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エンドレスフロンティア  作者: 紫音
三章 共鳴を始める鼓動達
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第45話 森林浴

新章の始まりなので、説明回+短めです。

 初の公式イベントが終わってから一月と少しが過ぎた九月初旬、私はリアルの学校をサボタージュして、エンドレスフロンティア内で森林浴していた。

 

 ぱる特製のウッドチェアに背を預けてお腹に乗って丸まってるアウラを撫でながら、図書館から借りてきた本を読むという穏やかな時間を満喫している。

 何故私が鍛冶でもなく戦闘でもなく森林浴をしているのかと問われるのならば、イベント終了後暫くまで遡る。

 私が五人目の生産者だと判明した事、イベント動画でディアボロッソや他の武器を見られた事で、イベント終了後すぐに私の武器が欲しいとせがまれ、ディアボロッソのような武器を作りたいと弟子入り志願が殺到し、ギルドの勧誘が引っ切り無しに訪れた。

 それはもう、辟易とする私をお構い無しに訪れるプレイヤー達にキレた私は家に引き籠った。

 ひたすら家に引き籠り、ひたすら鍛冶をする日々。


 幸いにして私が引き籠もってすぐに第四の街が解放されて、虹が発見された。それをスーやシャンファ達に採掘を頼み入手してひたすら虹の研究をしていた矢先、第五の街が解放、新たに黒鉄が発見された。

 その黒鉄も採掘を依頼して虹と一緒に研究をしていた。それが大体8月の半ば頃。


 その頃には少し人が減ったかなと外に出てみれば、何処かの宗教団体のように鎮座するプレイヤー達、あ、これ駄目なパターンだと、再び家に引き籠り、リズとの約束通り装備のデザインを考え、魔導人形の設計をしたり、炉が融解したり、それを直したりと充実した引き籠りライフを満喫してたおり、ワールドアナウンスが流れた。


 第三陣のプレイ開始とそれと共に大型アップデートを施すといった内容だった。


 これなら流石に私の家の前に人はいないだろうと、アップデート後、久々に戦闘でもするかと扉を開けた私の目に映ったのは、変わらない人の集団だった。

 これには流石の私も我慢の限界を超え、家の前にいる集団に何かを喚き散らして、ぱるの所に押し入ると木で作られた仮面を購入、ドゥーガに跨がり、人の居ない所を探して旅立った。それが一週間前で、ドゥーガでひたすら移動し続け、図書館で本を借りこの場所に辿り着いたのが四日前だ。


 後は今までの鬱屈とした思いを晴らすように日がな一日戦闘をしたり、読書をしたりと好き勝手をやっていたのだ。

 はい。回想おしまい。


「しかし、ここの運営を舐めてた」


「何がだマスター?」


 私の呟きに丸まってたアウラが頭をあげた。


「まさか街作りどころか、国作りまでできると思ってなかっただけ」


「ふむ。かつて栄えた文明は魔族との戦いで衰退し、時空魔法で大地は切り裂かれ、各々何処かへと転移させられた。それ故にこの国を維持するのでも大変だったのだろう」


「この大陸に他の国があるかもわからない状態じゃね」


 要約するとこのゲームには今のところ、この国の五つの街と少しばかりの村しかないこれを人類生存圏と呼び、それ以外を非人類生存圏、もしくはフロンティアと呼ぶらしい。

 プレイヤー達はこのフロンティアを開拓していく事が今後の目標になるだろうが、流石はここの運営、一筋縄ではいかなかった。

 フロンティアは文字通り未開拓地なのだ街はおろか、村の一つもない。

 なのに、その未開拓地が何処まで続くのかわからない。

 まさしく終わりなき未開拓地、ゲームタイトル通りと言える。


 それを知ったプレイヤー達は大歓喜し、既に国作りの計画やメンバーを集めている様子だとリズから報告が来た。


「本当に運営を甘く見てたよ」


「マスターは興味ないのか?」


「別に、師匠がくれた家があれば事足りるからね。誰か知り合いが作るつもりなら手伝うくらいかな」


 国を作るとなれば相当時間が掛かる。幾ら、アップデートと共にゲーム内の時間が四倍に引き上げられたけども、そんな長時間拘束されたいとは思えないし。


「そんな事より、こうやって好きなことしてた方がずっといいよ」


 もとより攻略などに興味もなければ、トッププレイヤーなどの名声にも興味がない。私は私の知り合いと好きなことをして自由にできればそれでいいのだ。




 そう思っていたのに、どうやら面倒事は私の事が大好きなようだ。


「マスター」


「わかってるアウラ、一回戻って」


 複数の足音が聞こえ、楽しいバカンスタイムは終了のようだ。

 アウラを召喚石へと戻し、ぱるから買った木彫りの仮面を装着、リズが新しく作った装備のフードを目深に被り、ウッドチェアをインベントリにしまいつつ、横に立て掛けてあった大太刀を手に取った。


「この足音の数だと追われてるのは三、いや二人か、それを大人数で追ってるとなると……初狩りってやつかな」


 初心者狩り、通称初狩り、初心者や、装備の調ってない相手を狙ったPK行為、物凄く迷惑かつ悪質な行為だってリズ達は言っていた。


 とどのつまり汚物であり、汚物は蹴散らせばいいのだ。私の優雅な一時を邪魔した罪は重いと知れ。


響の新装備はブ○ックロッ○シュー○ーを創造して頂けると早いと思います。

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