閑話 ある小悪魔が誕生した日
コミカライズ発表記念投稿ー♪(∩´∀`∩)
あぁ……
やべぇ
死ぬ……
水を流せば……
て、左側にねぇし!
右手っ! 右……手……
ごめ……かーちゃ……
◆◆◆◆◆◆◆◆
「ふぎゃぁふぎゃぁ」
赤ん坊が泣いてますよお母さん。
大丈夫です。酒とタバコで焼けに焼けたダミ声上司の罵声に比べたら鳥の囀りに聞こえますから、ゆっくりあやしてください。
しかし、眠いわーZZZzzz……。
「ふぎゃぁふぎゃぁ」
おっとまた会いましたね。
でも大丈夫。自分が降りる駅三十秒前までぐっすり眠れる特殊能力を所持していますので、落ち着くまで泣かせてあげてください。
でも、腹減ったなぁ。
あ、口に温かいものが……牛乳? ゴクゴクケプZZZzzz……。
「ふぎゃぁふぎゃぁ?」
ん? 赤ん坊の鳴き声がやけに近いと思っていたけど、これ俺じゃね?
幼児プレイは興味ないよ。
無いったら無い。
「s@4dqkp.2e.?」
寝起きのぼやけた感じにしかならない目に誰かが映り込んできた。
「へやぁ? (誰だ?)」
「6t3xyw@r9」
可愛らしい声で俺に声を掛けてくる誰かが、こちらの顔を覗き込んでいるらしい。。
うん。
何言っているのかわかんねー。
あ、身体を揺すらないで、眠くなるの眠くなZZZzzz……。
「んまー(洋式便器で溺死して転生したのは、おそらく俺だけだろうな)」
焦点が定まってきた目で見えるのは、最近になって見覚えがある様になった年季の入りまくりの天井。
成人してそこそこ年を取ったオッサンは目を覚ました時に、知らない天井だろうが路地裏隙間から見える薄汚れた空だろうが、驚かず把握する特殊能力を持っているのだ。
「あー(オッサンに異世界転生を喜べとか苦行だろ)」
まず前世の俺の冥福を祈ろう。いや生まれ変わったから冥福じゃねぇ!
……一人ツッコミは寂しいなぁ。
でも奴隷や平民の住んでいそうな部屋ではないから、貴族の子供に生まれのかもしれない。
まずは観察だ観察。
「h@r@zwe.k? 8o8o~」
「だうー(あ、揺するのは止めて今世のお母さZZZzzz……)
ある日、やけに身なりの良い金髪中年がやって来た。
「b;t@4j;qbt?」
「fe……。c4w@bx@ejrq@yuxj」
捧げるように俺を金髪中年に見せるお母さん。
その表情は恐怖に染まり手は震えていて、でも俺を落とさないようしっかりと抱きしめていてくれている。
「jZqh……6yuuopel‘hizt5qm0」
言葉は理解できない。
だが臭い鼻息を吹いて言っているのだからろくでもない事だとわかるぞ、この金髪中年野郎。
お前がお母さんに無理矢理産ませたな?
部屋の家具は質は良さそうなのに古臭く掃除が行き届いておらず。お守りでやって来るメイドは憐れみか蔑みの二択で俺とお母さんを見るのだ。
それに傲慢なこの野郎と、恐怖で震えるお母さんで関係性は理解出来た。
俺達に興味が無くなったようで、部屋を出ていく金髪中年野郎。
恐怖に表情は強張り身体を震わせながらも、俺が安心するようにと、笑顔を向けて抱きしめてくれるお母さん。
「だぅ~(大丈夫、大丈夫だよ~お母さん)」
法律と倫理という束縛が外れた現代日本のオッサンがどこまで覚悟を決めてヤれるのか、その身と脳に彫り刻み込んでやろう。
生憎とこちらの弾数は、週末の居酒屋で親友と『クズ野郎を地獄にご招待方法』を俺が酔いつぶれるまで語り合ったから山ほどあるぞ。
「キャッキャッキャッ♪ (クックックッ! 父らしきもの! お前の全てを奪い取り飲み込み)」
まだ動かしにくい手で首を刈っ切る動きをする。
「あばぁ(地獄に落としてやんよ)」
「hv@t@t8ek? ba)ba)~♪」
「あぶぶぶぅー!(あ、首は痒くないの! だからかきかきしないで~!)」
◆◆◆◆◆◆◆◆
当時のハイブルク公爵は、貴族として当たり前の様に子供を女性を道具として扱う行為を行った。
