表紙絵 表紙絵 表紙絵
― 新着の感想 ―
え?今年もクリスマスは中止になったんじゃ?
年末まで出張先に拉致監禁なので、家にすらいれずに浮かれた風景をかき分けて飯を食わねばならない生活です。 おのれダッシュ!出世が待ってるだけいい待遇じゃないか!! 日に日に投石と嘲笑で心身ともに傷つい…
イヤイヤいいながら仕事するショタ・・・結局社会に飼い慣らされてるのよね(笑) 後、雨乞いワールドにやられててしたくなってくるんですが
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