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格闘技、始めませんか?  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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まず偏見を捨てましょう

 前回に引き続き、今回も筋肉そして筋力について語りたいと思います。今回はさらに踏み込んで書かせていただきますが……多分に個人的主観が入ります。もしウエイトトレーニングに詳しい方が読んで下さっていて、明らかな間違いがある場合はご指摘いただけると幸いです。


 前にも書きましたが、未だに日本人には筋肉に対する拒否反応があるようですね。この前などは、「ああいう筋肉はプロテイン飲んで造ったものだから使えない」などという若者同士の会話を聞き、唖然としてしまいました。プロテインを筋肉増強剤か何かと勘違いしているのでしょうか……念のため説明しますが、プロテインとはたんぱく質のことです。たんぱく質は肉や卵などに含まれている三大栄養素の一つでして、筋肉を大きくするためだけでなく、人間が生きていくためには欠かせないものです。それに対し、筋肉増強剤は……もの凄く大雑把に説明しますと、体内に筋肉を造るための物質を、あり得ないくらい大量に発生させるための薬品です。プロテインとは全く違うものですね。

 また、筋肉の肥大した体に対し女性が嫌悪感を抱く……これを否定するつもりはありません。誰にも好みはあります。しかし……その嫌悪感が時としてトレーニングの意義そのものを全否定してしまうケースもあります。前にも書きましたが「ダルビッシュは筋トレなんかしちゃダメ。筋トレして筋肉付けると怪我しやすくなっちゃうから」などと言っていた女性コメンテーターがいました。その後、メジャーに行ったダルビッシュが厳しいトレーニングを経て、どのような体になっているかは皆さんもご存知のことと思います。

 とにかく日本人の中には「筋肉を付けると体が重くなる」「筋肉を付けると柔軟性がなくなる」「筋肉を付けると動きが悪くなる」などという根拠のない偏見が根強く残っているような気がしますね。

 ただ、それが個人の偏見で終わっている分にはいいのですが……時として文化人と呼ばれている方やコメンテーター、果ては元選手までもがそのような偏見に満ちた持論をテレビなどで語ったりすると……何も知らない人などは、それが真実だと思い込んでしまうのでしょうね。その結果、偏見はますます広がっていき……悪循環です。

 私自身の経験から言えば、ウエイトトレーニングで付けた筋肉、そして筋力は格闘技でも充分に通用します。また、周りのプロ選手のほとんどがウエイトトレーニングをやっています。私の知識や経験など大したものではないかもしれませんが、少なくとも前述の女性コメンテーターよりは正しい知識を伝えられている自信はありますね。


 しかし……実際問題として、格闘家の中にはウエイトトレーニングに否定的な意見の人もいますね。言っていることが矛盾しているようですが、私はこういう意見にも一理あると思っています。

 例えば……私の通うジムには、寝技の達人のようなトレーナーがいます。この方は、ウエイトトレーニングに関してはどちらかというと否定的ですね。バーベルやダンベル、マシンなどを用いたトレーニングは一切やりません。腕立て伏せや懸垂などを重視しています。その方とスパーリングをすると……グラップリング力と言いますか、組んだ時の力の強さには驚嘆すべきものがありますね。トレーニングの方法は千差万別と言いますか……人それぞれ、色んなやり方があります。ウエイトトレーニングが向いていない人もいるのは確かですね。


 最後に私の意見を……ウエイトトレーニングは自分のペースで進められて自分のペースで終われる、素晴らしいエクササイズだと思います。他人と会話する必要も特にありませんし……それに毎日行く必要もありません。週に二回も行けば充分でしょう。ただ、月曜日と木曜日あるいは火曜日と金曜日といった具合に、間は二日以上空けた方がいいと思いますが。

 そして続けていくうちに、それまではビクともしなかったバーベルが挙げられるようになったり、トレーニングマシンの数値が上がっていく……これは、ジョギングなどとはまた違った喜びがあります。さらにウエイトトレーニングをすることで……日常とは違った刺激を得られます。その刺激は、創作においてマイナスにはならないでしょう。機会があったら、ぜひ一度は皆さんにも体験していただきたいものですね。






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