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格闘技、始めませんか?  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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試合に出ました

 先日、DーNETグラップリングトーナメントという組み技の試合に出場してまいりました。今回はその試合の模様を書かせていただこうと思います。前回の予告と違うじゃねえか……と思った方、申し訳ありません。実のところ、試合があるとは直前まで思っていなかったので……。


 試合自体は八月末の時点で出場しようと決めていました。そして用紙に必要事項を記入し、あとは出場するだけ……と思っていたら伏兵がいました。私の出る階級には、他に出場選手がいないかもしれない……との情報が入ったのです。実際、前回の大会では出場選手が集まらず試合そのものが行われなかったとか(私の階級では、の話です)。なので、今回も中止になる可能性が高い、とのことでした。なので私は、直前までのほほんとした気分で構えていました。

 それが一変したのは、十九日です。ジムに行ったところ、寝技の師匠とも言うべきトレーナーから、

「赤井さん、試合頑張ってよ。八時五十分に現地集合だから」

 と、言葉のトマホークが飛んで来たのです。


 はい?

 いやちょっと待てよ。中止じゃねえのか? やんのかよ?


 私はぶったまげ、その場で立ちすくんでしまいました。正直、精神的にぶったるんだ状態だったのです。なんか中止みたいだし……まあ会場行って、他の出場選手の応援して終わりだろう、くらいにしか思っていなかったもので……。

 一気に緊張が高まりましたね。試合までは本当にきつかったです。ただ幸いなことに、体重だけは夏の間に自然に落ちていたので、減量の必要はありませんでした。

 そして当日。試合まではかなり時間があったので、会場にて書きかけの作品を執筆しようかと思ったのですが……緊張のあまり頭が上手く回らず、はかどらないんですよね。前回の試合から一年以上空いていました。そのせいか、初めて試合に出た時と同じくらい緊張しまくってるんですよね……食欲も全くなかったです。朝の八時に朝食をとって以来なにも食べませんでした。

 さらに……試合に出場している同門の選手が、目の前で次々と敗れていったのです。私の出番は一番最後でしたが、最終的に同門の選手全員が敗れてしまい、私が負けると……その時点で所属しているジムの全敗が決定するということになってしまったのです。


 余計なプレッシャーかけさせないでくれよう……。


 この時の、私の偽らざる気分です。

 しかし無情にも時は進み、私の試合の時間になりました。相手は若く、いかにもパワーのありそうな鍛え上げられた肉体の持ち主です……大胸筋の厚みは私を上回っていました。

 そして試合が始まると……予想通り、持ち前のパワーを活かし突進してくる対戦相手。そのパワフルなタックルをさばききれず、一度は倒されました。が、何とか足を巻きつけガードポジションに戻しつつ、隙を見てすぐに立ち上がりました。そして……などと細かく書いていても、寝技を知らない方には何のことやらわからないので簡単に書きます。相手の力任せの体当たりをかわしつつ、後半に立った状態からのフロントチョークを極めつつ相手の体勢を潰し、一本は奪えなかったものの判定勝ちを収めました。

 ただ正直言いますと、この時は勝って嬉しいと言うよりも……ジムが全敗を免れてホッとした、という気持ちの方が大きかったですね。さらに、トーナメントですので次の試合もありましたし。

 そして……次は決勝戦です。参加人数の少ない階級ですので、一回勝つと決勝に駒を進めてしまえるわけなのです。決勝は……これも簡単に書きますと、一進一退の攻防(端から見れば退屈ですが)の末、私がヘマをして上に乗られてポイントを奪われての判定負け。結果、私は一回勝っただけで準優勝というワケわからん成績で終わりました……。

 ただ、決勝戦で敗れた後、相手側のセコンドに挨拶に行ったところ……目の前にいたのは川尻達也さんでした。ビビりましたね……何で川尻がここに? と思ったら、川尻さんは「いい試合だったよ」と言葉をかけてくれました。後で他の人に聞いたところ、川尻さんは相手側のセコンドにずっと付いていたそうです。私は緊張のあまり、全然気付きませんでしたが……川尻達也さんを知らない方々は調べてみてください。

 さらには、会場にひょっこり山本"KID"徳郁さんが現れたりもしてました。この時は写真とサインを求める人が集まり、ちょっとした騒ぎになりました(とは言っても、数人が集まって来ただけですが)。KIDさんの人気は未だに健在なようですね。


 まあ、そんなこんなで無事に終わりました。はっきり言って、今回は準備不足でしたね……色々と失敗した点もありましたし。次回こそ優勝を狙います……たぶん。最後に当日、励ましのメッセージを下さった皆様……本当にありがとうございました。






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