レベルアップだって!
近頃はあまりやらなくなりましたが、昔はよくRPGをやっていました。
RPGをやっていると、レベルアップは欠かせません。ザコを倒しまくり、ある程度倒すとレベルアップ。先に進めるようになりますね。
最近のゲームはどうだかわかりませんが、やはり戦う相手というのは、強すぎる相手じゃダメなわけですよね。ザコモンスターって言うくらいですから、プレイヤーに一撃か、多くて三撃くらいで倒されるような程度の強さであろうと思われます。いずれにしても、プレイヤーとの実力差は歴然としていますね。余程のことがない限り、ザコモンスターに殺され、ゲームオーバーになることはないでしょう。もっとも、殺されても「死んでしまうとは何事だ!」の一言で生き返らせてもらうパターンもあるかもしれませんが。
一方、格闘技におけるレベルアップはというと……これがまた、えらく複雑なのですよ。
まず筋力や持久力といった、基礎体力のレベルアップについて語ります。これは間違いなく、RPGと同じです。コツコツと同じことをやらないと成長しません。
特にウエイトトレーニングは、自分のその時点での筋力に合った重量を扱うことが大事です。無理して重い物を扱うと、ケガをする可能性があります。
また、よく見かけるのが滅茶苦茶なフォームでベンチプレスを挙げる人です。正直言って、これは見栄としか言い様がありません。何と言うか……周りの人たちに、自分はこれだけ重い物を挙げるんだ凄いだろう! とアピールするのがトレーニングの目的になってしまっている人です。どこのウエイトトレーニングのジムに行っても、必ず一人はいるんですよね……。
ただ、これはこれで一つの楽しみ方だろうし、目くじらたてて否定するつもりはありません。要はトレーニングの目的次第です。何のためにトレーニングをするか、ということがわかっている人といない人……これは最終的に大きな差となります。
一方、技術そしてトータル面でレベルアップするには……これが難しいんですね。
心技体と言いますが、体の部分に関しては今書いた通りです。しかし、心技は弱い人と何度やってもレベルアップしないように思いますね……むしろ、強い人とやってボコボコにやられる方が、色んなことを学べます。
強い人と殴り合って腹を押さえてダウンしたり、取っ組み合って関節技を極められたり、そうすることがレベルアップの一番の近道です。逆にそういった経験の無い人間は、絶対に上達しないですね。
ボコボコにされ、敗北して初めて見えてくるものもあります。また、強い人と思い切り練習すれば、余力は残りません。精も根も尽き果てた状態になります。その状態は、あしたのジ〇ーではないですが「燃えたよ……燃えつきたよ……真っ白にな……」と呟きたくなるくらいの気分ですよ。
ある総合格闘家は、こんなことを言っています。
「もし君が、ジムで一度も敗北していないなら、君は今すぐそのジムを離れるべきだ。(略)ジムの練習中に敗北するのは決して恥じゃない。むしろ、敗北を経験する勇気のないことを恥じるべきだ」
この言葉はあくまでも極論です。しかし、刃〇の死刑囚ではないですが、敗北を経験するのも悪くないもんですよ。
まあ、これも私がおっさんになったから言えることかもしれませんが。
最後にもう一つ、ある人の言葉を。既にあちこちで書いたりコメントしたりしているので、知っている方もいるかもしれません。そんな方には申し訳ありませんが、今一度お付き合いください。
「本当に強い者は、負けても屈しないんですよ」
屈してしまった時……それこそが、本当に恥じるべき敗北なのかもしれませんね。それが良いか悪いかは何とも言えませんが。
最後にやったRPG、それは……ペルソナ2罪です。それもPS1のヤツをPS3で……それが最後です。お恥ずかしい。




