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格闘技、始めませんか?  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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またまた護身について

 まだまだ暑い日々が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。私は……八月中は本当に大変でしたね。何せ、練習中は大量の汗が出るのです。自分だけでなく他の人も……おかげで、組み技の練習は非常に厄介でした。お互いの体がヌルヌルで、関節技がかけにくいんですよ。かつて行われた、桜庭VS秋山のようなヌルヌル状態でして……まあ、あれよりはマシですが。

 さて、東京の渋谷を歩いていると、薄着の若い女性が実に多いですね。嘆かわしい世の中です……はさておき、夜中にそんな格好で出歩いていたら変質者に襲われてしまうのではないか……それは絶対に避けなくてはならない、と私は考えました。なので今回は、護身について語ります。格闘技とはズレる部分もありますが、ご容赦ください。


 いきなりで恐縮ですが……正直、テレビなどで登場する護身術の類いは、実際の闘いではほとんど使えない……とは言いませんが、使うのは非常に難しいと思います。前にも書きましたが、護身術は「こう来たら、こう返す」というような攻防に練習時間の大半を費やしています。何がくるかわからない状況で臨機応変に対処するのは、非常に難しいのではないでしょうか……。


 また、実際には起こり得ないような、想定外のことが起こってしまうのも闘いです。例えば……金的蹴りという技があります。男性の股間を蹴るという単純な技ですが、この技は映画やドラマなどでも、よく登場します。か弱い女性でも大男を一発KOできる技として……しかし、実際の闘いでこれを命中させたとしても……興奮してアドレナリンの出ている状態では、相手を逆上させるだけという結果にもなりかねません。興奮している状態では、人は驚くほど打たれ強くなります。少なくとも、素人の蹴りでは余程いいタイミングで入らない限り、必殺技とはならないでしょうね。

 もっとも、それ以前の問題として……金的は体の中では小さい部位です。そこに蹴りを正確に命中させるのは、素人にはまず無理と思われます。ちなみに私も命中させられる自信はありません。


 また、なまじ反撃してしまったばかりに相手を逆上させ、酷い目に遭うケースもあります。あくまで、人から聞いた話なので真偽のほどは不明ですが……女性が夜道を歩いていて、後ろから抱きつかれました。女性は護身術を習っており、鳩尾に肘を入れ、振り向きざまに顔面に肘を入れたそうです。護身術なら、この段階で相手をKOしているという想定なのでしょう。あるいは、さらなる追撃の技があったのかもしれませんが。

 しかし、その顔面への一撃で男は完全に逆上しました。もともとタフな男だったのかもしれませんが、野獣のような凄まじい勢いで、女性に襲いかかったそうです……。

 その後、女性がどうなったかと言いますと……不快に感じる方もいると思いますので、詳しい描写は控えます。ただ、少しだけ書かせていただきますと……一命は取り止めましたが、顔の骨が陥没する大ケガを負わされたそうです。


 以上の点を踏まえ、私の提唱する護身……それはズバリ、そういう状況に身を置かないということです。

 どんな名人達人だろうと、運が悪ければ不覚を取ります。素手の喧嘩なら最強と言われていたヤクザの花形敬、そして一時代を築き上げたプロレスラーの力道山も、ナイフで刺され亡くなりました。彼らは名人達人ではない! という意見はこの際置いておきます。とにかく、路上での闘いでは何が起こるかわかりません。まずは、危険な状況に身を置かないのが最も重要です。普段歩く時も、周りの状況には気を配りましょう。たまにスマホをいじり、イヤホンで音楽を聴きながら歩いている人がいますが、それは絶対に止めるべきです。

 次に、気を付けていても……運悪く危険な目に遭いそうになったら、大声を出しながら逃げる! それが一番ですね。ですから、護身ということを考えた場合……下手な護身術を習うよりはマラソンをやった方がいいかもしれません。あとやたらと底の厚い靴……たまに若い女性が履いているのを見かけますが、あれは履かない方がいいでしょうね。


 最後になりますが、もしどうしても逃げられない場合……その時は、相手を殺す覚悟で闘う……いや、戦う必要があるでしょうね。これ以上はあえて書きません。どうしても知りたい方は、有名な方の書かれた本などを読んでみるのがいいでしょう。

 ただ、一つだけ覚えておいてください。どんな事情があるにせよ、路上で相手を叩きのめした時には、相手の苦痛と恐怖に歪む顔が必ず目に入ることになります。それは決して、気分のいいものではありません。






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