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格闘技、始めませんか?  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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運動神経が悪いとか体力が無いことを気にする人へ

 たまに、こんな意見を目にすることがあります。


「格闘技に興味はあるけど、自分は運動神経が悪いので周りに迷惑をかけそう」


「格闘技をやってみたいけど、体力がないのでついて行けない気がする」


 これは、学校教育における体育の授業がもたらした悪しき影響なんですよね。

 実際、私も体育の授業は苦手でした。というより、実のところ私は早生まれなのです。これ、小学校低学年の時は非常に不利なんですよね。

 この時期、数ヶ月の違いは体力的に大きな差となります。体育の時間などは、その差が歴然となるわけなんですよね。必然的に「自分は体育が苦手」という意識が生まれます。私も、この意識には長いこと悩まされました。

 また、体育の授業というのは……出来ない人間を吊るし上げるような部分もあります。

 みんなの前で、走らされたり逆上がりをしたり跳び箱をやらされたりするのですよね。出来ない人間にとっては、いい恥さらしです。さらに、体育の授業でバスケやサッカーなどをやらされた時、運動神経の悪さゆえにヘマをして同じチームの人に迷惑をかけてしまい白い目で見られる……これ、体育の授業でよくあることと思います。

 そのため、スポーツ全般に対し苦手意識を持ってしまうことも少なくないのですよね。




 正直言えば、格闘技において運動神経の良し悪しや体力の有無は大きいです。同じ技でも、簡単に出来てしまう人がいる一方で、習得に時間のかかる人もいます。

 また、基礎体力の差というのは大きいですね。特に初心者のうちは、腕力が強いだけで勝ててしまいます。


 ただ、これらの要素は些細なものだと思っております。

 プロ志望で、ゆくゆくはチャンピオン……という目標を持っている人には、個人の勝ち負けは重要でしょう。

 しかし、あくまで趣味の一環として格闘技に取り組むのてあるなら、個人の勝ち負けや技の覚えなど、小さなものです。

 それよりも、生活においてメリハリをつけたり、汗を流して気分転換できる……といった部分の方が重要です。

 アマチュアレベルの勝ち負けや強さなど、大した問題ではありません。それよりも、興味のあるこどにトライしてみることの方が遥かに大事です。


 格闘技において、対人練習は非常に重要です。 

 極端な話ですが、誰かに構えた姿勢で立っていてもらい、そこに寸止めでパンチやキックといった打撃技を出す。それだけでも、立派な練習になるのです。「ここからなら、この技は当たる。だが、あの技は当たらない」なとといった間合いの調整や、相手がどんな反応するかという研究になります。

 寝技に至っては、生きている人間に技をかけるという段階がなくては、技は絶対に身につきません。

 等身大の人形を相手を技をかける、という方法もあるにはありますが、これだと相手の反応がありません。痛いのか痛くないのか、効いているのかいないのか、全くわからないのですよね。

 なので、寝技練習において相手は必須なのです。

 対人練習の相手がいる、これだけでも恐ろしいほどの差がつきます。そこに、運動神経の良し悪しや体力の有無は関係ありません。あなたという練習相手がいてくれるだけで、周りにとっては本当にありがたい話なのですよ。


 また、年末などの忙しい時期には人が全然集まらず、インストラクターとマンツーマンの練習……ということもあります。これはね、ちょっとキツいのですよ。

 別に嫌というわけではないのですが、技の練習もスパーリングもずっと同じ相手というのは、精神的にくるものがあります。

 どんなに仲のいい親友でも、狭い空間でずっとふたりきりとなると、いろいろ見えてくるものもあるでしょう。まして、会員が女性でインストラクターが男性、そんな状況でマンツーマンだったりすると、何もないとわかっていても不安になる方もいるかも知れません。

 まあ、インストラクターとのマンツーマン練習が好きで好きでたまらない……というな人もいるのかも知れません。ただ私個人は、ちょっとキツいのですよね。

 念のためですが、これはインストラクターの好き嫌いという問題ではありません。ウエイトトレーニングのパーソナルトレーナーと違い、格闘技だといろいろキツイのですよ。

 こんな日に、誰かひとりでも来てくれると、それだけで気分的に違ってきます。


 そんなわけでして、格闘技に興味があるけど「運動神経が悪いから」「体力がないから」などという理由からジムや道場への入会を躊躇している方、いたら聞いていただきたいのです。

 ジムや道場は、運動神経の良し悪しや体力の有無など気にしません。強いけど、傍若無人な態度で周りに迷惑をかけるような輩よりは遥かにマシです(よくいるんですよ)。これは断言できます。

 それよりも、あなたが入ることで「インストラクターとのマンツーマン」という苦行(?)から解放される人がいるのです。いわば、あなたの入会が誰かを救うことになるのです。

 そんなわけで、人助けと思って入会してみてください。




 上と矛盾しておりますが、念のため書いておきます。

 インストラクターの中には、覚えが悪いと「○○さん、何回同じこと言えばわかんの?」「あのさあ、いい加減に覚えてよ」などという横柄な口の利き方をする者もいるそうです。インストラクターの年齢は関係なく、本当に失礼な者がいるらしいのですよね。

 インストラクターは接客業でもあります。また、会員はお客様でもあります。お客様に、こんな口の利き方をしていいはずがないのですが……ジムによっては、こういうインストラクターもいるそうです。

 なので、入会前には必ずジムや道場の評判を調べておきましょう。






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― 新着の感想 ―
 武術系のオフに行くとウェーイな方が気の弱い方にキン肉マン技かけたり、あるいは負けそうになると力押しでねじ伏せる姿を見ますが、そういった方とサシオフにはなりたくないなぁと思います。  たとえいい人で…
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