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エンドレスフロンティア  作者: 紫音
三章 共鳴を始める鼓動達
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第55話 会議

今回は短めです。


この話から、メロディア以外の視点が多くなると思います。


 やれやれ、本当に有意義な時間の使い方だぜと皮肉の一つや二つを言ってやりたい気分だ。


 イベント当日、運営からイベントのルール説明を受けた。

 それを簡単に説明するのならば、自分達の砦を守りつつ敵三陣営の砦をぶっ壊せだ。

 より正確に勝敗を提示するなら、その陣営全てのプレイヤーを倒すか、砦内にあるコアを破壊する事。実にシンプルなルールだよ。


 で、イベント開始までに運営に別けられたチームで作戦会議をしてねと渡された二時間を俺達のチーム、チームレッドは一時間も無駄にしてる訳で、本当に有意義な時間の使い方だよと辟易としてる。


「せやから、なんでアマデウスの支配下に入らなあかんねん!!」


 それもこれも、どのギルドがイベントでの主導権を握るかという実にくだらない理由だからだ。

 別に今回のイベントは個人貢献やギルド貢献がない。純粋にチームの勝敗、つまりは順位がそのまま報酬に直結するんだから、どうでもいいだろうに。

 極論最後の一人になろうが、勝てば良いのだ。それなのにくだらない事でぎゃあぎゃあと、お前らは女かとうちのギルドの女性陣の男らしさ、おほん、勇まし、これも違うか。とにかく器のでかさを見習えと言いたい。


 ネットゲーマーはここら辺が我が強いと言うか、面子に拘ると言うか、無駄な事が好きなんだよなぁ。

 駄々を捏ねてる数個のギルドはその殆んどが第二陣のプレイヤー達が立ち上げたギルドだった。

 そもそも、俺達のチームの中だったら、アマデウスが一番の有力ギルドなんだからそこに任せてしまった方が楽だろうに、そんなに有名になりたいのかねぇ。


 会議室を見渡してみれば、この現状に辟易とした顔をしてるのが殆んどで、その他に至ってはどうでも良さそうだ。

 我等がギルマスも俺の肩に勝手に寄り掛かって爆睡をこいてるし、まったく自由なもんだよ。

 内心で溜め息を吐けば、一人のプレイヤーが手をあげる。

 確か第一陣の、ゼロ……だったか?


「やれやれ、くだらないな。そんなにアマデウスの指示に従いたくないなら、勝手にやればいいだろう。私はアマデウスかレゾビの指示以外に従う気はないがね」


「な、そんな勝手が許されると思うてん!!」


「ふっ、これは異な事を言う。勝手な事を宣って貴重な時間を潰しているのは貴様等だと私は記憶しているのだが?」


「せやから!!」


「喚くんだったら他所でやっててくれ。正直に言って邪魔な上に耳障りだ」


 そうだそうだとゼロの言葉に賛同するプレイヤー達に圧されてか、喚いていた数ギルドのギルマスと副マス達は捨て台詞を吐いて会議室から出ていった。

 それを見届けてから、改めてシェスカが口を開いた。


「ゼロさん助かりました」


「いや、あまりにも鬱陶しかったんでついな」


「それでこのチームの指示系統ですが……」


「アマデウスでいいんじゃないか?」


「ランディさん、それはご自身でやりたくないだけですよね?」


 すかさずアマデウスに押し付けようとしたんだがシェスカにはお見通しらしい。


「そりゃあな。それに有名なアマデウスだったら他のプレイヤー達も納得するだろう?」


「……はぁ、そうしておきますわ」


「おう、是非そうしておいてくれ」


 爽やかな笑顔で返せば、溜め息を吐きジト目を俺へと向けるシェスカだが気を取り直して会議を再開。


「では私達、アマデウスが指揮を執る事で異論はありませんわね?」


 会議室にいるプレイヤー達が首肯く。


「では、作戦ですが何かいい案がある方はいらっしゃいまして?」


「ふむ。私達は第一陣が少ないからな」


 ゼロの言う通り、俺達のチームは第一陣が少ない。割合で言えば、3:3:3:1と明らかに少ない。

 その一陣の代わりに参陣が多い訳だけども。


「純粋な力比べだと分が悪いのはしょうがない事ですけど……」


「攻めるよりも守る事に主軸を置いた方がいいんじゃないか?」


 一番怖いのは他の三陣営に同時に攻められる事で、中でも最悪なのは各個撃破されることだ。

 その点、専守防衛を主軸にすれば耐えられない事はないだろう。


「三陣営から同時に攻められたら苦しくないか?」


「それなら少数精鋭を敵の砦へと攻めさせればいいんじゃないか?」


「ふぁあ、そんなのぱるとメルちゃんで潰せばいいじゃない」


「やっと起きたかと思えば暴論を」


 伸びをしながら会議の意味がなくなるような事を宣う堕マス。確かにそれが一番簡単だけどな。

 砦の防衛にファララとサンサンは外せないとして、他のメンバーは攻めに回した方が勝率は高そうだ。


「で、残ったのをシェスカ達アマデウスが潰せば、ほら解決」


「言うは易いが」


「あたし達にできないとでも?」


 あ、こいつ寝起き+お嬢成分が足らなくて虫の居所が悪いな。

 そんなリズから発せられるプレッシャーにゼロと数名のプレイヤーが息苦しそうに呻く。

 こらこら、そんな威圧を振り撒くんじゃないよ。味方だぞ。

 そんな様子を見かねてか、シェスカが助け船を出す。


「できるできないではなく、他の方々の不満になるので却下ですわ」


「ぶーぶー」


 駄目だ。幼児退行してやがる。


「あー、うちの堕マスがすまんな」


「……いや、気にしないでくれ」


「でも、時間がないのも事実か」


 考えた作戦をチーム全員に伝えなくちゃいけないからな。それを踏まえての二時間だったんだろうが……


「では、こう致しませんか?」


 結局、時間がないのも合わさって、シェスカが提案した作戦で行く事が決まった。


ランディとセットにするとリズが幼くなるのは何故なんだろうか?

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