それが己を地獄に落とす小悪魔を誕生させたとは思いもよらなかっただろう。
◆◆◆◆◆◆◆◆
魔王様「めっちゃ序章だけの紙芝居だけど、これあいつ?」
じぇ~「ん。おそらくこんな風になっていると思う」
雌虎「あるな。制限無くなったら確実に自分から暴走するだろあいつ」
メスライオン「クズ専用地獄島のアイデアを嬉々として出した人だし」
三人「「「絶対に生まれ変わって人様に迷惑を掛けていると思う」」」
魔王様「おぉ、親友よ。お前変な部分で信頼があったぞ」
◆◆◆◆◆◆◆◆
ショタ「はっ! クシュンベシッ!」
覇王様「独特なくしゃみだね」
ショタ「ズズゥ~。グズッ世界を越えて誰かが悪口を言った感じがします。たぶんダッシュ君ですね」
ダッシュ「同じ城にいるのに変な存在にしないでくださいっ!」
ショタ「コミカライズ発表ー!」
覇王様「うん。喜ばしい事だね」
ショタ「玉座で長い足を組み、微笑しながら軽く拍手。超上から目線の祝いの言葉ありがとうございます」
長兄「お前、生まれた時には……」
ショタ「福部たけい先生の手により。イケメンとショタが美しく描かれています」
ダッシュ「今話は自分の黒歴史だからスルーしましたね」
ショタ「コミックライドアイビー vol.22に掲載、一ヶ月後に公開されるそうです」
覇王様「私も見れるかな?」
ショタ「残念ながらこちらの世界では見れません。被害妄想の酷いダッシュ君だけ脳内で見れるみたいです。犯罪ですから次元を超えて出頭するように」
ダッシュ「出来ません!」
長兄「……ダッシュが来てから楽になったなぁ。私が」
ショタ「と、ダッシュ君が何故か僕への生贄になっていますが。来月11月20日コミックライドアイビー vol.22版に掲載『ハイブルク家三男は小悪魔ショタです』をよろしくお願いしますっ!」
覇王様「ふむ。私からもお願いしよう。読め」
ショタ「覇王様はいつでも上から目線だ」
ショタ達が宣伝しましたが、ショタと覇王様達のドタバタ劇がコミカライズします。作画は福部たけい先生、ショタがショタって覇王様がイケメンです(*´∀`)
11月20日コミックライドアイビー vol.22に掲載だそうです。コミックライドアイビーの旧Twitterで宣伝されてます(●´∀`●)
是非とも見ていただけると、筆者が深夜に自転車で爆走してイノシシに轢かれます(´Д`)
第二章のちょっとした小話
覇王様は初めての恋に浮かれています(^^)
ですから、ショタと一緒に何かするのは楽しく、少しでも離れるのは不満でした。
ショタは中身にオッサンを飼っているので、ゆっくり歩み寄ろうと落ち着いています。
二人の外面と内面は正反対で、覇王様はどんなに余裕のある態度でも十代の少女で、ショタはどんなに暴走しているように見えても中身はそれなりに経験のあるオッサンです。
王位継承、愚王派閥の最後のチャンス、王家の家庭問題が表。仕事に夢中になった彼氏に不貞腐れた彼女、それが今回の章の裏のお話です。
馬鹿ップルですね~(^^;)
今話の小話
小悪魔ショタ誕生秘話です。
前世のオッサンは法と倫理がある限り普通の人ですが、死んでも抜け出せない魔王様の島の案を出した諸悪の元凶です(´Д`)
悩んでた多感なS君に大抵の事はバレなきゃいいと、背中を押した悪魔。
そんなオッサンが異世界転生して、理性解除無法状態がこの物語の始まりです。……異世界ヤバくね?(;・д・)
あ、魔王様やS君は他作品釣り合う二人はバカップルで出てくるキャラです。お暇なら読んでいただくと嬉しいです(^^)
今話の愚痴
全角英数字をかな入力で入れるのは地獄(´Д`)キーボードに書いてあるひらがなで入力すると言っていた母よ。ローマ字入力のほうが遥かに楽だぞ(o・д・)
さ~て、コミカライズでやる気も出てきたので次章を書きますか!(○´∀`○)
本編より後書きの方が文字数多くね?(・・;)









